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12月のお便り(令和6年・127号)

【12月の写経会は28日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『成道の日』

急激に朝晩の冷え込みが厳しくなりました。長い夏が終わったと思ったら、急に冬になってしまいましたね。年々短くなっているような「秋」が来年はどうなるのかと今から心配です…。

さて、12月8日はお釈迦様がさとりを開かれた記念日、「成道の日」です。インドの釈迦族の王子であったお釈迦様は、身分を捨てて出家し、6年にも及ぶ厳しい修行の末さとりを開かれました。最も過酷な苦行の一つである断食を長年続けられ、その身は骨と皮だけのようなお姿だったと伝わります。ただしお釈迦様はこの苦行や断食行によってさとりを得られたわけではありません。むしろ苦行は正しいさとりへの妨げとなることに気づかれたのです。そしてナイランジャナー川で沐浴し体を清めたのち、幸運にも村娘スジャーターに出会い、彼女から乳粥の供養を受けられました。英気を養ったお釈迦様は菩提樹の下に座り、ついに正覚を得、成道を完成されました。ですからこの12月8日は仏教の始まりの日でもあります。

そもそも、お釈迦様がなぜ王位を捨て、妻子とも別れ、出家したかをご存じでしょうか。その契機は「四門出遊」の伝説として語り継がれます。

お釈迦様が若き王子であった頃、馬車に乗って遊園に出かける折、城の東門を出ると「老人」を見、次の外出では南門で「病人」、また次には西門で「死人」を目の当たりにされました。そのたびにお釈迦様は「あれはなにか」と従者に問いかけられたと言います。「老病死」が誰しも避けられない苦しみであると知ったお釈迦様は大いに心悩まれたそうです。最後に北門を出たときに円満な出家修行者を見て、自分の求める道はこれに違いないと決意された、という逸話です。

東から南、そして西へという方角は太陽が昇り沈む方角でもあります。まさに抗えるものではなく老病死はやってきます。生きる上でこの苦しみは避けられませんので、これを仏教では「生老病死」の四苦と呼びます。苦とは「思い通りにならない」ということでもあります。

老病死の苦悩は現代の私たちにも当てはまるものであり、また生きる上での苦悩は物質や情報があふれている分、複雑化しているようにも思います。お釈迦様は「応病与薬」と言われ、病気、病状に合った薬を出す医者のごとく、その人の苦悩に応じて教えを説かれました。だからこそ多くの教えが残されていて、どんなきっかけでも入口があるのが仏教のように思います。

お寺に来るとつい悩みや愚痴が出てしまうという方もいらっしゃいます。お釈迦様のようにという訳にはいきませんが、私もなるべく仏様の教えをもとに悩みの解消にお役立ちできればと思っております。改めて「成道の日」に当たり、お釈迦様の教えに感謝したいと思います。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年12月限定御朱印(雪月・500円)

①片面「雪月」
12月の異称です。早くも雪の季節になりましたね⛄️
雪が積もった椿と網代笠姿のお地蔵様です。

 

令和6年12月限定御朱印(成道の日・1000円)

②見開き「成道の日」
12月8日はお釈迦様がさとりを開かれた成道(じょうどう)の日です。さとりの直前に乳粥を供養したスジャータ、菩提樹とお釈迦さまをイメージしました。

 

令和6年12月限定書置き御朱印(百人一首・山部赤人・1000円)

③見開き書置き「百人一首/山部赤人」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」
【田子の浦の海辺に出て仰ぎ見ると、白い布を掛けたような真っ白い富士の高嶺が見え、そこに雪が降り続いていることよ】
作者の山部赤人、奈良時代初期の宮廷歌人です。
霊峰富士の神々しいばかりの真っ白さと田子の浦の青の対比が際立ちます。
初めて富士山を遠く望んだ時の感動が思い起こされるようです。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり12月)

④写経奉納限定御朱印

おでんと大掃除をする猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり12月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

11月のお便り(令和6年・126号)

【11月の写経会は16日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

 

 

『五戒』

紅葉が楽しみな季節になりました。美しい紅葉を表す言葉として「綾錦」があります。まるで山が錦の衣をまとったかのような様子です。木々の紅葉を間近で見るのもいいですが、山々が色づく様を遠くから眺めるのもまた格別の趣ですよね。

