タグ: 宗尊親王和歌

2月のお便り(令和5年・105号)

【今月の掲示板】

「人は常に幸福を求めるが、常に幸福に気付かない」 ルソーの言葉

 

2月 105号 お釈迦様の形見」 pdfファイル

 

“お釈迦様の形見”

厳しい冷え込みが続きますね。先月24日には京都市内も大雪が降り、幹線道路も真っ白、列車の立ち往生も起こるなど、大きな被害が出ました。私自身、長岡京光明寺での法然上人追慕法要への参列が急遽取りやめになるということもありました。

またコロナだけでなくインフルエンザも流行しているようです。人ごみに出かけない、体調を整える等、一層の用心をしなければなりませんね。

さて、文永9年(1272)2月17日は当寺を開いた宗尊むねたか親王の父親である後嵯峨天皇が崩御された日です。宗尊親王は後嵯峨天皇の寵愛を受けるも、11歳で鎌倉に下り、第6代鎌倉幕府将軍となりました。帰京後、31歳で出家されましたが、それは後嵯峨天皇の崩御を弔うためでした。その後の心情を和歌に残されています。

「朝夕に 面影映す 鏡こそ 別れし君が 形見なりけれ」

(朝夕に父帝ちちみかどの面影を映す鏡こそが形見なのだなあ)

「梅がは 四方に霞みて ありし世の 形見がほなる 春の空かな」

(梅の枝が四方に霞んでおり、父帝が在世の頃の形見のような春の空であることよ)

この二首は父帝である後嵯峨天皇を思慕する和歌です。皆様も同様の経験はないでしょうか。鏡を見たり、ある風景や物を見たりして父母や祖父母を思い出す時、姿かたちはなくとも、そこには確かに故人が現れるのです。

かつてお釈迦様は、自身の死期を悟った際、涅槃に入る前に弟子たちに「自灯明・法灯明」の教えを残されました。お釈迦様自身が亡くなった後、動揺が広がることを見越して、「他に依らず自らを灯明(拠り所)とし、他に依らず法(教え)を拠り所としなさい」と説かれたのです。お釈迦様が入滅されてから2000年以上、仏教は今日まで社会の変化に合わせ、人々の悩みに応じて大きく変容してきました。ただし、そこに「法(お釈迦様の教え)」に準じるという姿勢があったからこそ「仏教」の形を留めているのだと思います。

宗孝親王が詠まれた「形見」は、お釈迦様の「灯明」に通じるのではないでしょうか。今私たちが生きていくため、難題を乗り越えていくための拠り所は、自分自身の中にあるはずなのです。

合掌

 

令和5年2月限定御朱印(観梅・300円)

観梅とは梅の花を観賞することで、梅見とも言います。当寺境内の梅も咲き始めております。どうぞご覧ください。

 

令和5年2月限定御朱印(涅槃・800円)

2月15日の涅槃会がモチーフです。涅槃とはさとりの境地であり、お釈迦様は入滅により完全なさとりに入られたのです。滅後はその足跡、教えを表す仏足石が信仰の対象となりました。
入滅の前に弟子たちに「法に依って人に依らざれ(教えを頼りとするのであって、人を頼りとすることのないように)という教えを残されました。

 

令和5年2月限定御朱印(形見・宗尊親王和歌、柄付き和紙、見開き書置き800円)

「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。

「朝夕に 面影映す 鏡こそ 別れし君が 形見なりけれ」
解釈: 朝夕に父(後嵯峨天皇)の面影を映す鏡こそが形見なのだなあ

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり2 月)

福升に入る兎と鬼役の猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

【2月の写経会は25日(土)14時からです】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

1月のお便り(令和5年・104号)

【今月の掲示板】

「1月 104号 卯年に寄せて」 pdfファイル

“卯年に寄せて”

明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、皆々様の安穏を心よりご祈念申し上げます。

私事ですが昨年12月3日に長女が誕生いたしました。妻の妊娠中よりたくさんのお祝いのお言葉を頂戴いたしました。改めて感謝申し上げ、ご報告させていただきます。

さて、今年の干支はウサギですね。私が小学生の頃、ペットとしてウサギを飼っていた友達がいました。穏やかで優しい顔つきで、キャベツを食べる姿が可愛くてずっと眺めていたのを覚えています。柔和で温厚というイメージです。

