月: 2024年8月

9月のお便り(令和6年・124号)

【9月の写経会は28日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『月見よもやま話』

「中秋の名月」。お月見をしてお団子を食べるというイメージがある慣習ですが、なぜ9月なのでしょうか。秋の月が美しいと言われるゆえんは、空気と月の高度だそうです。秋の空気は春夏に比べて水分量が少なく乾燥しているため、空気が澄んで月をくっきりと映し出すのです。また、年中同じ姿を見せる月ですが、高度は変わります。夏は低く、冬は高いのです。低ければ山に隠れてしまう、また地上の埃などの影響で本来の月の明るさが失われてしまいます。逆に冬は高度が高すぎて月見には不向きということから、秋が最も月が美しく見え、月見にふさわしいとされるのです。

中秋の月見はもともと中国の習慣であり、平安時代に日本に入ってきたとされます。貴族が詩歌や管絃を楽しみながら、月を鑑賞したそうです。もちろんまだ庶民にはこのような習慣は広まっていません。ちなみに、平安時代初期に成立した『竹取物語』では、かぐや姫が月を見て物思いにふけっていると、「月を眺めてばかりいるのは良くないことです」とある人がいい、それでもかぐや姫が月を眺め感傷にふけるので、竹取の翁も「月を眺めてはいけない。物思いを増すだけだ」と注意しています。のちにかぐや姫は月の住人であること、月で罪を犯し罰として人間界へ送られたことが明かされ、月へと連れ帰されました。ここでは月は穢れのない世界=あの世を表し、穢れのあるこの世と対比で描かれます。月自体が「暗黒の夜に浮かぶ」「不気味に満ち欠けがある」と考えられ、この世の外のものとして捉えられたのかもしれません。

仏教の世界では、満月は欠けるところのない円満な姿から、真如(普遍的な真理・仏の世界)の象徴とされます。お釈迦様の入滅を描く「涅槃図」にも月が必ず描かれます。月の皓々こうこうとした光は古代から変わらず人を惹きつけるのです。月の光と同様に仏様の慈悲の心は私たち一人一人に届いています。ただし天を見上げなければその光に気付くことはありません。

宗祖一遍上人は「曇りなき 空はもとより へだてねば こころぞ西に ふくる月かげ」と詠んでおられます。「雲のない晴れ渡った空のように仏法の光は隔てがない。だから誰しも心は平等に更けていく月影とともに西方極楽浄土に向かうのだ。」との意です。「死」や「死後」は誰もが不安に思うものです。だからこそ西方浄土で仏様や故人、ご先祖様に逢うことができる念仏の教えが、心強く、有難く感じられます。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年9月限定御朱印(お月見・500円)

①片面「お月見」
お月様が美しい季節ですね。ススキと月見団子のハンコを押しています。

 

令和6年9月限定御朱印(曼珠沙華)

②見開き「曼珠沙華」
彼岸花の別名です。古代インドのサンスクリット語でmanjusaka の漢訳で、仏典では祝いの印として天界から赤い花が降るとされます。

 

令和6年9月限定書置き御朱印(百人一首・文屋朝康・1000円)

③見開き書置き「百人一首/文屋朝康」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
秋の野、風に吹かれるコスモスと白露をイメージしています。
「白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬき留めぬ 玉ぞ散りける」
【草葉の白露に、風が吹きつけている秋の野は、紐に通していない玉が散りこぼれているようであるよ】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり9月)

④写経奉納限定御朱印

キクの花と敬老の日の猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり9月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

令和6年9月の御朱印対応日

9月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。

6日午前

8日午前

14日午後

18日午前

25日午後

28日午後

【午前:9時~11時半】

【午後:1時~4時頃】

今月の写経会:28日午後2時

*対応不可の日 : 21~23日

*書置き/預りのみ:3,4,11,12,15,19,20,27,30日

🔶その他の空白の日はメッセージ、電話、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)。

🔶ご希望があれば8月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

🔶お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送も可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。

🔶急務により対応日の変更もございますので、ご了承ください。

8月のお便り(令和6年・123号)

【8月の写経会はお休みさせていただきます】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『仏教の五輪』