さて、先日は衆議院選挙が行われ、与党自民党は「政治とカネ」の問題を念頭に、「ルールを守る」という公約を掲げましたが、過半数割れとなりました。集団や組織には必ずルールがあり、それを破れば罰則があることも少なくありません。これは仏教教団でも同じであり、「戒律」と呼ばれます。戒律、規則というと堅苦しく、不自由に思われるかもしれませんが、「交通規則」がない道路を安心して歩けないように、規則がなければ集団生活は立ち行かなくなります。

実は戒律は「戒」と「律」、それぞれ別のものを指します。「戒」は個人の自発的な道徳的規範であり、「律」は他律的な教団としての規則です。一般社会生活をする在家信者には律はありませんので、5つの戒(五戒)が決められていました。

  • 不殺生戒(ふせっしょうかい) – 生き物を殺さない
  • 不偸盗戒(ふちゅうとうかい) – 盗みをしない
  • 不邪婬戒(ふじゃいんかい) – 道義に反する性関係をもたない
  • 不妄語戒(ふもうごかい) – 嘘を言わない
  • 不飲酒戒(ふおんじゅかい) – 酒を飲まない

どうでしょう、自信をもって全部守れているという方はおられるでしょうか。恥ずかしながら私は「はい」とは言えません。「してはいけない」と理解しつつもコントロールできていないのです。ただ、もし「してはいけない」とも思っていなければコントロールどころか、破滅の道を進んでいくでしょう。「戒」は船の碇のようなものだと思います。停泊している船もフラフラと流されてしまったとき、碇がなければ元の位置に戻って来られません。「戒」を守ることに努めるのだけではなく、破戒を反省し、初心に戻るのもまた仏道だと思います。

宗祖一遍上人は、私たちは皆凡夫であり、戒を守ることもままならず、そのような者がたどれる道は念仏の道しかないと説かれました。念仏の教えの第一歩は自分が凡夫であることを自覚することから始まるからです。凡夫こそ救ってくださる阿弥陀様を感謝し、共に念仏の道を歩んでいきましょう。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年11月限定御朱印(綾錦・500円)

①片面「綾錦」

綾と錦、上質な絹織物を指すことから、美しい紅葉を表現する言葉として使われます🍁

 

令和6年11月限定御朱印(小春日和・1000円)

②見開き「小春日和」

春の様な穏やかで暖かな天気のことで、春の文字がつきますが、晩秋から初冬の季語です。
秋のぽかぽか陽気は本当に気持ちいいですよね☺️🍂

 

令和6年11月限定書置き御朱印(百人一首・後京極摂政前太政大臣・1000円)

③見開き書置き「百人一首/後京極摂政前太政大臣」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに
衣かたしき ひとりかも寝む」
【コオロギが鳴く寒い霜夜に、むしろの上に自分の衣の袖を敷いて、独り寂しく寝るのだろうか】
作者の本名は藤原良経。奥さんに先立たれた直後に詠んだ歌です。平安時代は男女が共に寝る際はお互いの衣の袖を敷いて枕代わりにしたそうです。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり11月)

④写経奉納限定御朱印

サザンカの花と落ち葉から顔を覗かせる猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり11月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

10月のお便り(令和6年・125号)

【10月の写経会は26日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

一粒万倍いちりゅうまんばい

「暑さ寒さも彼岸まで」。先人の言葉通り、ようやく秋の気配が訪れました。今年、京都市は猛暑日(35℃以上)が54日、熱帯夜(夜間25℃以上)が64日を数え、最多記録を更新したそうです。いずれも3年前の数倍程ですので、本当に暑い夏でした……。

さて、今月の御朱印には稲穂とカカシの消しゴムはんこに「一粒万倍」の文字を入れさせていただきました。月替りの御朱印を初めてから4度目の10月を迎えたのですが、実は毎年稲穂の御朱印を作っています。福“田”寺ですから稲穂の実りはどうしても外せません。今後も「福実る寺」のキャッチフレーズを推していきたいと思っています。先程の「一粒万倍」と聞くと、多くの人が「一粒万倍日」を思い浮かべるのではないでしょうか。運勢がいい日として、宝くじ売り場などでも盛んにアピールされていますね。実はこの一粒万倍はもともと仏教の言葉に由来します。

『報恩経』という経典に「世間に利を求むるは、田を耕す者に先んずるはなし。一を種えて万倍す。」(世の中で利福を求めるならば、田を耕す者が一番となろう。一粒のもみを植えて万倍もの稲穂を実らせるからだ)とあり、これが一粒万倍の語源だと言われます。

