2月のお便り(令和7年・129号)

【2月の写経会は22日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『鬼から電話』

少し前、娘が「オニがこわい」と言うようになりました。絵本などで鬼の姿を見たりはしていたのですが、その時はピンときておらず、直接のきっかけは「鬼から電話」というスマホアプリでした。このアプリは子育て界隈には有名らしく、子供が言うことを聞かなかったり、悪さをした時に操作すれば、さも鬼から本当に電話がかかったように動作し、叱ってくれるというものです。あまりに怖いのは可哀想だと思い、初級の優しめの鬼を試したのですが、どうも印象に残ったようで、自分が悪いことをしたと自覚したときには「オニから電話くる?」と怖がるようになりました。次の日は「おにぎり」と言う言葉にも嫌な顔をするほどだったのですが、数日もすれば「オニさんもしもし〜」とおどけていて笑っていました。

さて、このアプリはもちろん大人には通用しません。しかし、侮ることもできないのです。鬼の姿といえば角を生やし、牙や大きな爪を持ち、虎の皮の腰布を着け金棒を持っているイメージが一般的かと思います。一方、その正体は邪の神や邪気、あるいは仏教の煩悩であるとも言われます。いずれにしても目に見え難いものです。鬼の語源が「隠(おぬ)」であるとも言われている通りです。

煩悩とは貪欲(際限のない欲望)、瞋恚しんに(怒りや妬み)、愚痴(真理にうとい)に代表される心の迷いです。私たちは常に煩悩にさいなまれながら、何とか均衡を保っている状態であるといえます。どんなに聖人ぶっても一歩足を踏み外せば、地獄の入り口となることもあり得るのです。ですから鬼に関して言えば、人が怨霊と化し、鬼に変化するというお話も多く残されています。能面の一種である「般若の面」は嫉妬心に狂った女性の怨霊を表しますが、まさに人が鬼の姿をしたものです。また仏教では生前、貪欲心にさいなまれた者は餓鬼道に堕ちるといわれますが、これもまた鬼の一種といえましょう。

大人になると人に叱られることや注意されることも減ってきますが、悪い心は減っているのではなく見えづらく、あるいは見て見ぬふりをしていることもあるかもしれません。浄土教の教えである念仏は、まず自分がそのような凡夫であると真に自覚するところから始まります。宗祖一遍上人は「吾等ごときの凡夫は、一向称名のほかに、出離の道をもとむべからず。」と説かれています。

「鬼から電話」がくる前に気を付けるとしましょう。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年2月限定御朱印(凡夫・500円)

◯片面「凡夫」
1月から阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫させていただきます。
凡夫とは、聖者の対語であり常に煩悩にさいなまれ、迷いの世界から離れることができない存在です。浄土教では私たちは皆凡夫であり、阿弥陀仏の救いによってのみ迷いから離れることができると説かれます。

 

令和7年2月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
左面は2月の和風月名「如月(きさらぎ)」を書き入れています。読み方は衣更着や生更木が語源と言われます。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり2月)

◯写経奉納限定御朱印
蛇の土鈴とみかんを頭にのせるネコです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり2月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

令和7年2月の御朱印対応日

2月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。

*16には終日書き置きとなりました。

5日午後

9日午後

15日午後

22日午後/2時より写経会のため本堂内拝観不可

24日午後

【午前:9時~11時半】

【午後:1時~4時頃】

*対応不可の日 : なし

*書置き/預りのみ:3,6,12,14,20,21,25日

🔶その他の空白の日はメッセージ、電話、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)。

🔶ご希望があれば1月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

🔶お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送も可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。

🔶急務により対応日の変更もございますので、ご了承ください。

また郵送対応も引き続き行います。

住職交代のお知らせ

令和7年1月1日付で福田寺45世住職の任を拝命いたしました。
当山の護持興隆に尽力いたしますので 今後とも宜しくお願い申し上げます。

新住職 髙垣浩然 拝

令和7年1月の御朱印対応日

1月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。

 

5日午後

10日午前

13日午後

19日午後

23日午前

25日午後/2時より写経会のため本堂内拝観不可

【午前:9時~11時半】

【午後:1時~4時頃】

*対応不可の日 : 1-3日

*書置き/預りのみ6,8,15,20,21,26,27日

🔶その他の空白の日はメッセージ、電話、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)。

🔶ご希望があれば12月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

🔶お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送も可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。

🔶急務により対応日の変更もございますので、ご了承ください。

1月のお便り(令和7年・128号)

  • 【1月の写経会は25日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

 