実は「柔和」は仏教用語として使われます。宗祖一遍上人の語録にも「もっぱら柔和にゅうわおもてを備えて、瞋恚しんにの相を表すことなかれ(柔らかく穏やかな顔つきで、怒りや憎しみの表情を見せないようにしなさい)」とのお言葉があるように、仏教者の大事にしなければならない姿勢でもあります。

もちろん表情だけでなく心も柔和でありたいものです。柔軟という言葉がありますが、これを仏教では「にゅうなん」と読みます。単に穏やかで優しいという意味ではありません。仏様の教えを柔らかな心で受け止め、素直に従うという意味があります。心がカチコチでは他の考えを受け取れません。例えば、同じ話を聞いた人でも「いや、こうあるべきだ」と頭から否定する人と「なるほど一理ある」と受け止める人では、結果や過程は違ってきます。何でもかんでも人の言うことを聞くということではなく、まずは柔軟に受け取って、それでいて自らの考えを巡らせばよいのです。同様の意味では、『論語』の「学べばすなわならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」もまさに柔軟性を説いた格言と言えます。

大人になると柔軟な思考や、素直に受け止めるというのが簡単そうで難しいものです。“自分”というしがらみにとらわれてしまうからです。仏教は「無我」の教えですから、そのような“自分”は無いのだ、自由でいいのだと教えてくれます。私もなかなか実践できていませんが、柔和な心を目指して今年一年精進したいと思います。

合掌

 

令和5年1月限定御朱印(初明り・300円)

「初明り」とは元日の朝に空がぼんやりと光ることをいいます。

新年に平和と希望の光が差すことを願います。

 

令和5年1月限定御朱印(飛躍・800円)

跳躍するウサギをイメージして言葉は「飛躍」としました。

「兎の登り坂」は、後ろ脚が長いうさぎが坂道が得意なことから、「得意な分野で持ち前の力を発揮して物事がうまく進む」という意味のことわざです。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり1 月)

羽子板とコタツから出られないネコです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

【1月の写経会は28日(土)14時からです】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

12月のお便り(令和4年・103号)

【今月の掲示板】

「人を信じよ。しかし、その百倍自らを信じよ」 手塚治虫のことば

 

“福徳と智慧”

まさに光陰矢の如し、今年一年が終わろうとしています。

さて12月8日は、お釈迦様がさとりを開かれた「成道じょうどうの日」として知られています。

お釈迦様は出家の後、身体を徹底的にいじめる苦行を6年されましたが、その身が骨と皮だけになってもさとりを得られることはありませんでした。苦行の無益を感じ、菩提樹の下で深い瞑想に入られたお釈迦様は遂にさとりを開かれ、ブッダ(目覚めた者)となられたのです。一方で、自らさとった法(おしえ)が深遠で難解なため、他人に教えを説くことを躊躇ちゅうちょされたといいます。結果的には、少なからず教えに耳を傾ける人がいる限り、その法を説くことを決意されます。その最初の説法の相手が「五比丘ごびく」と呼ばれる、もともとの苦行仲間の五人でした。彼らは苦行をやめていたお釈迦様に最初こそ反発しましたが、その教えの素晴らしさに気づき、修行を経て全員がさとりに到達しました。

前出のように、さとりを開いた方をブッダと呼称しますが、その特性は「福智」、すなわち福徳と智慧を共に備えた方だと考えられます。福徳とは功徳ともいい、他者のための善行やその利益りやくを指します。他者に利益を与えるので利他といいます。智慧とは物事を正しく判断し、道理を見抜く深い考察のことです。自らのさとりに不可欠なので自利といいます。この自利と利他を共にあわせ持つ人こそブッダと呼ばれるのです。

お釈迦様が私たちに示された幸福への道はこの自利利他に他ならないかと思います。“自らを大切にし、他者も同じように大切にする”、これは簡単に聞こえますが、私たちが忘れがちになってしまうことでもあります。ですから日々、仏さまに手を合わせる時間が大切なのではないかと思います。

少し話が変わりますが、自利の智慧はお釈迦様が最初に心配されていたように私たち凡夫ぼんぷにとっては非常に難解です。だからこそ浄土教の教えが必要となってきます。この智慧を信心の力で補うのです。阿弥陀如来の本願を信じて念仏し、極楽に往生して智慧を獲得するということです。難しい修行がいらない簡単な念仏は、まさに有難い教えといえましょう。