「少しの元手で大きな利益を得ること」の譬えとされていますが、もう少し踏み込めば一つの種籾とは一つの善行だと考えられます。すなわち一つの善行をすることによって、万倍の利が自分に返ってくるということです。

仏教は「善因善果」「悪因悪果」を説きますので、善い行い、悪い行いは原因として、善果悪果のいずれかを生みます。中には善人が早逝したり、悪人が長寿を全うしたりと、懐疑的に思われるかもしれませんが、善悪の結果が現世で現れるか、来世で現れるかは分からないのです。ですが、いずれどのようなかたちであれ因果の報いを受けることになります。悪行をしない人間などいませんが、少しでも善行を積む努力が大切なのだと思います。そして結果を生むもう一つの要因が「縁」です。縁とは間接的な要因であり、稲でいうところの土や水、太陽などです。何事にも多くの縁が合わさって結果を生むということも忘れてはなりません。

かのメジャーリーガー大谷翔平選手は練習中や試合中にグラウンドやベンチのゴミ拾いをたびたびしています。その理由は「人が捨てた“運”を拾っている」からだそうです。人並ならぬ努力だけでなく、善行や善き縁もあの素晴らしい活躍を支えているのでしょう。

合掌  『10月 125号 一粒万倍

 

・当月限定御朱印

令和6年10月限定御朱印(秋の香・500円)

①片面「秋の香」
ようやく秋らしくなりましたね🍄
キンモクセイの香りが漂うのももうすぐでしょうか🍃

 

令和6年10月限定御朱印(一粒万倍・1000円)

②見開き「一粒万倍」
吉日として知られていますが、元々は仏教に由来し「一粒の種から万倍もの実りが得られる(一つの善行から大きな善果が得られる)」という意味があります。詳しくは今月のお便りをご覧ください🙏

 

令和6年10月限定書置き御朱印(百人一首・中納言経信・1000円)

③見開き書置き「百人一首/中納言経信」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
風に吹かれる稲穂をイメージしています。
「夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く」
【夕方になると家の前の田んぼに秋風が訪れ、稲葉が音を立てる。この芦葺の家にも秋風が吹き渡ってきたことだ。】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり10月)

④写経奉納限定御朱印

モンブランと芋掘りをする猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり10月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

9月のお便り(令和6年・124号)

【9月の写経会は28日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『月見よもやま話』

「中秋の名月」。お月見をしてお団子を食べるというイメージがある慣習ですが、なぜ9月なのでしょうか。秋の月が美しいと言われるゆえんは、空気と月の高度だそうです。秋の空気は春夏に比べて水分量が少なく乾燥しているため、空気が澄んで月をくっきりと映し出すのです。また、年中同じ姿を見せる月ですが、高度は変わります。夏は低く、冬は高いのです。低ければ山に隠れてしまう、また地上の埃などの影響で本来の月の明るさが失われてしまいます。逆に冬は高度が高すぎて月見には不向きということから、秋が最も月が美しく見え、月見にふさわしいとされるのです。

中秋の月見はもともと中国の習慣であり、平安時代に日本に入ってきたとされます。貴族が詩歌や管絃を楽しみながら、月を鑑賞したそうです。もちろんまだ庶民にはこのような習慣は広まっていません。ちなみに、平安時代初期に成立した『竹取物語』では、かぐや姫が月を見て物思いにふけっていると、「月を眺めてばかりいるのは良くないことです」とある人がいい、それでもかぐや姫が月を眺め感傷にふけるので、竹取の翁も「月を眺めてはいけない。物思いを増すだけだ」と注意しています。のちにかぐや姫は月の住人であること、月で罪を犯し罰として人間界へ送られたことが明かされ、月へと連れ帰されました。ここでは月は穢れのない世界=あの世を表し、穢れのあるこの世と対比で描かれます。月自体が「暗黒の夜に浮かぶ」「不気味に満ち欠けがある」と考えられ、この世の外のものとして捉えられたのかもしれません。

仏教の世界では、満月は欠けるところのない円満な姿から、真如(普遍的な真理・仏の世界)の象徴とされます。お釈迦様の入滅を描く「涅槃図」にも月が必ず描かれます。月の皓々こうこうとした光は古代から変わらず人を惹きつけるのです。月の光と同様に仏様の慈悲の心は私たち一人一人に届いています。ただし天を見上げなければその光に気付くことはありません。

