~今月の行事~
【写経会:26日14時より】*写経会の詳細は こちらから
【掲示板】
「7月 134号 これも修行」(PDF)
『これも修行』
一気に暑くなりましたね。湿気でムシムシ、汗はダラダラ。特に外出時は不快感との戦いです。「心頭滅却すれば火もまた涼し」といけばいいのですが、実際はやせ我慢程度にしかなりませんね。
仏教ではこうした「不快感」は私たちの感覚器官から生まれると説かれます。すなわち、眼(げん・視覚)、耳(に・聴覚)、鼻(び・嗅覚)、舌(ぜつ・味覚)、身(しん・触覚)、意(い・知覚)です。
『般若心経』に「げん にー びー ぜっ しん にー」のあの一節です。これらの感覚器官がそれぞれの対象に触れた時に、「快・不快」の反応が起こるです。
“美しいもの、音、よい香り、味”と受け取れば「快」、その逆となれば「不快」と判断します。そこに善悪はありません。
大事なことはこれらの感覚は主観的、かつ一時的なものだということです。自分にとっては心地いいことでも、他人からすれば不快に感じる――そんなすれ違いが家庭内でもしばしば起こりますよね。実は、この「快・不快」という感情こそが、「渇愛(果てない欲望)」に繋がり、さらには執着や苦しみの原因になると仏教では教えます。
“心地いいものに囲まれたい”、“不快なものから離れたい”といった思いはごく自然なものかと思いますが、これらは叶わなければ苦しみとなりえるのです。ではどうすればよいのでしょうか。
私はよく「これも修行ですね」と冗談めかして言うことがありますが、実際、そう考えた方がいいとも思っています。なぜなら、修行は自分が自分のためにすることであって、例え苦しくてもしんどくても、不快とは思わないからです。
スポーツをやっている人、趣味に没頭している人もそういった感覚ではないでしょうか。それは自分が好きでやっている、主体的に取り組んでいるからです。逆に、不快に感じるときは、人から強いられたり、自分が受け身になっていたりする時かもしれません。
いろいろな物事を自発的、主体的に受け入れようと考えられたら、心の平穏に繋がるのではないかと思います(それが難しいのですが・・・)。
逆に「快」は手放す訓練が大切です。宗祖一遍上人が「捨ててこそ」のお言葉を大切にされたように、自分にとって心地よい環境、常識、所有物は、やがて執着の芽となることもあります。何かを手放さなければいけない時も、「仕方なく」というよりは、「自分から進んで」という方が覚悟もつきやすく、心も軽くなるかもしれません。
「快」も「不快」も、いっそ汗と一緒に洗い流せたらよいのですが・・・。
合掌
・当月限定御朱印
◯片面「誓願」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
誓願にはいくつか意味がありますが、特に浄土系では阿弥陀様が修行時代に発願された、「すべての衆生を救う」という誓いが重視されます。自身の修行を完成させる誓い、そして一切の他を救わんとする願い、阿弥陀様はどちらも成就されました。皆さんは七夕に何を願われるでしょうか。
◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
和風月名の「文月(ふみづき)」は稲穂が実る頃の「穂含月(ほふみづき)」が語源だとする説、七夕に書物を開く慣習から「文披月(ふみひらきづき)」を語源とする説があります。消しゴムハンコのモチーフは七夕飾りです。
◯写経奉納限定御朱印 *7月8月は共通のデザインです
浮き輪に入った猫と花火です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)
◯来寺限定御朱印 *7月8月は共通のデザインです
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます
*8月はお盆参りがあり御朱印不可の日が増えます。また気温の上昇でお参りできない方も増えるため、ご希望の方には7月中でも8月の御朱印を授与いたします。なお納経御朱印と来寺御朱印は7・8月共通のデザインです
◯片面「追善」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
追善とは、追善供養のことです。亡き方の冥福を祈り、この世に生きるものが法要等の善事で供養することを指します。お盆のお参りはその代表的な供養の方法です。お経を読んでもらうだけではなく、自分自身がお念仏を唱えることが大切です。
◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
和風月名の「葉月」の語源は諸説あり、落葉が進む「葉落ち月(はおちづき)」が略されたものといわれています。夏真っ盛りですが、暦の上では秋を迎えるのですね。
・晋山記念御朱印
令和7年5月11日の晋山記念の御朱印を授与します
- 晋山記念御朱印(散華付き・1000円)書置きのみ
*書置きのみ(和紙の種類はランダムです)
*100体限定です
*授与の日付は入りません
〜 瑞気集門 〜
瑞気とはめでたい気、その気がお寺に集まることを願い揮毫させていただきました。お寺という場所は多くの方の心の拠り所であり、ご縁が結ばれる場所であると思っております。この瑞気は人と人とのご縁により濃いものとなり、それが福田寺の護持発展、ご参拝いただいた方々の幸福につながるものと信じております。
・当年限定御朱印
水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。
金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。
>「京都時宗道場御朱印巡り」
年間行事予定(令和7年)
・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり
・毎月第4土曜日14時~17時…写経会
・1月12日…総代会
・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)
・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)
・
・8月…棚経(盆参り)
・9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)