本年最後のお便りもお読みいただきありがとうございました。

皆様どうぞよいお年をお迎えください。

合掌

 

令和4年12月限定御朱印(片袖の弥陀・300円)

当山の御本尊である阿弥陀如来像は、右袖が垂れていないので「片袖の弥陀」とも言われます。

今月は、庭に咲くサザンカがモチーフです。

 

令和4年12月限定御朱印(福智満・800円)

12月8日の成道会、そして初めて説法を受けた五比丘をモチーフにしています。菩提樹の下で悟りを開かれたことから、菩提樹の葉を消しゴムハンコにしています。詳しくは今月の法話をご覧ください。

 

令和4年12月限定御朱印(年の暮れ・宗尊親王和歌、柄付き和紙、見開き書置き800円)

「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。

「霞むより 霜夜に月を 眺めきて 積もれば老と 暮るヽ年かな」

解釈:霞がかった春の夜から霜が降りる冬の夜まで月を眺め愛でてきたが、それも積もれば年老いていくとばかりに暮れていく年であるなあ。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり12 月)

ゆず湯と雪だるまを舐めるネコです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

【12月の写経会はお休みとさせていただきます】

次回は1月28日です。

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和4年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月9日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

11月のお便り(令和4年・102号)

 【今月の掲示板】

「怨みは怨みを捨ててこそ息む」釈尊のことば

11月 102号 平安是福

平安是福へいあんこれふく

朝夕がひときわ冷え込むようになってまいりました。寒暖の差が激しいですので体調管理には十分お気を付けください。

さて、今月の御朱印には「平安是福」と書かせていただいております。読んで字のごとく、平和で安穏なることが私たちにとって幸福である、という意味です。今、世界ではロシアのウクライナ侵攻に端を発する戦争が起こっています。他にも紛争地域は数多く存在します。これらには複雑な歴史背景や宗教、政治が絡んでいるのだとは思いますが、感情による部分も大きく、憎む相手を許せないことも争いの長期化につながるのだろうと思います。

お釈迦様の教えが説かれた原始経典には、争いについて次のように示されています。「殺そうと争闘する人々を見よ。武器を執(と)って打とうとしたことから恐怖が生じたのである。(『スッタニパータ』)」、「怨みに報いるのに怨みをもてば、ついに怨みの息(や)むことなし。怨みを捨ててこそ息む。これは永遠の真理である。(『ダンマパダ』)」

まずお釈迦様が否定されているのは武器、つまり暴力です。たとえ争いが起きたとしても暴力を使えば解決の道は遠のきます。また近年はハラスメントがしばしば取り上げられるように、暴言、悪言もまた争いの種です。家庭や職場内でも気を付けたいものです。

そして、憎しみに憎しみで応じればまた新たな憎しみが生まれ、負の連鎖が止まらないとも説かれています。個人であれ国家であれ、自身にとって憎い存在、敵対的な存在は排除したいと考えるでしょう。そこには必ず闘争が起こりますが、歴史を見ても闘争によって幸福がもたらされることはないのです。お釈迦様は“敵対”という考え方自体を捨て、縁でつながる存在として相手を認めることが大事だとおっしゃっているのではないでしょうか。

宗祖一遍上人も弟子たちへの規範を示した「時衆制誡」の中で「もっぱら柔和の面を備えて、瞋恚しんにの相を現すことなかれ。(優しく穏やかな表情で接し、怒りや憎しみの様相を出してはならない)」と説かれています。

個々人がお釈迦様や一遍上人の教えを大切にし、時には自戒しながら正しい道を歩むことが平安への一歩となるのでしょう 合掌

合掌

 

令和4年11月限定御朱印(片袖の弥陀・300円)

当山の御本尊である阿弥陀如来像は、右袖が垂れていないので「片袖の弥陀」とも言われます。

今月は、境内のシュウメイギクをイメージしています。肉厚の花びらが可愛いですよね。

 

令和4年11月限定御朱印(平安是福・800円)

当山の庭の小さな石仏、本堂前の柱の獅子をモチーフにし、平和の祈りを込めています。「平安是福(へいあんこれふく)」は平和と安穏こそが幸福であると言う意味です。「瞋恚(しんに)の相」とは怒りや憎しみの様相をいいます。詳しくは今月の法話をご覧ください。

 