宗祖一遍上人は「曇りなき 空はもとより へだてねば こころぞ西に ふくる月かげ」と詠んでおられます。「雲のない晴れ渡った空のように仏法の光は隔てがない。だから誰しも心は平等に更けていく月影とともに西方極楽浄土に向かうのだ。」との意です。「死」や「死後」は誰もが不安に思うものです。だからこそ西方浄土で仏様や故人、ご先祖様に逢うことができる念仏の教えが、心強く、有難く感じられます。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年9月限定御朱印(お月見・500円)

①片面「お月見」
お月様が美しい季節ですね。ススキと月見団子のハンコを押しています。

 

令和6年9月限定御朱印(曼珠沙華)

②見開き「曼珠沙華」
彼岸花の別名です。古代インドのサンスクリット語でmanjusaka の漢訳で、仏典では祝いの印として天界から赤い花が降るとされます。

 

令和6年9月限定書置き御朱印(百人一首・文屋朝康・1000円)

③見開き書置き「百人一首/文屋朝康」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
秋の野、風に吹かれるコスモスと白露をイメージしています。
「白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬき留めぬ 玉ぞ散りける」
【草葉の白露に、風が吹きつけている秋の野は、紐に通していない玉が散りこぼれているようであるよ】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり9月)

④写経奉納限定御朱印

キクの花と敬老の日の猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり9月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

8月のお便り(令和6年・123号)

【8月の写経会はお休みさせていただきます】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『仏教の五輪』

連日、記録的な猛暑が続いていますね。京都も1、2日と39℃の予報が出ています。日中はなるべく外に出ない方がよさそうです。コロナ禍ではありませんが、おうち時間も楽しみましょう。テレビではパリオリンピックが連日放送されていますね。深夜帯が多いので寝不足ぎみの方も多いのではないでしょうか。オリンピックといえば五輪マークがシンボルで、五つの輪はヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアを表しています。

実は仏教にも「五輪」という言葉があります。宮本武蔵が著した兵法書『五輪書』は有名ですが、これは仏教の五輪が由来しています。すなわち五輪とは「地」「水」「火」「風」「空」を指し、万物を構成する五つの要素であるとされます(五大とも)。 それぞれのポイントを挙げると、

地・・・大地や固形物を指し、固定、安定感を表す

水・・・流体物を指し、変化、柔軟性を表す

火・・・エネルギーを指し、意欲、情熱、活力を表す

風・・・動きのあるもの、動力を指し、自由、広がり、成長を表す

空・・・虚空とも呼ばれ、上記の4つを生み出し、包摂する無限の空間

これらが和合しあってこの世の中が作り上げられていると考えられました。五輪は私たちの身体と心を構成するものでもあります。それぞれの特徴を知り、バランスを失わないようにすることが大切ともされます。

また、それぞれに形があり、四角形、円形、三角形、半月形、宝珠形が当てられています。この形が合わさったものはお墓(五輪塔)の形に使われたり、卒塔婆そとばの形に使われたりしています。これら五輪塔や卒塔婆ももとをただせば仏塔に起源があります。仏塔とはお釈迦様の遺骨を納める建物です。お釈迦様の亡き後も僧侶や信者が仏塔を信仰することで、仏教の教えが継承されてきました。そのようなご利益にあやかり、亡き人の追善の為に仏塔を模した卒塔婆が供えられるようになったのです。ちなみに仏塔はサンスクリット語で「ストゥーパ」で、音で漢訳される際に「そとうば」になりました。

お寺では普段何気なく見ているものにも意味が込められているものがたくさんあります。ぜひ卒塔婆の意味を知ったうえでお供えいただければと思います。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年8月限定御朱印(地蔵盆・500円)

①片面「地蔵盆」
地蔵盆は京都で盛んな行事です。地域の老若男女が集い、大玉の数珠回しを行うこともあります。

 

令和6年8月限定御朱印(盂蘭盆会)

②見開き「盂蘭盆会」
盂蘭盆会はお盆の正式名称です。
ご先祖様をお迎えしご供養する大切な期間です。
消しゴムはんこは夏祭りの盆踊りをモチーフにしています。
盆踊りは時宗の宗祖一遍上人が広められた踊り念仏が派生したものとも言われます。

 

令和6年8月限定書置き御朱印(百人一首・鎌倉右大臣・1000円)

③見開き書置き「百人一首/鎌倉右大臣」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
8月15日の「終戦の日」にちなみ、「平和」をテーマとしました。
「世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小舟の 綱手かなしも」
【世の中がこの様に変わらず穏やかであってほしいものだ。波打ち際にそって漕いでいく漁師の小舟が引き綱を引いている様子がしみじみと愛おしいものだ】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり8月)

