月: 2023年7月

8月のお便り(令和5年・111号)

【8月の写経会はお休みさせていただきます。】

 

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

「親孝行 したい時に 親はなし」

➖ことわざ

 

“命の流れ”

猛暑が続いております。特にお墓参りでは日陰がありませんので、熱中症にはくれぐれもお気をつけください。私は日傘を使い始めてとても気に入っています。男性の皆様もおススメですよ。

さて禅語に「清流間断無せいりゅうかんだんなし」という言葉があります。清らかな渓流は留まることなく流れ、絶えることがない、と言う意味です。逆に言うと、絶え間なく流れているからこそ清らかである、ともとれます。この語には続いて「碧樹へきじゅかつしぼまず」(常緑樹は青々として枯れることがない)とあります。どちらも意図するところは、仏法が脈々と続いてきたことへの賛美、命が相続される有様への尊崇にあるようにも思えます。

清流はこの世の中、私たちの命はそれをつくる水のようなものです。水は次々と流れ行き、清さを保ちます。まさにご先祖様からの命の流れです。

ご先祖様の人数をご存知でしょうか。まず両親が2人、そして祖父母が4人、3世代前の曽祖父母が8人です。倍々に増えますから、さらに5世代前には32人、約300年前の10世代前は1024人のご先祖様がおられることになります。両親から10世代前までの合計は2046人、20世代前まででは200万人にもなるのです。このうち誰1人が欠けても自分が存在しえません。文字通り、有り難い命の連続です。

また絶え間なく続いていくのは命だけでなく、この世界、文化、思想など様々です。もしも私たちが命、生活を自分本位に考え、後の世代のことを考えないならば、この世はよどみが生まれることと思います。よどんだ川か清流か、作り上げるのは私たち一人ひとりにかかっています。せっかく頂いた命ですから、清流をつくる一員でありたいものです。

来るお盆はご先祖様を迎え、供養する日本古来の行事です。ご先祖様の思いや遺徳を次世代に引き継ぐ機会でもあります。ご先祖様を大切に、そして自分自身、周りの人を大切にすることこそより良い世の中を築くことに他なりません。そのためにはとどまることなく、絶え間ない努力が必要ではないでしょうか。

合掌

 

令和5年8月限定御朱印(夏盛り・300円)

夏真っ盛りですね。暑さを和らげてくれるメロンソーダ、花火をモチーフにしました。

 

令和5年8月限定御朱印(納涼・800円)

モチーフは鴨川の納涼床です。鴨川は床(ゆか)、貴船は川床(かわどこ)と言うんですね。
「清流間断なし」は、清らかな流水にはよどみが無いという意味です。命の流れも同じく、ご先祖様から子孫へと繋がりを意識することが大切かと思います。詳しくは今月の法話をご覧ください。

 

令和5年8月限定御朱印(百人一首・後徳大寺左大臣・柄付き和紙、見開き書置き800円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。

「ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる」
【ホトトギスの鳴いた方を眺めてみると、そこに姿はなく、ただ明け方の月がぼんやりと残っているばかりだった】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり8 月)

ラムネと精霊馬が気になる猫です。

お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は2時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

令和5年8月の御朱印対応日

8月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。

6,23,26日(午前9時~11時半)

19日(午後1時~4時頃)

*書置き・お預かりを含めて対応不可:8月10~16日

*書置きのみ:2,7,17,21,22,28,29日

その他の空白の日はメッセージ、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)

ご希望があれば7月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送ということも可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。

令和5年7月の御朱印対応日

7月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。

6,16,24日(午前9時~11時半)

11,15,22日(午後1時~4時頃)

その他の空白の日はメッセージ、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)

ご希望があれば6月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送ということも可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。

7月のお便り(令和5年・110号)

【7月の写経会は22日(土)14時からです】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

「夢はでっかく 根はふかく」

相田みつを

 

目連もくれん尊者”

蒸し暑い日が続きますね。早いもので今年一年の半分が過ぎました。今年の目標を定められていた方は達成できたでしょうか。今月は七夕がありますので、目標や夢を短冊に書いてみるのもいいかもしれません。お寺でも笹飾りを作りたいと思いますので、お参りの際はお飾りしてくださいね。

さて、以前お釈迦様の偉大な10人のお弟子さん(十大弟子)のうち、舎利弗、阿難のお二人を紹介しました。今回は「目連尊者」のご紹介をしたいと思います。名前に関しては「目犍連もっけんれんモッガラーナ)」が正しい呼び名ですがしばしば「目連」と呼ばれます。もとは舎利弗とともに別の教団の指導者の立場でしたが、お釈迦様と出会い感銘を受け弟子たち250人を連れて仏教教団に入ったといいます。

十大弟子は尊崇される分野から「○○第一」という尊称がつけられ、目連尊者は「神通第一」と言われます。神通とは神通力のことであり、お釈迦様の弟子の中でも随一の神通力の持ち主であったと言われます。現代の私たちには超能力という言葉の方がなじみがあるかもしれません。仏教では六種類(六神通)が知られています。

  • 神足通(思い通りにどこにでも行ける自在の通力)、
  • 天眼通(あらゆるものを見通し、人々の輪廻転生をも知る能力)、
  • 天耳通(あらゆる音、声を聞く能力)、
  • 他心通(他人の心のありさまを知る能力)、
  • 宿命通(自身の過去世を知る能力)、
  • 漏尽通(自身の煩悩が尽きて二度と生まれ変わることがないことを知る能力)

にわかには信じがたい能力ですが、お釈迦様をはじめ修行者は瞑想修行によりこれらの力を身につけたといいます。仏典は脚色が多く加えられるため、神通力についてもそのような面もあるかと思います。大事なことはこの神通力は“心の修養が必要”であり“他人の利益ために使われる”ということではないかと思います。実は目連尊者はお釈迦様より先に亡くなってしまいますが、自分の死を避けるために神通力を使われることはなかったのです。仏教が最も大事にしている心の在り方、他者への心配り、慈しみ、友愛、これらを当たり前のように実践できることが神通力に通じるのかもしれません。

合掌

 

令和5年7月限定御朱印(短夜・300円)

夏の短い夜は短夜(みじかよ)と呼ばれます。単に時間の短さをいうだけでなく、夜が明けていく寂しさも含意されています。

 

令和5年7月限定御朱印(碧落一洗・800円)

碧落一洗へきらくいっせん」とは雨上がりの澄んだ青空を指します。碧落とは青空のこと、一洗はきれいさっぱり洗い流すことです。
青空のように心晴れやかに過ごしたいものです。

 

令和5年7月限定御朱印(百人一首・藤原定家・柄付き和紙、見開き書置き800円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」
【約束をしたのに来ない人を待つ私は、松帆の浦の夕凪に焼く藻塩のように、身も焦がれるほどに慕い続けているよ】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり7 月)

ビーチサンダルと浮き輪で寝るネコです。

お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は2時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)