令和4年11月限定御朱印(鹿の声・宗尊親王和歌、柄付き和紙、見開き書置き800円)

「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。

「寝ねずこそ 妻恋ひすらし 小倉山 今宵も聞けば さ牡鹿の声」

解釈:寝ずに、妻を恋い慕っているらしい。小倉山で今宵もまた聞いてみると、それは牡鹿の声であった。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり11 月)

松ぼっくりと落ち葉で寝る猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

【11月の写経会は26(土)です】

12月のお写経はお休みとさせていただきます

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和4年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月9日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

10月のお便り(令和4年・101号)

【今月の掲示板】

 

“心を耕す”

暑さが和らぎ、過ごしやすい日が多くなってきました。

稲穂が実るこの季節、お釈迦様に次のようなエピソードがあります。

ある時、手広く農業も営んでいたバラモン(バラモン教の司祭者)にお釈迦様が出会われます。お釈迦様はこの時、托鉢(たくはつ)の最中でした。お釈迦様をはじめ、仏教教団では食物を育てて食事を得ることはなく、食事は基本的に托鉢で得ていました(土中の虫の殺生を避けるためとも、食事への執着を避けるためとも言われます)。

バラモンはお釈迦様に話しかけました。「そこの修行者よ、私は田を耕し、種をまき、実りを収穫して食物を得ているのだ。あなたも私のようにして食物を得ればよいのだ。」と、耕田をしないお釈迦様に嫌味を言ってきたのです。

お釈迦様は「バラモンよ、わたしも田を耕し、種をまき、実りを得ているぞ。」と答えられました。バラモンは「あなたが牛を引き、田を耕し、種をまいているのも見たことがない。」といぶかしがります。するとお釈迦様は詩をもってこう説かれたのです。

「私の信心は蒔(ま)く種である。智慧は耕す鋤(すき)である。身口意(言動・心)の悪業を制することは除草である。精進は私の引く牛であり、行いを退くことも行いを悲しむこともない。このように福田(ふくでん)を作り、さとりという最上の実りを得ているのだ。」

これを聞いたバラモンは納得し、お釈迦様に食事を供養しようとしますが、“見返りを求めて教えを説いたのではない”、と断られました。バラモンは感服し、終生帰依したといいます。

このエピソード、もちろん、お釈迦様が耕作や労働を軽んじられたわけではありません。ここではどんな労働にも共通する大切なことを説かれたのだと思います。それはどんな仕事や活動であれ福を生む側面があるということです。そのためには“見返りを求めない”態度が重要です。つまり、仕事においても、儲けだけではなく、人に恵みを施すような正しい行いをすれば、相手はもちろんのこと、自分自身にも福を生じさせるのです。

これがまさに自分も相手も福徳を得られる福田の教えです。自分の仕事は必ず誰かの支えになっていると心に留め、福を実らせるために心を耕すことを忘れずに過ごしたいものです。

合掌

 

令和4年10月限定御朱印(片袖の弥陀・300円)

当山の御本尊である阿弥陀如来像は、右袖が垂れていないので「片袖の弥陀」とも言われます。

今月は、境内のフジバカマをモチーフにしています。渡り蝶のアサギマダラは今年も来てくれるでしょうか。

 

令和4年10月限定御朱印(福実る・800円)

稲穂の実り、イワシ雲をモチーフにしています。
お釈迦様は田んぼになぞらえて、信心を種に、智慧を鋤(すき)に、止悪を草取りに……等の喩えを説かれました。
つまり「心を耕し福徳の実りを得る」ことを勧められています。
詳しくは今月の法話をご覧ください。

 

令和4年10月限定御朱印(秋風・宗尊親王和歌、柄付き和紙、見開き書置き800円)

「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。

「夕されば 緑の苔に 鳥下りて しづかになりぬ 苑の秋風」

解釈:夕方になり緑の苔に鳥が下り立ち、静寂になった苑に吹く秋風よ

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり10 月)

運動会で走る猫と焼き芋です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

【10月の写経会は22(土)です】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和4年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月9日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

9月のお便り(令和4年)

【今月の掲示板】

「情けは人の為ならず 巡り巡って己がため」

 

 

“浄土を築く”

今号で毎月のお便りも100号となりました。いつも拙文にお付き合いいただいている皆様、誠にありがとうございます。頂く応援のお言葉を励みに今後とも精進してまいります。