④写経奉納限定御朱印

スイカの上に乗る猫とかき氷です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり8月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

7月のお便り(令和6年・122号)

【7月の写経会は27日2時より行います】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『仏教と宇宙』

近畿地方は梅雨入りが平年より15日程遅くなり、6月末になりようやく梅雨らしくなったように思います。今年の七夕、天の川は見られるのでしょうか。

今回は宇宙と仏教について触れたいと思います。まず、「天の川」と呼ばれるのは地球(太陽系)が属する天の川銀河(銀河系)の一部です。この天の川銀河には太陽と同様の恒星が2000億個あるとされます。また天の川銀河以外にも宇宙には銀河が2兆個存在するとの研究があります。この銀河が数十個から数千個集まったものを銀河団とも呼ぶそうです。星の数は単純計算でも2000億×2兆個……。想像を絶する数になりますね。

実は仏教にも宇宙観があり、なんと前述の銀河と似ている構造があります。まず、私たちが住むのは須弥山しゅみせんを中心とした世界とされます。この須弥山世界が「一小世界」であり、これが1000集まれば「小千世界」、「小千世界」が1000集まれば「中千世界」、さらにこれが1000集まれば「大千世界」です。そしてこれを総じて「三千大千世界」とし、ひとりのブッダが教えを説く一仏国土とされました。経典にはブッダは一人ではなく数多く登場します。どうでしょう、太陽系→銀河→銀河団という構造と似ていませんか。

須弥山は高さ56万キロの山で、四天王や帝釈天が住まう世界とされます。この須弥山の東西南北に海に浮かぶ4つの大陸があります。そのうちの南の閻浮提えんぶだいが私たち人間の住む世界で、地下には地獄界が広がっています。須弥山と四大陸は円筒形の「金輪こんりん」(高さ約256万キロ)という土台の上にあり、さらにその下には「水輪」(高さ約640万キロ)、「風輪」(高さ約1280万キロ)が須弥山世界を支えています。ちなみに「金輪際こんりんざい」という言葉は、金輪の最下部で水輪と接するところを指すので、転じて「最後の最後、行きつくところ」という使い方がされるようになりました。

さて、私たちの御本尊である阿弥陀様も「六十万億那由他恒河沙由旬まんおくなゆたごうがしゃゆじゅん」(眉間の白毫の渦だけで須弥山の5倍!)という桁外れの身長をされています。そしてその身から全宇宙を包みこむ光を放ち、この光明に照らされる人々を必ず救い取ってくださるのです。

迷ったとき、悩んだとき、苦しいときは、空を見上げ、月を眺め、途方もない大きな光明に包まれていることを確かめましょう。一人ひとり、確実に照らされているのですから。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年7月限定御朱印(星河・500円)

①片面「星河せいが
星河は天の川の別名です。今年も庭に笹飾りを出していますので、どうぞ短冊に願い事を書いて結んでください。

 

令和6年7月限定御朱印(涼風一陣

②見開き「涼風一陣」
涼やかな風が吹き抜けることをいう言葉です。金魚と朝顔の涼しげなデザインにしました。
今月の隠し文字はこの季節につぶやく一言です…

 

令和6年6月限定書置き御朱印(百人一首・藤原義孝・1000円)

③見開き書置き「百人一首/藤原義孝」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
恋の歌と七夕をかけてイメージしました。
「君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな」
【あなたに逢うためならば命さえ惜しくないと思っていたが、逢瀬を遂げた今は(あなたのために)命長らえたいと思うようになりました】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり7月

④写経奉納限定御朱印

アイスを食べたい猫と祇園祭の鉾とちまきです😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり7 月

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

6月のお便り(令和6年・121号)

【6月の写経会は22日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『雨余香(うよかんばし)』

今年も梅雨の時期になりました。皆様、雨は好きでしょうか。日本気象協会のアンケートを見てみると、梅雨が「嫌い」は75%、「どちらでもない」が 19%、そして「好き」が6%ということでした。雨と梅雨では少し意味合いが変わりますが、やはりこの時期の雨は蒸し暑さが際立つので嫌いな方が多いようです。多くの人がイライラしがちになる時期ということになりますので、そのような時はお寺にお参りいただき、心を静められるのはいかがでしょうか。雨音に耳を傾け、普段とは違った堂宇や草木の色合いを味わう。日常の喧騒を離れた時間を過ごせることかと思います。

