月: 2023年2月

令和5年3月の御朱印対応日

3月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。

3,10,11(午前9時~11時半)

18,25,29(午後1時~4時頃)

その他の空白の日はメッセージ、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)

ご希望があれば2月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送ということも可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。

3月のお便り(令和5年・106号)

【今月の掲示板】

「あせらず くさらず あきらめず」

松下幸之助の言葉

3月 106号 おひなさま」 pdfファイル

 

“おひなさま”

ようやく春を感じる日も増えてきたでしょうか。今年の冬は雪が多く、寒さも厳しかったですね。冬から春へ移り変わるように、世の中も明るい話題が増えることを願っております。

さて3月3日は桃の節句、ひな祭りです。もとは古代中国の上巳じょうしの節句(三月の最初の巳の日)に川で身を清める慣習があり、それが日本に入ってくる中で変化し、人形に厄災や穢れを移して川に流すという風習になったそうです。

また、平安時代の貴族の女の子の遊びに「ひいな遊び」という人形遊びがあり、これと人形への厄移しが合わさり、現代のようなひな祭りが行われるようになりました。今では人形を川に流すことはあまりないかとは思いますが、よく言われる「お雛様は早く片付けなければ良くない」という俗信には、「厄、穢れが移ったものは早く片付けたほうがよい」という根拠があるのです。

日本には古代から土偶や埴輪といった精霊を宿す形代が存在し、人間の身代わりとされてきました。かつては乳児の死亡率は大変高かったとことから、子供の無事成長を願って人形に身代わりをしてもらうという風習もうなずけます。

仏教にも「代受苦だいじゅく」ということばがあります。仏や菩薩が困難に遭う衆生に対して、慈悲の心をもって苦しみを代わりに受けることをいい、特に地蔵菩薩は代受苦の仏さまとして知られます。仏道は仏さまの姿をまねぶ(真似をして学ぶ)ことでもありますから、理想のお姿としたいものです。

他人の苦しみを全て引き受けるというのは、凡夫の私たちには難しいことかと思いますが、寄り添うことはできるのではないでしょうか。私も時々お寺で困りごとの話をお受けすることがありますが、話を聞いて共感するだけでも相手の表情が明るくなるということがあります。実はアドバイスを求めているのではなく、聞いてほしいだけ、少し背中を押してほしいだけということも多いのですね。これはケア行為のひとつである「傾聴けいちょう」の研修会で学んだことでもあります。相手の意見を否定しないということが寄り添うことの第一歩かと思います。

合掌

 

令和5年3月限定御朱印(山笑う・300円)

山笑うとは、春が訪れ、山が芽吹きや開花を迎える様子をいいます。
右下はフキノトウです。

 

令和5年3月限定御朱印(桃の節句・800円)

3月3日の桃の節句、ひな祭りをモチーフに、立雛と飾り雛の消しゴムはんこを押しています。

 

令和5年3月限定御朱印(春彼岸・宗尊親王和歌、柄付き和紙、見開き書置き800円)

今月がこの和歌のシリーズは最後となります。1年間お付き合いありがとうございました。今回、阿弥陀様を讃える和歌で締めたいと思います。

「世に超ゆる 仏の誓ひ 聞くたびに うれしき袖は 涙余りて」
【三世を超越する阿弥陀仏の誓願(衆生救済を誓った48の誓い)を聞くたびに、嬉しさで袖は涙が余るのであって】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり3 月)

鞠と鈴、春の温もりを感じている猫です
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

【3月の写経会は25日(土)14時からです】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

2月のお便り(令和5年・105号)

【今月の掲示板】

「人は常に幸福を求めるが、常に幸福に気付かない」 ルソーの言葉

 

2月 105号 お釈迦様の形見」 pdfファイル

 

“お釈迦様の形見”

厳しい冷え込みが続きますね。先月24日には京都市内も大雪が降り、幹線道路も真っ白、列車の立ち往生も起こるなど、大きな被害が出ました。私自身、長岡京光明寺での法然上人追慕法要への参列が急遽取りやめになるということもありました。

またコロナだけでなくインフルエンザも流行しているようです。人ごみに出かけない、体調を整える等、一層の用心をしなければなりませんね。

さて、文永9年(1272)2月17日は当寺を開いた宗尊むねたか親王の父親である後嵯峨天皇が崩御された日です。宗尊親王は後嵯峨天皇の寵愛を受けるも、11歳で鎌倉に下り、第6代鎌倉幕府将軍となりました。帰京後、31歳で出家されましたが、それは後嵯峨天皇の崩御を弔うためでした。その後の心情を和歌に残されています。

「朝夕に 面影映す 鏡こそ 別れし君が 形見なりけれ」

(朝夕に父帝ちちみかどの面影を映す鏡こそが形見なのだなあ)

「梅がは 四方に霞みて ありし世の 形見がほなる 春の空かな」

(梅の枝が四方に霞んでおり、父帝が在世の頃の形見のような春の空であることよ)

この二首は父帝である後嵯峨天皇を思慕する和歌です。皆様も同様の経験はないでしょうか。鏡を見たり、ある風景や物を見たりして父母や祖父母を思い出す時、姿かたちはなくとも、そこには確かに故人が現れるのです。

かつてお釈迦様は、自身の死期を悟った際、涅槃に入る前に弟子たちに「自灯明・法灯明」の教えを残されました。お釈迦様自身が亡くなった後、動揺が広がることを見越して、「他に依らず自らを灯明(拠り所)とし、他に依らず法(教え)を拠り所としなさい」と説かれたのです。お釈迦様が入滅されてから2000年以上、仏教は今日まで社会の変化に合わせ、人々の悩みに応じて大きく変容してきました。ただし、そこに「法(お釈迦様の教え)」に準じるという姿勢があったからこそ「仏教」の形を留めているのだと思います。

宗孝親王が詠まれた「形見」は、お釈迦様の「灯明」に通じるのではないでしょうか。今私たちが生きていくため、難題を乗り越えていくための拠り所は、自分自身の中にあるはずなのです。

合掌

 

令和5年2月限定御朱印(観梅・300円)

観梅とは梅の花を観賞することで、梅見とも言います。当寺境内の梅も咲き始めております。どうぞご覧ください。

 

令和5年2月限定御朱印(涅槃・800円)

2月15日の涅槃会がモチーフです。涅槃とはさとりの境地であり、お釈迦様は入滅により完全なさとりに入られたのです。滅後はその足跡、教えを表す仏足石が信仰の対象となりました。
入滅の前に弟子たちに「法に依って人に依らざれ(教えを頼りとするのであって、人を頼りとすることのないように)という教えを残されました。

 

令和5年2月限定御朱印(形見・宗尊親王和歌、柄付き和紙、見開き書置き800円)

「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。

「朝夕に 面影映す 鏡こそ 別れし君が 形見なりけれ」
解釈: 朝夕に父(後嵯峨天皇)の面影を映す鏡こそが形見なのだなあ

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり2 月)

福升に入る兎と鬼役の猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

【2月の写経会は25日(土)14時からです】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

令和5年2月の御朱印対応日

2月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。

6,24(午前9時~11時半)

11,12,15,18,25(午後1時~4時頃)

その他の空白の日はメッセージ、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)

ご希望があれば1月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送ということも可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。