さて、今年の秋のお彼岸は20日~26日の1週間です。お彼岸は太陽が真西に沈んで行くことから、西方極楽浄土に想いをはせ、亡き人々を供養し、自らも極楽往生を願うという意味合いがあります。

この極楽浄土の「浄土」とは、「清浄しょうじょう国土」の略であり、仏(如来)は皆それぞれ自分の浄土を持っておられます。浄土の役割は、生きとし生ける衆生を教化し、救済するためにあります。極楽浄土の他には釈迦如来の霊山りょうぜん浄土、薬師如来の浄瑠璃浄土、大日如来の密厳浄土などが知られます。

また、菩薩として浄土を持っておられる方が観音菩薩(観自在菩薩・観世音菩薩)です。観音様の浄土は南方の海上にある「補陀落ふだらく浄土」とされます。菩薩とは仏道修行中の立場で、最終目標は仏(如来)になることです。ただし観音菩薩は如来となるための修行は成就しているものの、衆生に近い立場で居続けるために、あえて菩薩にとどまっているともいわれます。それほどにありがたい菩薩様ということです。

『法華経』の中に観音菩薩の功徳を讃える一節(『観音経』とも呼ばれる)があり、そこに「具一切功徳 慈眼視衆生 福聚海無量 是故応頂礼」とあります。意味は「観音菩薩は一切の功徳を具えており、常に慈悲の眼を私たちに向けられている。その福徳は大海のように無量である。それ故に私たちは観音菩薩を敬礼きょうらいすべきなのである。」です。

観音様は別格の存在ではありますが、私たちも仏道を歩む同じ菩薩として見習うべき存在でもあります。言うなれば理想の上司というところでしょうか。特に、「観ること自在」というお名前の通り、相手をよく観察して利益を授ける、慈悲の眼をもって困っている人や、悩んでいる人に接するというお力は、私たちの理想の在り方でもあります。

観音様の威徳を敬い、時に困っている人がいれば、自らが観音様の代行を担いその人を助けようとする姿勢こそ、まさに仏道にかなうものでしょう。そして、そのような人があふれる世界こそ浄土に他ならないのだと思います。

合掌

 

令和4年9月限定御朱印(片袖の弥陀・300円)

当山の御本尊である阿弥陀如来像は、右袖が垂れていないので「片袖の弥陀」とも言われます。
今月は、境内の萩と中秋の名月をモチーフにしています。

 

令和4年9月限定御朱印(福聚海・800円)

モチーフは浄土と彼岸花です。『観音経』には「具一切功徳 慈眼視衆生 福聚海無量 是故応頂礼」(観音菩薩は一切の功徳を具えており、常に慈悲の眼を私たちに向けられている。その福徳は大海のように無量である。それ故に私たちは観音菩薩を敬礼きょうらいすべきなのである。)とあります。

 

令和4年9月限定御朱印(月見・宗尊親王和歌、柄付き和紙、見開き書置き800円)

「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。

「吹く風も 音をしづめて 久かたの 空澄かへる 秋の夜の月」

解釈:吹く風の音も静まり空が澄み渡っている秋の夜の月よ

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり9 月)

トンボを捕まえたい猫と秋のフルーツです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

 

【9月の写経会は24(土)です】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和4年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月9日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

8月のお便り(令和4年)

【今月の掲示板】

「父母もその父母もわが身なり われを愛せよわれを敬せよ」
(二宮尊徳)

 

 

“追福の意義”

酷暑の季節がやってきました。この時期お盆のお墓参りをお考えの方も 多いかと思いますが、熱中症には十分にご注意ください。

お盆のお参りや法要の起源は『盂蘭盆経』というお経にあります。亡き母親が餓鬼がき道という苦しみの世界で飢えていることを知った目連尊者が、お釈迦様に相談したところ「安居(籠り修行)が終わった頃、比丘びく(僧侶)に食事を供養すれば母親は救われる」と言われ、一切の比丘に供養したところ、母親は餓鬼道から救われたという説話です。

亡くなった方への供養は「追善」や「追福」といい、大切な行いであると様々な経典に説かれています。もとは「追福作善ついふくさぜん」「追福修善」という言葉に由来していて、お塔婆にも書かれることが多いです。亡くなられた方のために、この世で善い行いをして、冥福(冥土での幸福)を祈ることが追福作善の意味です。四十九日や百箇日、一周忌、三回忌・・・と節目節目で法要を行うことが最善であるとされています。