今月の御朱印には「青しぐれ」「雨余香(うよかんばし)」という言葉を書かせていただきました。「青しぐれ(青時雨)」は木々の青葉から垂れる水滴を時雨に見立てた様子をいい、「雨余香」とは雨あがりに木々が芳しく、美しい様子をいいます。どちらも夏の雨の風情を感じさせる素敵な言葉ではないでしょうか。

時宗の季刊誌『遊行』224号に“ドクターミネ”こと峯﨑賢亮先生の「匂いと記憶」についての法話が載っていました。人間の嗅神経は他の脳神経と違い、記憶をつかさどる海馬に直接働きかけるため、匂いと記憶は連動しやすい、つまり、匂いによって記憶がよみがえることがあると書かれていました。ふと香りを嗅いだ瞬間に記憶がよぎったり、懐かしい気持ちになったりするのも、なるほど根拠があるのだなと勉強になりました。

お寺の匂いもお香が染みついた独特の香りがするのではないでしょうか。お檀家さんとお話ししていると、やはり子供の頃によくお参りに来られた方は、お寺の匂いで懐かしい気持ちになるとおっしゃります。おじいちゃん、おばあちゃんに連れてきてもらって、ご先祖さんの話をしてくれて……と何十年も前の事でも思い出すそうです。お墓参りはぜひ節目節目でご家族そろってお越しいただき、ご先祖様の「記憶」をぜひ繋いでいただければと思います。

 

・当月限定御朱印

令和6年6月限定御朱印(青しぐれ・500円)

①片面「青しぐれ」
木々の青葉から垂れる水滴を時雨に見立てた様子をいいます。漢字では青時雨と書きますが、柔らかい雰囲気を出したかったので平仮名にしました。
お花は庭のクチナシ、アジサイがモチーフです。

 

令和6年6月限定御朱印(雨余香・1000円)

②見開き「雨余香(うよかんばし)」
雨あがりに木々が芳しく、美しい様子をいいます。これから蒸し暑くなる梅雨の時期ですが、雨の余韻を楽しみたいものです。
今月も御朱印に隠し彫りがあります。

 

令和6年6月限定書置き御朱印(百人一首・従二位家隆・1000円)

③見開き書置き「百人一首/従二位家隆」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
6月30日の夏越し祓(はらえ)の茅の輪と蛍をイメージしました。
「風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける」
【風がそよそよと楢(なら)の木の葉をゆらしている。ならの小川(御手洗川)の夕暮れは秋の気配であるが、夏越の祓のみそぎの儀式が夏の証しであるのだなぁ】
(旧暦の6月30日は8月上旬に当たります)

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり6月

葉っぱで雨宿りする猫がモチーフです😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり6 月

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

5月のお便り(令和6年・120号)

【5月の写経会は25日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

「非難の風 賞讃の風 揺らぐなかれ 動ずるなかれ」

 

『風吹けども動ぜず』

風薫る気持ちの良い季節になりました。初夏新緑の頃に吹く風は薫風や南風、凱風などと呼ばれ、南からくる温かい風を指します。ちなみに「南風」は「はえ」とも読む難読熟語、「凱」という字は「やわらぐ、穏やか」という意味があるそうです。

さて「風」という言葉は、「順風・追い風」あるいは「逆風・向かい風」という表現があるように、周りや環境が自分にとってプラスかマイナスかを指すこともあります。風は自分の外に吹くものですから、いくら順風を願っても自分の力では風向きを変えることはできません。一方、仏教にはプラスの風にもマイナスの風にも動ずることなかれ、という教えがあります。

禅語に「風吹不動」もしくは「八風吹不動(八風吹けども動ぜず)」という言葉があります。私たちには八つの風が吹くけれども、それに動じない、という意味です。八風は自分の外だけでなく内面に吹く風も表しており、自分にとって都合の良いもの、悪いものそれぞれ4つに分けられます。

【都合の良いもの、願うもの】

①利・・・自分だけにとっての利益

②誉・・・誉れを得ること、名誉

③称・・・称えられること、称賛

④楽・・・楽しみ、快楽

【都合の悪いもの、嫌うもの】

⑤衰・・・肉体の衰えや損失

⑥毀・・・やぶれること、不名誉

⑦譏・・・そしられること、非難

⑧苦・・・苦しみ、苦境

先ほどの順風や逆風と似ていますが、前述のとおり八風には自分の内面、心に吹く風もあります。一つ一つ皆様も具体的な経験が思い浮かぶのではないでしょうか。これらは弱い風ならば影響も小さいでしょうが、大きな風、嵐となって自分に吹けば、人生を狂わしかねないものです。そのような時、もし心に「不動」の教えがあれば、どこ吹く風とやり過ごすこともできるかもしれません。

