3月のお便り(令和8年・142号)

~今月の行事~

【写経会:3月28日14時〜】

*写経会の詳細は こちらから

 

【掲示板】

 

『心・技・体』

先日のミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、多くの日本人選手が活躍していましたね。個人的に印象的だったのは、フィギュアスケートの“りくりゅう”こと、三浦璃来、木原龍一ペアです。ショートの5位から、フリーで歴代最高点での、総合1位の逆転劇は、圧巻と感動が同時に寄せてくるような感覚でした。7年間ペアを組む二人の信頼関係も大きな注目を集めました。

また、勝った選手が敗者を称え、敗者も互いの努力を讃える姿も多くの場面で見られました。勝敗だけでなく、自分の全力を尽くすこと、そして互いを敬うことの尊さ、これこそがスポーツの醍醐味ではないでしょうか。それが今大会では一際目立ったようにも感じました。

古くから日本の武道では、「心技体」が重視されました。技術や体力を鍛えるのはもちろんですが、土台となるのは心の在り方です。実はこの考え方は仏教とも深く結びついています。仏教には「身心一如」の考え方があり、身体と心は切り離せない関係であるとされました。そして、瞑想を通して姿勢や呼吸を整え、心を落ち着かせることが重視されました。この仏道の鍛錬が武術と結びついたのが武道だとされます。

また、古い大乗仏教には瑜伽行ゆぎょぎょう派という一派があり、瑜伽(ヨガ)の実践を通して、心のはたらきを見つめることを何より大切にしました。また、彼らは唯識ゆいしきという立場に立ち、自分の心(認識)が、世界の見え方を決めると説きます。ちなみに、この唯識学派は中国で「法相宗」となり、飛鳥・奈良時代に日本に流布し、興福寺、薬師寺などが建立されました。

話を戻しますが、武道が「道」と呼ばれるのは、技術を競うだけでなく、心を磨き、人として成長する道だからです。オリンピックで選手たちが互いを称え合う姿は、その精神をよく表しています。では私たちは、日常でどのようにこの精神を生かせるでしょうか。

家庭や職場でも、つい勝ち負けや結果に心を奪われがちです。しかし本当に大切なのは、過程や心構えです。たとえ誰かを打ち負かしたり、ズルをして勝っても、次に繋がるものではありませんし、なにより心の平安にも繋がりません。相手を敬い、礼儀や感謝を忘れず、失敗を振り返る習慣を持つこと――これこそ日常における「心技体」の実践であり、同時に仏道にも通じるものでしょう。

オリンピックの舞台で輝く選手たちは、厳しい競争の中で“誰と”、“何と”戦っているのか。相手ではなく、自分の心の慢心や怠りと向き合うことこそ、真の修行であり、人生を豊かにする道であると教えてくれるのです。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和8年3月限定御朱印(ひな祭り・500円・直書き可)

◯片面「ひな祭り」

3月3日は「桃の節句」、ひな祭り。
「雛」は、鳥の赤ちゃんが「ヒヒ」と鳴くことに由来し、「ヒヒナク」と呼ばれていたそうです。これが転じて「ヒイナ」となり、「小さく可愛らしいもの」という意味で用いられるようになり、やがて「ひな祭り」に繋がっていったということです。

 

令和8年3月限定御朱印(無礙光仏・1000円・直書き可)

◯見開き「無礙光仏」

令和8年は、阿弥陀仏の別号である「十二光仏じゅうにこうぶつ」を一尊ずつ順に揮毫いたします。十二光仏とは阿弥陀如来の光明の働きを十二の徳としてあらわした尊称です。

宗祖一遍上人は、遊行の旅に携帯する最小限の持ち物を「十二道具」と定め、それぞれを阿弥陀如来の功徳になぞらえて示されました。
すなわち、日常で身近な道具を使うときにも、念仏の心、仏徳を思い起こすべしとの教えが込められています。

「南無阿弥陀仏。善悪同じく摂する、弥陀の本願を信ずる心、これ即ち無礙光仏の徳なり。」

無礙光仏とは、「礙(さまた)げるものがない光」という意味のお名前です。どのような闇も、どのような過ちも、その光をさえぎることはできません。阿弥陀仏の光は、分け隔てなく、すべての人に届きます。

十二道具の一つに当てられる阿弥衣(あみえ)は、そのはたらきを示す、時宗独特の質素な法衣です。

「阿弥」は「網」に通じ、すべてをすくい取るという意味もあります。

阿弥陀仏の光は、善も悪も全ての人を救いとると信ずる心。それこそが、無礙光仏の徳にほかなりません。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり3月・直書き可)

◯写経奉納限定御朱印

「みました」の消しゴムはんこを新しくしました✨

「春の彼岸」/日向ぼっこをするネコです😸

お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり3月・直書き可)

◯来寺限定御朱印

「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。

*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

・当年限定御朱印

令和8年限定(1000円・慈愛の心)直書き可

◯慈愛の心

慈愛とは、相手の苦しみに寄り添い、幸福や安らぎを願う心です。
この御朱印を通じて、慈愛の心が自分自身、周囲の人にも広がりますよう願っております。

 

令和8年限定(1200円・一路疾駆)書置きのみ

◯一路疾駆

一路疾駆とは、迷うことなく一途に歩み、目標に向かって力強く進む心を表します。
この御朱印を手にする方が、自分の道を信じ、勇気をもって前へ進めますよう願っております。
金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和8年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月11日…総代会

・2月6日~3月16日…涅槃図公開(本堂公開日に限る)

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)