『巳年によせて』

あけましておめでとうございます。

新春のお慶びを申し上げますとともに、皆様にとって佳き年となりますようお祈り申し上げます。

本年は巳年ですが、蛇にはどんなイメージをお持ちでしょうか。「怖い」「気持ち悪い」などマイナスのイメージがある方もおられると思いますが、一方で「神の使い」「金運招福」というようなプラスのイメージもあるようです。

仏教では煩悩の一つである瞋恚しんに(怒り、憎しみ)を表す動物として蛇が使われます。また弁財天という仏様はもともとインドのサラスヴァティーという水神でしたが、仏教に取り込まれ、さらに日本的な変容の中で、その化身は蛇とされました(神仏習合で蛇神である宇賀神と一体とされることもありました)。蛇が水辺を好むことや、くねくねした姿が川を連想させる等、「水」を共通として融合されたと考えられます。生物学者・民俗学者の南方熊楠によると、日本では蛇はもともと水辺を住処とすることから水の主、ミヅチと呼ばれ、巳をミと読むのもこれに由来するようです。

「心如水(心は水の如し)」という言葉があります。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。私たちの心は貪りや怒り、我欲など煩悩が多く現れますが、もとより清らかであり、波紋はたってもまた元通りになるはずなのです。

また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。これが硬い氷ならば、器に合わせることはできません。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

実(ミ)のある一年になるよう精進したいと思います。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年1月限定御朱印(大慈・500円)

◯片面「大慈」
1月から1年間阿弥陀仏にまつわる用語を揮毫します。
大慈とは、大いなる慈悲のことであり阿弥陀如来が全ての衆生を救わんとする慈しみです。

 

令和7年1月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。
当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
左面は1月の和風月名「睦月(むつき)」を書き入れています。正月に親族が集まり睦ぶ(親しくする)の意です。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり1月)

◯写経奉納限定御朱印
蛇の土鈴とみかんを頭にのせるネコです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり1月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

12月のお便り(令和6年・127号)

【12月の写経会は28日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『成道の日』

急激に朝晩の冷え込みが厳しくなりました。長い夏が終わったと思ったら、急に冬になってしまいましたね。年々短くなっているような「秋」が来年はどうなるのかと今から心配です…。

さて、12月8日はお釈迦様がさとりを開かれた記念日、「成道の日」です。インドの釈迦族の王子であったお釈迦様は、身分を捨てて出家し、6年にも及ぶ厳しい修行の末さとりを開かれました。最も過酷な苦行の一つである断食を長年続けられ、その身は骨と皮だけのようなお姿だったと伝わります。ただしお釈迦様はこの苦行や断食行によってさとりを得られたわけではありません。むしろ苦行は正しいさとりへの妨げとなることに気づかれたのです。そしてナイランジャナー川で沐浴し体を清めたのち、幸運にも村娘スジャーターに出会い、彼女から乳粥の供養を受けられました。英気を養ったお釈迦様は菩提樹の下に座り、ついに正覚を得、成道を完成されました。ですからこの12月8日は仏教の始まりの日でもあります。

そもそも、お釈迦様がなぜ王位を捨て、妻子とも別れ、出家したかをご存じでしょうか。その契機は「四門出遊」の伝説として語り継がれます。

お釈迦様が若き王子であった頃、馬車に乗って遊園に出かける折、城の東門を出ると「老人」を見、次の外出では南門で「病人」、また次には西門で「死人」を目の当たりにされました。そのたびにお釈迦様は「あれはなにか」と従者に問いかけられたと言います。「老病死」が誰しも避けられない苦しみであると知ったお釈迦様は大いに心悩まれたそうです。最後に北門を出たときに円満な出家修行者を見て、自分の求める道はこれに違いないと決意された、という逸話です。

東から南、そして西へという方角は太陽が昇り沈む方角でもあります。まさに抗えるものではなく老病死はやってきます。生きる上でこの苦しみは避けられませんので、これを仏教では「生老病死」の四苦と呼びます。苦とは「思い通りにならない」ということでもあります。

老病死の苦悩は現代の私たちにも当てはまるものであり、また生きる上での苦悩は物質や情報があふれている分、複雑化しているようにも思います。お釈迦様は「応病与薬」と言われ、病気、病状に合った薬を出す医者のごとく、その人の苦悩に応じて教えを説かれました。だからこそ多くの教えが残されていて、どんなきっかけでも入口があるのが仏教のように思います。

お寺に来るとつい悩みや愚痴が出てしまうという方もいらっしゃいます。お釈迦様のようにという訳にはいきませんが、私もなるべく仏様の教えをもとに悩みの解消にお役立ちできればと思っております。改めて「成道の日」に当たり、お釈迦様の教えに感謝したいと思います。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年12月限定御朱印(雪月・500円)