人は亡くなったらそれまでではありません。その方の行いや想いは後の人に残るものです。また、故人と生前とは違った関係が始まるともとらえられます。そこを繋ぐことも追善供養の意義なのです。

法要には3つの「であい」があります。まず、故人との出逢い。亡き人を偲び念じる時、再びお逢いすることができるでしょう。次に、家族や親戚との出会い。家族親族は離れていても一たび会えば安らぎ、懐かしさを感じるのではないでしょうか。そして最後は仏教との出遇い。お寺にお参りし、仏教の教えに触れるということも大変な意義があるかと思います。

法要に限ったことではありませんが、これらの「であい」を大切になされば必ずや福徳が得られるかと思います。それはご先祖様、仏様からの賜りものに他なりません。

合掌

 

令和4年月8限定御朱印(片袖の弥陀・300円

当山の御本尊である阿弥陀如来像は、右袖が垂れていないので「片袖の弥陀」とも言われます。
今月は、ひまわりをモチーフにしています。。

 

令和4年8月限定御朱印(追福作善・800円)

モチーフは灯篭流しと線香花火です。追福作善とは亡くなった人への供養をいいます。お盆にあたり、ご先祖様から命を受け継いでいる我が身に感謝し供養をいたしましょう。

 

令和4年8月限定御朱印(京の都・宗尊親王和歌、柄付き和紙、見開き書置き800円)

「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。

「またれこし 都はおなじ みやこにて 我が身ぞあらぬ わが身なりける」

解釈:待ちに待った京の都への帰還で、都は変わらない姿であるが、私自身は以前と変わって、将軍を更迭された身となってしまったことだ。
*宗尊親王は1,274年8月1日、33歳で遷化されました(来年が750回忌です)

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり8 月)

夏バテ猫とヨーヨーです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

 

【8月の写経会はございません】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和4年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月9日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

7月のお便り(令和4年)

【今月の掲示板】

「願いが正しければ 時至れば必ず成就する」 徳川家康

 

“七難七福”

7月に入る前に梅雨が明けてしまいました(観測史上最速)。さらに連日気温が35度前後と酷暑が続いています。熱中症も注意しなければならないので、参拝やお墓参りの際もご無理のないようにお気を付けください。

さて7月7日は七夕の日ですね。七夕は中国の節句の行事や星伝説が、日本の信仰や仏教と混ざり定着した行事です。仏教との関りは意外かと思われるかもしれませんが、七夕の「たなばた」という読み方は、お盆に祖霊を迎え入れるための仏具である精霊棚しょうりょうだなはたが由来だという説もあります。また、すでに江戸時代には願いごとを短冊に書いて笹に吊るすという慣習があったそうです。これも織女星に裁縫上達の願いごとをするという中国の風習が日本風にアレンジされたようです。

願いや祈りは、お寺では祈願や祈祷と呼ばれます。『仁王経にんのうきょう』というお経は、護国祈願のためのお経で、このお経を読めば「七難即滅 しちなんそくめつ 七福即生しちふくそくしょう(七難が滅して、七福が生じる)」と説かれています。七難とは太陽の異変・星の異変・火難・水難・風害・干害・盗難であり、これらが消滅すれば七福が生じるのです。実はこの七福が「七福神」の由来とされています。七福神は、それぞれ福徳を持ち合わせています。

恵比寿…度量の大きさ、清廉、正直さ

大黒天…豊作、財富

福禄寿…人望の厚さ

毘沙門天…勇気や威光

布袋…福運、家庭円満

寿老人…長寿、病気平癒

弁財天…財運、芸事の上達

この七福神を世に広めたのは徳川家康の側近の天海大僧正だと言われています。天下泰平を成し遂げた家康公がこの7つの福徳を備えていると示しました。

七福神巡りもこの福徳にあやかってお参りするわけですが、ただ神様に願うだけではなく、自ら目標に向かって努力することが大切です。一人一人が努力して少しでも福徳を備えることができれば、世の中はより良いものとなるのではないでしょうか。

合掌

 

令和4年月7限定御朱印(片袖の弥陀・300円)

当山の御本尊である阿弥陀如来像は、右袖が垂れていないので「片袖の弥陀」とも言われます。
今月は、アサガオをモチーフにしてます。

 