連日、記録的な猛暑が続いていますね。京都も1、2日と39℃の予報が出ています。日中はなるべく外に出ない方がよさそうです。コロナ禍ではありませんが、おうち時間も楽しみましょう。テレビではパリオリンピックが連日放送されていますね。深夜帯が多いので寝不足ぎみの方も多いのではないでしょうか。オリンピックといえば五輪マークがシンボルで、五つの輪はヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアを表しています。

実は仏教にも「五輪」という言葉があります。宮本武蔵が著した兵法書『五輪書』は有名ですが、これは仏教の五輪が由来しています。すなわち五輪とは「地」「水」「火」「風」「空」を指し、万物を構成する五つの要素であるとされます(五大とも)。 それぞれのポイントを挙げると、

地・・・大地や固形物を指し、固定、安定感を表す

水・・・流体物を指し、変化、柔軟性を表す

火・・・エネルギーを指し、意欲、情熱、活力を表す

風・・・動きのあるもの、動力を指し、自由、広がり、成長を表す

空・・・虚空とも呼ばれ、上記の4つを生み出し、包摂する無限の空間

これらが和合しあってこの世の中が作り上げられていると考えられました。五輪は私たちの身体と心を構成するものでもあります。それぞれの特徴を知り、バランスを失わないようにすることが大切ともされます。

また、それぞれに形があり、四角形、円形、三角形、半月形、宝珠形が当てられています。この形が合わさったものはお墓(五輪塔)の形に使われたり、卒塔婆そとばの形に使われたりしています。これら五輪塔や卒塔婆ももとをただせば仏塔に起源があります。仏塔とはお釈迦様の遺骨を納める建物です。お釈迦様の亡き後も僧侶や信者が仏塔を信仰することで、仏教の教えが継承されてきました。そのようなご利益にあやかり、亡き人の追善の為に仏塔を模した卒塔婆が供えられるようになったのです。ちなみに仏塔はサンスクリット語で「ストゥーパ」で、音で漢訳される際に「そとうば」になりました。

お寺では普段何気なく見ているものにも意味が込められているものがたくさんあります。ぜひ卒塔婆の意味を知ったうえでお供えいただければと思います。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年8月限定御朱印(地蔵盆・500円)

①片面「地蔵盆」
地蔵盆は京都で盛んな行事です。地域の老若男女が集い、大玉の数珠回しを行うこともあります。

 

令和6年8月限定御朱印(盂蘭盆会)

②見開き「盂蘭盆会」
盂蘭盆会はお盆の正式名称です。
ご先祖様をお迎えしご供養する大切な期間です。
消しゴムはんこは夏祭りの盆踊りをモチーフにしています。
盆踊りは時宗の宗祖一遍上人が広められた踊り念仏が派生したものとも言われます。

 

令和6年8月限定書置き御朱印(百人一首・鎌倉右大臣・1000円)

③見開き書置き「百人一首/鎌倉右大臣」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
8月15日の「終戦の日」にちなみ、「平和」をテーマとしました。
「世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小舟の 綱手かなしも」
【世の中がこの様に変わらず穏やかであってほしいものだ。波打ち際にそって漕いでいく漁師の小舟が引き綱を引いている様子がしみじみと愛おしいものだ】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり8月)

④写経奉納限定御朱印

スイカの上に乗る猫とかき氷です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり8月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

令和6年8月の御朱印対応日

8月の御朱印直書き日・本堂拝観可能日をお知らせします。

4日午前

19日午前

25日午後

26日午前

今月の写経会は休み

【午前:9時~11時半】

【午後:1時~4時頃】

*対応不可の日 : 10〜15日

*書置き/預りのみ:2,5,20,27,28,29日

🔶その他の空白の日はメッセージ、電話、メールなどでご予約いただくか、タイミングが合えば直書きさせていただきます(書き置きはいつでもあります)。

🔶ご希望があれば7月の御朱印も日付抜きで授与いたします。

🔶お預かりでの後日お渡し、レターパック等持参での郵送も可能です。お預かりとお返しは9時~17時で基本的に毎日受け付けておりますのでご活用ください。お預けの際はなるべく事前に申し込み用紙かメモなどを付けていただけると有り難いです(お隣の荘厳寺様との同時受付も可能です)

また郵送対応も引き続き行います。

🔶急務により対応日の変更もございますので、ご了承ください。

また郵送対応も引き続き行います。

🔶急務により対応日の変更もございますので、ご了承ください。