ところで、この「風吹不動」は「天辺月」と続きます。不動の心は、あたかも地上の風に一切動じない天の月のようであるとの意です。私たちの心は本来、月のように清浄で不動なのですが、現実はさまざまな風に翻弄されるばかりです。そうやって風に吹き流されても、また元に戻って来られる、それが仏教の心、仏道なのではないかと思います。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年5月限定御朱印(登竜門・500円)

①片面「登竜門」
鯉のぼり、菖蒲、お地蔵様(ちぶさじぞう)を押印しています。
鯉が滝を登って竜になったという「登竜門」の故事から、端午の節句には立身出世を願って鯉のぼりを掲げる風習ができたと言われます。

 

令和6年5月限定御朱印(風薫る・1000円)

新緑に吹き抜ける風が気持ち良い季節になりました🍃消しゴムはんこはフジとツバメを押しています。
今月も御朱印に隠し彫りがありますよ🙋

 

令和6年5月限定書置き御朱印(百人一首・小式部内侍・1000円)

③見開き書置き「百人一首/小式部内侍」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
母の日をイメージしてカーネーションで飾っています。
「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立」
【大江山を超えて生野を通り丹後に行く道は遠いので、天の橋立の地を踏んだこともありませんし、母からの手紙も読んでいません】

*和歌の才能が優れた小式部は母である和泉式部が代作しているのではと噂がありました。小式部がある歌合に参加する際に、和泉式部は丹後に行っており不在だったので、藤原定頼がからかって「この度の歌合はどうしますか、お母様に手紙は出されたのですか。手紙は返ってきましたか」と尋ねたのに対し、小式部が即興で詠んだのがこの歌です。「文」と「踏み」、「行くの」と「生野」をかけて見事に切り返し、才能を見せつけたという逸話として残っています。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり5 月)

鯉のぼり🎏と折り紙の兜を被った猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり5 月)

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

4月のお便り(令和6年・119号)

【4月の写経会は27日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

“『父母恩重経ぶもおんじゅうきょう』”

新年度を迎えました。

先月22日の彼岸施餓鬼法要は19名様にご参加いただきました。皆様とお念仏の空間、お祈りの時間を共有でしましたこと、大変ありがたく思います。今年の春彼岸は雨の日が多く、お墓参りができなかった方も多くおられたと思います。経木塔婆(水塔婆)はいつでもお書きいたしますので、お参りの際はどうぞ玄関にてお声がけください。

さて4月8日はお釈迦様の生誕日であり「花まつり(降誕会)」の日です。お釈迦様の母親はマーヤー、父親はスッドーダナというシャーキャ族の王様で、このお二人を縁としてお釈迦様は誕生されました。輪廻を説く仏教では過去世の行いを「因」として、両親を「縁」として私たちは生まれてくるのだと説かれます。

『父母恩重難報経』というお経には両親に対するご恩が10種にまとめられています。

  1. 懐胎守護(母親は子を宿して十ヶ月間様々な苦しみに耐え、我欲を優先せず安産を願う)
  2. 臨生受苦(出産時は激しい痛みと苦しみが襲う)
  3. 生子忘憂(出産後はそれまでの苦しみを忘れて喜ぶ)
  4. 乳哺養育(どんなに疲れていても昼夜問わずお乳を与える)
  5. 廻乾就湿(子供がおねしょをすると乾いた方へ子供を移して、自分は濡れたところに寝る)
  6. 洗灌不浄(いつでも汚れたオムツや衣類を洗う)
  7. 嚥苦吐甘(美味しいものを子供にやり、まずいものを自分が食べる)
  8. 為造悪業(子供のためならやむを得ず悪業も侵す)
  9. 遠行憶念(子供が遠く離れれば帰ってくるまで心配する)
  10. 究竟憐愍(生きている間は子供の苦しみを引き受けようとし、死後も子供を護りたいとと願う)

これら両親の恩は限りないにも関わらず、子供はその恩を忘れがちになるものだとお経には説かれます。そして孝養を尽くすには、「季節の果物などを外で得たら両親に差し上げなさい」、「もし両親が病気になれば他人に任せず自ら看病しなさい」と書かれています。

