月別: 2022年12月

1月のお便り(令和5年・104号)

【今月の掲示板】

「1月 104号 卯年に寄せて」 pdfファイル

“卯年に寄せて”

明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、皆々様の安穏を心よりご祈念申し上げます。

私事ですが昨年12月3日に長女が誕生いたしました。妻の妊娠中よりたくさんのお祝いのお言葉を頂戴いたしました。改めて感謝申し上げ、ご報告させていただきます。

さて、今年の干支はウサギですね。私が小学生の頃、ペットとしてウサギを飼っていた友達がいました。穏やかで優しい顔つきで、キャベツを食べる姿が可愛くてずっと眺めていたのを覚えています。柔和で温厚というイメージです。

実は「柔和」は仏教用語として使われます。宗祖一遍上人の語録にも「もっぱら柔和にゅうわおもてを備えて、瞋恚しんにの相を表すことなかれ(柔らかく穏やかな顔つきで、怒りや憎しみの表情を見せないようにしなさい)」とのお言葉があるように、仏教者の大事にしなければならない姿勢でもあります。

もちろん表情だけでなく心も柔和でありたいものです。柔軟という言葉がありますが、これを仏教では「にゅうなん」と読みます。単に穏やかで優しいという意味ではありません。仏様の教えを柔らかな心で受け止め、素直に従うという意味があります。心がカチコチでは他の考えを受け取れません。例えば、同じ話を聞いた人でも「いや、こうあるべきだ」と頭から否定する人と「なるほど一理ある」と受け止める人では、結果や過程は違ってきます。何でもかんでも人の言うことを聞くということではなく、まずは柔軟に受け取って、それでいて自らの考えを巡らせばよいのです。同様の意味では、『論語』の「学べばすなわならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」もまさに柔軟性を説いた格言と言えます。

大人になると柔軟な思考や、素直に受け止めるというのが簡単そうで難しいものです。“自分”というしがらみにとらわれてしまうからです。仏教は「無我」の教えですから、そのような“自分”は無いのだ、自由でいいのだと教えてくれます。私もなかなか実践できていませんが、柔和な心を目指して今年一年精進したいと思います。

合掌

 

令和5年1月限定御朱印(初明り・300円)

「初明り」とは元日の朝に空がぼんやりと光ることをいいます。

新年に平和と希望の光が差すことを願います。

 

令和5年1月限定御朱印(飛躍・800円)

跳躍するウサギをイメージして言葉は「飛躍」としました。

「兎の登り坂」は、後ろ脚が長いうさぎが坂道が得意なことから、「得意な分野で持ち前の力を発揮して物事がうまく進む」という意味のことわざです。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり1 月)

羽子板とコタツから出られないネコです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

【1月の写経会は28日(土)14時からです】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

令和5年1月の御朱印対応日

1月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。

4,19,25(午前9時~11時半)

9,12,14,22,28(午後1時~4時頃)

その他の空白の日はメッセージ、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)

ご希望があれば12月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送ということも可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。