月: 2021年1月

2月の御朱印対応について

来月7日に期限を迎える緊急事態宣言ですが、3月7日まで延長する方向で調整に入ったようです。

このまま延長になった場合、1月に続いて2月も通常の御朱印対応は停止し、郵送のみの対応とさせていただきます。(郵送では1月分も書かせていただきますが、日付は「一月」のみの記入とします)
お参りを楽しみにしていただいていた方には申し訳ありません。

3月以降の対応についてはまた発信させていただきます。
どうぞ宜しくお願いいたします。

来月も、お隣の荘厳寺様と同時に郵送御朱印を申し込める「申込書」を「道順・御朱印」からダウンロードできますのでご活用ください。
メールでもお問い合わせいただけます。

 

2月の御朱印は「釈迦涅槃図」をモチーフにしています。実際の涅槃図では宝台に横たわり涅槃に入られたお釈迦様が、弟子や動物らに囲まれる様子が描かれています。満月はお釈迦様が大涅槃に入り、少しも欠けることのない存在となられたことを表します。沙羅双樹は茂った木と枯れた木が2種描かれ、沙羅の木がお釈迦様の死を悼み枯れてしまったともいわれます。また2種は、色褪せないお釈迦様の真理と諸行無常を表すとされます。「寂滅をもって楽となす(寂滅為楽)」とは「寂滅の境地(涅槃)は真の安楽である」という意の仏教語です。

令和3年2月限定御朱印

写経奉納限定御朱印(令和3年2月)

「緊急事態宣言」中の対応について

京都府も「緊急事態宣言」の対象となりましたので、期間中、当寺では墓参・法要を除く一般拝観ならびに御朱印(書き置きを含む)の授与を停止いたします。

2月に宣言が解除された場合、2月の月替わり御朱印と合わせて1月分も授与します。

なお御朱印の郵送対応は継続します。お申し込みの際はコチラをご確認ください(お隣の荘厳寺様との同時申し込みも受け付けております)。

メール等でもお問い合わせいただけます。

電話機が故障しております

ただいま電話回線機器の故障により電話機が使えない状態になっております。

4日の午前中に復旧を見込んでおります。

大変ご迷惑をおかけし申し訳ありません。

お問い合わせはメール

info@kyoto-fukudenji.com

もしくは各種SNSをご利用いただきますよう宜しくお願いいたします。

                    

追記:1月4日 電話回線が復旧いたしました

 

新御朱印の頒布について

令和3年1月3日より新たに授与させていただく御朱印をご紹介いたします。

こちらの御朱印は令和3年限定として頒布いたします(見開き700)

対応日には直書きも可能ですが、状況により書き置きとさせて頂くこともありますのでご了承ください。

赤い紙は書き置きで数量限定です。

「牛王身(ごおうしん)」とは

お地蔵さまは様々な姿に変化して人々を救うとされます。当寺の乳房地蔵尊は、その中でも牛頭天王(祇園精舎の守護神、疫病を司る神とも)に変化すると伝えられています。

乳房地蔵尊の縁起には「尊像の自然に或現牛王身の経文に奠合したまふ事あに不思議ならずや」とあります。

意訳すると:

(牛の乳には徳があり、スジャータにより供養された乳粥は釈尊の覚りの縁ともなったという。)…この母乳満足の願いを叶える乳房地蔵尊が『延命地蔵経』の中の「或いは牛頭天王の姿を現す」という文言と一致していることはなんと不思議ではないか」

牛の乳と母乳、牛頭天王と乳房地蔵尊が表裏一体の様に結びついているのです。

1月のお便り(令和3年)

【今月の掲示板】

牛の歩みも千里

(牛の歩みのように成長が遅くとも、努力を続ければ千里という長い道のりを歩み目標に達することができるというたとえ)

 

“牛の歩みも千里”

明けましておめでとうございます。謹んで新春の慶びを申し上げますとともに、皆々様の安穏を心よりご祈念いたします。

さて、本年は丑年ということで、牛に関する話を調べてみました。牛と人との関わりは古く、8000年以上前から家畜として飼育されていたそうです。仏教が生まれたインドでも農耕と酪農に牛が利用されていましたが、一方でその存在が神聖化され、恵みをもたらす牝牛神「スラビー」やその息子で四足動物の守護神「ナンディン」などが神話に登場します。今でもインドに多いヒンドゥー教徒は牛を聖獣として崇め、食すことは禁忌とされています。

また牛に関することわざには「商いは牛のよだれ」(商売は牛のよだれのように細く長く切れ目なく、辛抱して続けることが大事だというたとえ)、「牛の歩みも千里」(牛の歩みのように成長が遅くとも、努力を続ければ千里という長い道のりを歩み目標に達することができるというたとえ)などがあります。どちらも、継続することの大切さがたとえられています。

仏伝にはこの言葉を体現されたかのような人が登場します。「チューラパンタカ(周利槃特しゅりはんどく)」というお釈迦様のお弟子様です。彼には非常に聡明な兄がおり、兄の勧めで教団に入りましたが、記憶力が極端に悪かったチューラパンタカはいつになっても一つの教えも覚えることができませんでした。兄は何とか覚えさせようとしますが上手くいかず、ついには匙を投げてしまいます。途方に暮れたチューラパンタカのもとにお釈迦様がやってきて事情を知ると、「自分が愚かだと気づいた者は愚かではない」言い、1枚の白い布を渡し「“ちりを払わん、あかを除かん”と唱えながら掃除をしなさい」と教えられました。

彼はこの短い言葉を必死に繰り返しながら、来る日も来る日も掃除を続けました。そして幾年も過ぎたある時、汚れを除くべきものの正体に気づきます。それは自らの心につもる塵や垢、つまり煩悩でした。智慧という布をもって煩悩を取り除く努力を続けることこそが、お釈迦様の伝えたかった真意であると知ったのです。煩悩とは単なる欲ではなく、根源には“思い込み”や“捉われ”があります。もしかしたらチューラパンタカには自分が愚か者だという思い込みや劣等感があったのかもしれません。しかしお釈迦様に気づきを与えられこれを取り除くことが叶い、周りから愚か者と呼ばれたチューラパンタカはついにさとりを得たのです。

“牛の歩み”のようであれ、一歩一歩と続けた努力が実を結ぶ日を願い、日々精進を続けたいものです。

合掌

 

【次回の写経会開催予定:1月23日午後2時より】

*写経会の詳細は こちらから

 

当月限定御朱印(300円)

御朱印のモチーフは「牛の歩みも千里」(牛の歩みのように成長が遅くとも、努力を続ければ千里という長い道のりを歩み目標に達することができるということ)です。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和3年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり(令和2年10月より)

・毎月第4土曜日14時~17時写経会(令和2年7月より)

・日時未定…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)