そして最後に、真の親孝行とは「仏法を伝えることである」と説かれます。美食やよい衣服、良い住居をプレゼントしたとしてもその幸福は限りある儚いものだからです。仏法を知れば未来永劫に幸福を得られるので、最上の親孝行だと言われます。

仮に親が亡くなっている場合でも親子の関係性が切れているわけではありません。お墓参りやご先祖供養、それもまた別の形の孝行でありましょう。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年4月限定御朱印(桜便り・500円)

桜の季節ですね。桜まつりの提灯、お地蔵様(ちぶさじぞう)を押印しています。

 

令和6年4月限定御朱印(花祭り・1000円)

4/8はお釈迦さまのお誕生日、花祭りの日です。
龍王が祝福に甘露の雨を降らせたという伝説があります(誕生仏に甘茶をかける由来)
8日は1時からの法要後に御朱印対応をさせていただきます。
今月も御朱印に隠し文字があります

 

令和6年4月限定書置き御朱印(百人一首・前中納言匡房・1000円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「高砂の をのへの桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ」
【遠く離れた高い山の峰に桜が咲いたようだ。どうか手前の山の霞よ、立たないでおくれ(桜が見えなくなってしまうから)】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり4 月)

花見団子と花飾りをつけた猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり4 月)

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

3月のお便り(令和6年・118号)

【3月の写経会は16日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

僕の前に道はない

僕の後ろに道は出来る

高村光太郎「道程」より

 

“阿留辺幾夜宇和”

春の陽気まであと少しでしょうか。今月は恒例の春季彼岸施餓鬼法要を22日2時より行いますので、お檀家様でご都合のつく方はどうぞご参加いただければと思います。

さて鎌倉期、宗祖一遍上人より少し前に明恵上人という華厳宗の僧侶がおられました。『鳥獣戯画』の所蔵元として有名な栂尾とがのお高山寺こうさんじを開かれた方です。世俗を断った修行を行い、戒律を厳しく守った高僧であると評されます。また、法然上人の浄土思想を批判したことでも知られています。浄土思想において法然上人は、現世でさとりを求める心よりも阿弥陀仏を信じ、極楽往生を願う心を強調され、厳しい修行ではなく、誰でもできる簡易な念仏を勧められました。それは戒律を守りきれない僧侶、修行ができない在家信者には大変ありがたい教えでしたが、持戒を貫く明恵上人にとっては看過できない思想だったのです。

また、明恵上人の法語に次のようなものがあります。

「人は阿留辺幾夜宇和あるへきようわと云(いふ)七文字を持(たも)つべきなり。僧は僧のあるべき様、俗は俗のあるべき様なり、乃至(ないし)帝王は帝王のあるべき様、臣下は臣下のあるべき様なり。此(これ)あるべき様を背く故に、一切悪(わろ)きなり。」

「阿留辺幾夜宇和」は「あるべきようわ」と読み、万葉仮名(変体仮名)なので漢字に意味はありません。人は「あるべきようわ」という七文字を念頭に置くべきであり、それに背くから一切が悪い方向へ行くのだと説かれています。現に一人ひとりが持っている立場や職業、役割において正しい態度をとり、なすべきことをなすように、との教えです。もちろん身分制度を肯定したものではなく、今現状の自分のすべきことを探しなさいという教えだと思います。

似た言葉に「ありのままに」という表現がありますが、これとは少し違います。「ありのまま」は現状肯定であり、自分そのものに価値があるとの意です。一方「あるべきようわ」はより未来志向、意思を大事にする教えかと思います。

まもなく新年度、新たな環境に身を置かれる方もいらっしゃると思います。時に自分の“あるべきよう”を省みることが大切ではないでしょうか。

合掌

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

・当月限定御朱印

令和6年3月限定御朱印(酔春風・500円)

陽気な春の風を楽しむ様子です。ミモザとツクシ、お地蔵様(ちぶさじぞう)を押印していきます。

 

令和6年3月限定御朱印(春彼岸・1000円)

今年は17日〜23日がお彼岸の期間です。
芽生えの春をイメージしました。
「悉有佛性」は草木、動物にも仏様の種が宿っているという意味です。
今月も隠し文字がありますよ。

 

令和6年3月限定書置き御朱印(百人一首・小野小町・1000円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
【花の色は虚しく色あせてしまった。春の長雨とともに。私の姿も世の中のことや恋について物思いにふけっていた間に、すっかり衰えてしまった。】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり3 月)

“卒業”とあくびをする猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり3 月)

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は2時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)