令和4年7月限定御朱印(七福即生・800円)

七難即滅 七福即生(七難が滅し七福が生じる)は護国祈願の経典である『仁王経』の一節です。七夕の願い事にかけて祈願の言葉を選びました。

 

令和4年7月限定御朱印(夏めく・宗尊親王和歌、薄紫色柄付き和紙、見開き書置き800円)

「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。

「昨日こそ 花も散りしか いとはやも 木ずゑの夏に なりにけるかな
(解釈:つい昨日まで咲いていた花も散ってしまったと思ったら、もうあの梢に葉が茂る夏になったのだなあ)

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり7 月)

祇園祭の駒形提灯、七夕飾りを見る猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

 

 

【7月の写経会は23(土)です(8月は中止します)】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和4年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月9日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

6月のお便り(令和4年)

【今月の掲示板】

 

“お釈迦様の子”

早いもので令和4年も半年が経ちました。6月といえばやはり「梅雨入り」でしょうか。私がお便りを書いている5月末は30度を超えた日もあり実感はできませんが、予報では近畿は4日に梅雨入りということです。寒暖差が激しいので体調管理にはくれぐれもお気を付けください。

さて、随分前になりますがお釈迦様の十大弟子と言われる「智慧第一」の舎利弗尊者、「多聞第一」の阿難尊者をご紹介しました。今回は羅睺羅らごら(ラーフラ)尊者をご紹介したいと思います。

このお方、実はお釈迦様の実子です。お釈迦様は29歳の時に釈迦族の王子の立場を捨てて出家されましたが、この羅睺羅尊者はその直前に出来た子なのです。羅睺羅は原語ではラーフラであり、“障り”という意味があります。諸説ありますが、出家しようと考えていたお釈迦様にとっては子供の誕生は、ある意味“乗り越えるべき障害”であったとも言われています。

その後、お釈迦様は出家し、さとりを開かれて、故郷に戻られるには10年以上経ってからともいわれます。この久々の帰郷の際にラーフラは未成年の見習い僧として出家し、仏道修行の道を歩みだしました。一説には「跡継ぎのために財宝を下さい」とせがんだラーフラに対しお釈迦様は仏法こそが宝であるということから、ラーフラを出家させたという伝承もあります。教団に入ったラーフラは実子である故に、甘やかされたり、嫉妬されたり苦労したそうですが、やがて不言実行の「密行第一」と呼ばれるほど、細かな戒律を厳格に守り、尊敬を集めたといいます。

この羅睺羅尊者の木像が宇治市の黄檗宗大本山萬福寺に安置されています。この像は胸の中に仏様の顔が現れる姿をしています。顔が似ていないことを揶揄された羅睺羅尊者が「顔は似ていなくても心の中に仏様がいる」と胸を開いて見せたという伝承を表しています。身分制度の強いインドで生まれ身分を問われなかったお釈迦様の教えは、見事に受け継がれていたのです。

合掌

 

・令和4年月6限定御朱印(片袖の弥陀・300円

 

当山の御本尊である阿弥陀如来像は、右袖が垂れていないので「片袖の弥陀」とも言われます。
今月は、ホタルブクロをモチーフにしています。6月初旬でしたらお寺の庭に咲いていると思います。

 

・令和4年6月限定御朱印(天福・800円)

天福とは読んで字の如く、天から賜る幸福のことです。梅雨のこの季節、天の雨はまさに大地や生物を潤す恵みとなります。また法雨とはこの雨が仏法に例えられたもので、私たちも仏法の恵みにより心が潤うことをいいます。

 

令和4年6月限定御朱印(蛍 宗尊親王和歌、薄茶色柄付き和紙、見開き書置き800円)

「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。

「絶えだえに 飛ぶや蛍の 影見えて 窓閑(しず)かなる 夜半(よは)ぞ 涼しき」
(解釈:絶え絶えに飛んでいる蛍の光が窓辺に見えている。ただ静寂に包まれる夜更けが涼しいことよ)

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり6 月)

カッパを着た猫と紫陽花です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和4年限定「勇猛精進」1000円

「勇猛精進(ゆうみょうしょうじん)」とは強く勇ましい志で努力することをいいます。

「一日の計は寅にあり」とは一日の計画・目標は朝に決めることが肝心だということわざです。

左上のハンコは丑年と同じく、中国の古代漢字の「寅」をモチーフにしています。

 

