11月のお便り(令和7年・138号)

~今月の行事~

【写経会:11月22日14時〜】

*写経会の詳細は こちらから

 

【掲示板】

11月 138号 懺悔(PDF)

 

『懺悔(さんげ)』

急に気温が下がりましたが、皆さまご体調いかがでしょうか。私は季節変わり目に弱く、軽い風邪をひいてしまいました。寒暖差には十分気を付けなければなりませんね。

さて、早いもので本年も残すところ2か月となりました。総本山では最大の行事である歳末別時念仏会(一ツ火)が修行されます。「歳末」とありますように、かつては年末に行われていた法要です。この行事の意味合いの一つとして、「自身らを振り返り、一年の罪過を懺悔する」という目的があります。

私たちは知らず知らずのうちに人に迷惑をかけていたり、間違いを起こしたりします。また、ダメだと分かっていても、煩悩、欲に負けてしまう。ついカッと怒ってしまう。これらはどなたにも当てはまることではないでしょうか。けれども、私たちはまた反省し、次に進むことができる心も持っています。単に後悔を引きずるのではなく、前を向くための反省、それが「懺悔の心」です。

ところで「知っていて犯した罪」と「知らず知らずに犯した罪」、どちらがより罪深いと思いますか。法律や常識からすると「知らずに犯した罪」の方が軽い気がします。しかし、お釈迦様は次のようにお説きになりました。

「もし焼けた鉄の棒があったとする。熱いと知りながら握る者と、熱いと知らずに握る者がいたとして、どちらがより手を焼いてしまうだろうか。

どちらも手を火傷するが、熱いと知らずに握る者の苦しみの方が深い。」

このたとえ話では、「知らずに犯す罪」が軽いどころか、むしろ深く苦しむと説かれているのです。様々なとらえ方があると思いますが、熱い(罪)と知っている場合は、その苦しみも理解しているので加減がわかる、という考え方があるかと思います。また知らないというのは、仏教でいうところの「無明(むみょう)」=真理を知らないという苦の根源を指します。「知っていて犯す罪」はまだ、「悪い」という自覚があるだけ救いがあるということです。

懺悔とは、「自らの愚かさに気づき、心を正すこと」であります。焼けた鉄の棒に手を伸ばすようなことをしてしまう――それが人間の弱さです。けれども、「ああ、自分は何をしていたのか」と気づいたその時、心の曇りは少しずつ晴れ、そこに仏様の光が差してまいります。心持ちをリセットするのは、一年の始めと終わりでも構いませんし、ひと月毎、一日毎でもよいかと思います。そこの秋の終わりに、心を照らす懺悔の念仏をともに申してまいりましょう。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年11月限定御朱印(懺悔・500円)

◯片面「光明」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
阿弥陀様の光明は私たちすべての人々を照らしてくださります。それは煌々と輝く月の光のようでもあります。
澄んだお月様が見えるこの季節、月光に仏様のお姿が重なります。
お花のモチーフはガーベラです。

 

令和7年11月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
豊穣の秋、田んぼに稲穂、赤とんぼモチーフにデザインしました。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり11月)

◯写経奉納限定御朱印
運動会とイガ栗が気になる猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり11月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

・晋山記念御朱印

令和7年5月11日の晋山記念の御朱印を授与します

*書置きのみ(和紙の種類はランダムです)
*100体限定です
*授与の日付は入りません

〜 瑞気集門 〜

瑞気とはめでたい気、その気がお寺に集まることを願い揮毫させていただきました。お寺という場所は多くの方の心の拠り所であり、ご縁が結ばれる場所であると思っております。この瑞気は人と人とのご縁により濃いものとなり、それが福田寺の護持発展、ご参拝いただいた方々の幸福につながるものと信じております。

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・5月11日…住職退任式・晋山式

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)