①片面「雪月」
12月の異称です。早くも雪の季節になりましたね⛄️
雪が積もった椿と網代笠姿のお地蔵様です。

 

令和6年12月限定御朱印(成道の日・1000円)

②見開き「成道の日」
12月8日はお釈迦様がさとりを開かれた成道(じょうどう)の日です。さとりの直前に乳粥を供養したスジャータ、菩提樹とお釈迦さまをイメージしました。

 

令和6年12月限定書置き御朱印(百人一首・山部赤人・1000円)

③見開き書置き「百人一首/山部赤人」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」
【田子の浦の海辺に出て仰ぎ見ると、白い布を掛けたような真っ白い富士の高嶺が見え、そこに雪が降り続いていることよ】
作者の山部赤人、奈良時代初期の宮廷歌人です。
霊峰富士の神々しいばかりの真っ白さと田子の浦の青の対比が際立ちます。
初めて富士山を遠く望んだ時の感動が思い起こされるようです。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり12月)

④写経奉納限定御朱印

おでんと大掃除をする猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり12月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

令和6年12月の御朱印対応日

12月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。

 

6日午後

8日午後

13日午前

17日午前

21日午後

22日午後

28日午後/2時より写経会のため本堂内拝観不可

【午前:9時~11時半】

【午後:1時~4時頃】

*対応不可の日 : なし

*書置き/預りのみ2-4,7,11,12,19,24,27,29-31日

🔶その他の空白の日はメッセージ、電話、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)。

🔶ご希望があれば11月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

🔶お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送も可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。

🔶急務により対応日の変更もございますので、ご了承ください。

また郵送対応も引き続き行います。

令和6年11月の御朱印対応日

11月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。(アップロードが遅くなりました。申し訳ありません)

4日午前

10日午前

14日午前

16日午後/2時より写経会のため本堂内拝観不可

18日午後

25日午前

【午前:9時~11時半】

【午後:1時~4時頃】

*対応不可の日 : なし

*書置き/預りのみ3,5,9,12,13,19,20,28,30日

🔶その他の空白の日はメッセージ、電話、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)。

🔶ご希望があれば10月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

🔶お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送も可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。

🔶急務により対応日の変更もございますので、ご了承ください。

11月のお便り(令和6年・126号)

【11月の写経会は16日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

 

 

『五戒』

紅葉が楽しみな季節になりました。美しい紅葉を表す言葉として「綾錦」があります。まるで山が錦の衣をまとったかのような様子です。木々の紅葉を間近で見るのもいいですが、山々が色づく様を遠くから眺めるのもまた格別の趣ですよね。

さて、先日は衆議院選挙が行われ、与党自民党は「政治とカネ」の問題を念頭に、「ルールを守る」という公約を掲げましたが、過半数割れとなりました。集団や組織には必ずルールがあり、それを破れば罰則があることも少なくありません。これは仏教教団でも同じであり、「戒律」と呼ばれます。戒律、規則というと堅苦しく、不自由に思われるかもしれませんが、「交通規則」がない道路を安心して歩けないように、規則がなければ集団生活は立ち行かなくなります。

実は戒律は「戒」と「律」、それぞれ別のものを指します。「戒」は個人の自発的な道徳的規範であり、「律」は他律的な教団としての規則です。一般社会生活をする在家信者には律はありませんので、5つの戒(五戒)が決められていました。

  • 不殺生戒(ふせっしょうかい) – 生き物を殺さない
  • 不偸盗戒(ふちゅうとうかい) – 盗みをしない
  • 不邪婬戒(ふじゃいんかい) – 道義に反する性関係をもたない
  • 不妄語戒(ふもうごかい) – 嘘を言わない
  • 不飲酒戒(ふおんじゅかい) – 酒を飲まない

どうでしょう、自信をもって全部守れているという方はおられるでしょうか。恥ずかしながら私は「はい」とは言えません。「してはいけない」と理解しつつもコントロールできていないのです。ただ、もし「してはいけない」とも思っていなければコントロールどころか、破滅の道を進んでいくでしょう。「戒」は船の碇のようなものだと思います。停泊している船もフラフラと流されてしまったとき、碇がなければ元の位置に戻って来られません。「戒」を守ることに努めるのだけではなく、破戒を反省し、初心に戻るのもまた仏道だと思います。

宗祖一遍上人は、私たちは皆凡夫であり、戒を守ることもままならず、そのような者がたどれる道は念仏の道しかないと説かれました。念仏の教えの第一歩は自分が凡夫であることを自覚することから始まるからです。凡夫こそ救ってくださる阿弥陀様を感謝し、共に念仏の道を歩んでいきましょう。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年11月限定御朱印(綾錦・500円)