【6月の写経会は6/25(土)です(蔓延防止措置中であれば中止します)】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和4年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月9日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

5月のお便り(令和4年)

【今月の掲示板】

松下幸之助 氏

「福田寺だより 5月 96号」

 

“こころの成長”

新緑の香りが心地よい季節となりました。

5月5日は「端午の節句(こどもの日)」ですね。端午はもともと午の月の端の日(5月の最初の午の日)だったそうですが、午と五が中国語で同じ発音だったことから5月5日が端午の節句に変わっていったそうです。菖蒲などの薬草で厄除けをしていた風習があり、鎌倉時代以降、菖蒲が「尚武」と同じ読みであったり、菖蒲の葉の形が刀に似ていたりということで、男児の健やかな成長を願う日として一般的になったようです。また中国の故事である「登竜門」(鯉が黄河を上りきり龍となった説話)から立身出世を願い、鯉のぼりを掲げる慣習ができました。江戸時代は黒色の真鯉だけだったのが、明治・大正には赤い緋鯉が加わり、昭和には家族観の変化から黒は父親、赤は母親、青い鯉やピンクの鯉などが子供を表すようになったということです。同じこいのぼりでも令和の時代観で言えば、立身出世よりも「マイペースに」、「おおらかに」成長して欲しいという願いが多いかもしれませんね。

では、大人にとっての「成長」とはどういうものでしょうか。単純な脳の働きでいうと、計算力や記憶力は学生時代に比べて劣ってきているような気がしますが、人の能力はそれだけではないですよね。知識、経験に基づく判断力や対応力は伸びていくはずです。これは人間の器の大きさと言えるかもしれません。例えば、“物事を多方面から見ることができる”、“新しい価値観を受け入れられる”という柔軟な思考です。

ただし、知識や経験にとらわれてしまってもいけないわけです。何事も理屈優先で考えてしまい、行動しなかったり、それまでの価値観に合わないものを許容できなかったりするのは、知識がある意味邪魔しているのかもしれません。仏教では常識や知識にとらわれないという考え方も必要とされます。

宗祖一遍上人は念仏の心構えで「智恵も愚痴も捨て」、「ただ愚かなるものの心に立ちかへりて念仏したまふべし」とおっしゃられます。私たちの世界が相対差別の世界(損得で比較してしまう)だからこそ、円満無欠の阿弥陀仏に帰依し、「南無阿弥陀仏」と唱えるときには、知識や理屈、計らいは必要ないと説かれているのです。

知識を持ちつつも、それにとらわれないということが大事なのでしょう。以前ある老僧が「興味を広く持ち、向上心を忘れず、変化を恐れないことが大切だ」と教えてくださいました。ありがたいお言葉を頂戴したと思っております。

合掌

 

・令和4年5月限定御朱印(片袖の弥陀・300円

当山の御本尊である阿弥陀如来像は、右袖が垂れていないので「片袖の弥陀」とも言われます。
今月は、フジをモチーフにしています。阿弥陀仏のハンコが少し変わりました。

 

・令和4年5月限定御朱印(多幸多福・800円)

端午の節句の鯉のぼりがモチーフです。右下は近所の五条大橋を消しゴムはんこにしました。子どもたちの健やかな成長を願うばかりです。

 

令和4年5月限定御朱印(宗尊親王和歌、水色柄付き和紙、見開き書置き800円)

「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。

「菖蒲草(あやめくさ) いかなるうきに 引き初めて 今日まで長き ねをば泣くらん」
(解釈:菖蒲草はどのような泥地に根を引き始め、今日まで長く根を伸ばしているのだろうか。同様に将軍を退いた私は今日まで、どれほど悲しみに声を上げて泣いたのであろうか)

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり5 月)

風ぐるまが気になる猫と折り紙の兜です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和4年限定「勇猛精進」1000円

「勇猛精進(ゆうみょうしょうじん)」とは強く勇ましい志で努力することをいいます。

「一日の計は寅にあり」とは一日の計画・目標は朝に決めることが肝心だということわざです。

左上のハンコは丑年と同じく、中国の古代漢字の「寅」をモチーフにしています。

 

【5月の写経会は5/28(土)です(蔓延防止措置中であれば中止します)】

*写経会の詳細は こちらから

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和4年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月9日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)