8月のお便り(令和5年・111号)

【8月の写経会はお休みさせていただきます。】

 

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

「親孝行 したい時に 親はなし」

➖ことわざ

 

“命の流れ”

猛暑が続いております。特にお墓参りでは日陰がありませんので、熱中症にはくれぐれもお気をつけください。私は日傘を使い始めてとても気に入っています。男性の皆様もおススメですよ。

さて禅語に「清流間断無せいりゅうかんだんなし」という言葉があります。清らかな渓流は留まることなく流れ、絶えることがない、と言う意味です。逆に言うと、絶え間なく流れているからこそ清らかである、ともとれます。この語には続いて「碧樹へきじゅかつしぼまず」(常緑樹は青々として枯れることがない)とあります。どちらも意図するところは、仏法が脈々と続いてきたことへの賛美、命が相続される有様への尊崇にあるようにも思えます。

清流はこの世の中、私たちの命はそれをつくる水のようなものです。水は次々と流れ行き、清さを保ちます。まさにご先祖様からの命の流れです。

ご先祖様の人数をご存知でしょうか。まず両親が2人、そして祖父母が4人、3世代前の曽祖父母が8人です。倍々に増えますから、さらに5世代前には32人、約300年前の10世代前は1024人のご先祖様がおられることになります。両親から10世代前までの合計は2046人、20世代前まででは200万人にもなるのです。このうち誰1人が欠けても自分が存在しえません。文字通り、有り難い命の連続です。

また絶え間なく続いていくのは命だけでなく、この世界、文化、思想など様々です。もしも私たちが命、生活を自分本位に考え、後の世代のことを考えないならば、この世はよどみが生まれることと思います。よどんだ川か清流か、作り上げるのは私たち一人ひとりにかかっています。せっかく頂いた命ですから、清流をつくる一員でありたいものです。

来るお盆はご先祖様を迎え、供養する日本古来の行事です。ご先祖様の思いや遺徳を次世代に引き継ぐ機会でもあります。ご先祖様を大切に、そして自分自身、周りの人を大切にすることこそより良い世の中を築くことに他なりません。そのためにはとどまることなく、絶え間ない努力が必要ではないでしょうか。

合掌

 

令和5年8月限定御朱印(夏盛り・300円)

夏真っ盛りですね。暑さを和らげてくれるメロンソーダ、花火をモチーフにしました。

 

令和5年8月限定御朱印(納涼・800円)

モチーフは鴨川の納涼床です。鴨川は床(ゆか)、貴船は川床(かわどこ)と言うんですね。
「清流間断なし」は、清らかな流水にはよどみが無いという意味です。命の流れも同じく、ご先祖様から子孫へと繋がりを意識することが大切かと思います。詳しくは今月の法話をご覧ください。

 

令和5年8月限定御朱印(百人一首・後徳大寺左大臣・柄付き和紙、見開き書置き800円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。

「ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる」
【ホトトギスの鳴いた方を眺めてみると、そこに姿はなく、ただ明け方の月がぼんやりと残っているばかりだった】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり8 月)

ラムネと精霊馬が気になる猫です。

お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は2時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)