①片面「綾錦」

綾と錦、上質な絹織物を指すことから、美しい紅葉を表現する言葉として使われます🍁

 

令和6年11月限定御朱印(小春日和・1000円)

②見開き「小春日和」

春の様な穏やかで暖かな天気のことで、春の文字がつきますが、晩秋から初冬の季語です。
秋のぽかぽか陽気は本当に気持ちいいですよね☺️🍂

 

令和6年11月限定書置き御朱印(百人一首・後京極摂政前太政大臣・1000円)

③見開き書置き「百人一首/後京極摂政前太政大臣」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに
衣かたしき ひとりかも寝む」
【コオロギが鳴く寒い霜夜に、むしろの上に自分の衣の袖を敷いて、独り寂しく寝るのだろうか】
作者の本名は藤原良経。奥さんに先立たれた直後に詠んだ歌です。平安時代は男女が共に寝る際はお互いの衣の袖を敷いて枕代わりにしたそうです。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり11月)

④写経奉納限定御朱印

サザンカの花と落ち葉から顔を覗かせる猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり11月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

10月のお便り(令和6年・125号)

【10月の写経会は26日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

一粒万倍いちりゅうまんばい

「暑さ寒さも彼岸まで」。先人の言葉通り、ようやく秋の気配が訪れました。今年、京都市は猛暑日(35℃以上)が54日、熱帯夜(夜間25℃以上)が64日を数え、最多記録を更新したそうです。いずれも3年前の数倍程ですので、本当に暑い夏でした……。

さて、今月の御朱印には稲穂とカカシの消しゴムはんこに「一粒万倍」の文字を入れさせていただきました。月替りの御朱印を初めてから4度目の10月を迎えたのですが、実は毎年稲穂の御朱印を作っています。福“田”寺ですから稲穂の実りはどうしても外せません。今後も「福実る寺」のキャッチフレーズを推していきたいと思っています。先程の「一粒万倍」と聞くと、多くの人が「一粒万倍日」を思い浮かべるのではないでしょうか。運勢がいい日として、宝くじ売り場などでも盛んにアピールされていますね。実はこの一粒万倍はもともと仏教の言葉に由来します。

『報恩経』という経典に「世間に利を求むるは、田を耕す者に先んずるはなし。一を種えて万倍す。」(世の中で利福を求めるならば、田を耕す者が一番となろう。一粒のもみを植えて万倍もの稲穂を実らせるからだ)とあり、これが一粒万倍の語源だと言われます。

「少しの元手で大きな利益を得ること」の譬えとされていますが、もう少し踏み込めば一つの種籾とは一つの善行だと考えられます。すなわち一つの善行をすることによって、万倍の利が自分に返ってくるということです。

仏教は「善因善果」「悪因悪果」を説きますので、善い行い、悪い行いは原因として、善果悪果のいずれかを生みます。中には善人が早逝したり、悪人が長寿を全うしたりと、懐疑的に思われるかもしれませんが、善悪の結果が現世で現れるか、来世で現れるかは分からないのです。ですが、いずれどのようなかたちであれ因果の報いを受けることになります。悪行をしない人間などいませんが、少しでも善行を積む努力が大切なのだと思います。そして結果を生むもう一つの要因が「縁」です。縁とは間接的な要因であり、稲でいうところの土や水、太陽などです。何事にも多くの縁が合わさって結果を生むということも忘れてはなりません。

かのメジャーリーガー大谷翔平選手は練習中や試合中にグラウンドやベンチのゴミ拾いをたびたびしています。その理由は「人が捨てた“運”を拾っている」からだそうです。人並ならぬ努力だけでなく、善行や善き縁もあの素晴らしい活躍を支えているのでしょう。

合掌  『10月 125号 一粒万倍

 

・当月限定御朱印

令和6年10月限定御朱印(秋の香・500円)

①片面「秋の香」
ようやく秋らしくなりましたね🍄
キンモクセイの香りが漂うのももうすぐでしょうか🍃

 

令和6年10月限定御朱印(一粒万倍・1000円)

②見開き「一粒万倍」
吉日として知られていますが、元々は仏教に由来し「一粒の種から万倍もの実りが得られる(一つの善行から大きな善果が得られる)」という意味があります。詳しくは今月のお便りをご覧ください🙏

 

令和6年10月限定書置き御朱印(百人一首・中納言経信・1000円)

③見開き書置き「百人一首/中納言経信」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
風に吹かれる稲穂をイメージしています。
「夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く」
【夕方になると家の前の田んぼに秋風が訪れ、稲葉が音を立てる。この芦葺の家にも秋風が吹き渡ってきたことだ。】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり10月)

④写経奉納限定御朱印

モンブランと芋掘りをする猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり10月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。