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7月のお便り(令和6年・122号)

【7月の写経会は27日2時より行います】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『仏教と宇宙』

近畿地方は梅雨入りが平年より15日程遅くなり、6月末になりようやく梅雨らしくなったように思います。今年の七夕、天の川は見られるのでしょうか。

今回は宇宙と仏教について触れたいと思います。まず、「天の川」と呼ばれるのは地球(太陽系)が属する天の川銀河(銀河系)の一部です。この天の川銀河には太陽と同様の恒星が2000億個あるとされます。また天の川銀河以外にも宇宙には銀河が2兆個存在するとの研究があります。この銀河が数十個から数千個集まったものを銀河団とも呼ぶそうです。星の数は単純計算でも2000億×2兆個……。想像を絶する数になりますね。

実は仏教にも宇宙観があり、なんと前述の銀河と似ている構造があります。まず、私たちが住むのは須弥山しゅみせんを中心とした世界とされます。この須弥山世界が「一小世界」であり、これが1000集まれば「小千世界」、「小千世界」が1000集まれば「中千世界」、さらにこれが1000集まれば「大千世界」です。そしてこれを総じて「三千大千世界」とし、ひとりのブッダが教えを説く一仏国土とされました。経典にはブッダは一人ではなく数多く登場します。どうでしょう、太陽系→銀河→銀河団という構造と似ていませんか。

須弥山は高さ56万キロの山で、四天王や帝釈天が住まう世界とされます。この須弥山の東西南北に海に浮かぶ4つの大陸があります。そのうちの南の閻浮提えんぶだいが私たち人間の住む世界で、地下には地獄界が広がっています。須弥山と四大陸は円筒形の「金輪こんりん」(高さ約256万キロ)という土台の上にあり、さらにその下には「水輪」(高さ約640万キロ)、「風輪」(高さ約1280万キロ)が須弥山世界を支えています。ちなみに「金輪際こんりんざい」という言葉は、金輪の最下部で水輪と接するところを指すので、転じて「最後の最後、行きつくところ」という使い方がされるようになりました。

さて、私たちの御本尊である阿弥陀様も「六十万億那由他恒河沙由旬まんおくなゆたごうがしゃゆじゅん」(眉間の白毫の渦だけで須弥山の5倍!)という桁外れの身長をされています。そしてその身から全宇宙を包みこむ光を放ち、この光明に照らされる人々を必ず救い取ってくださるのです。

迷ったとき、悩んだとき、苦しいときは、空を見上げ、月を眺め、途方もない大きな光明に包まれていることを確かめましょう。一人ひとり、確実に照らされているのですから。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年7月限定御朱印(星河・500円)

①片面「星河せいが
星河は天の川の別名です。今年も庭に笹飾りを出していますので、どうぞ短冊に願い事を書いて結んでください。

 

令和6年7月限定御朱印(涼風一陣

②見開き「涼風一陣」
涼やかな風が吹き抜けることをいう言葉です。金魚と朝顔の涼しげなデザインにしました。
今月の隠し文字はこの季節につぶやく一言です…

 

令和6年6月限定書置き御朱印(百人一首・藤原義孝・1000円)

③見開き書置き「百人一首/藤原義孝」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
恋の歌と七夕をかけてイメージしました。
「君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな」
【あなたに逢うためならば命さえ惜しくないと思っていたが、逢瀬を遂げた今は(あなたのために)命長らえたいと思うようになりました】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり7月

④写経奉納限定御朱印

アイスを食べたい猫と祇園祭の鉾とちまきです😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり7 月

⑤来示限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

6月のお便り(令和6年・121号)

【6月の写経会は22日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『雨余香(うよかんばし)』

今年も梅雨の時期になりました。皆様、雨は好きでしょうか。日本気象協会のアンケートを見てみると、梅雨が「嫌い」は75%、「どちらでもない」が 19%、そして「好き」が6%ということでした。雨と梅雨では少し意味合いが変わりますが、やはりこの時期の雨は蒸し暑さが際立つので嫌いな方が多いようです。多くの人がイライラしがちになる時期ということになりますので、そのような時はお寺にお参りいただき、心を静められるのはいかがでしょうか。雨音に耳を傾け、普段とは違った堂宇や草木の色合いを味わう。日常の喧騒を離れた時間を過ごせることかと思います。

今月の御朱印には「青しぐれ」「雨余香(うよかんばし)」という言葉を書かせていただきました。「青しぐれ(青時雨)」は木々の青葉から垂れる水滴を時雨に見立てた様子をいい、「雨余香」とは雨あがりに木々が芳しく、美しい様子をいいます。どちらも夏の雨の風情を感じさせる素敵な言葉ではないでしょうか。

時宗の季刊誌『遊行』224号に“ドクターミネ”こと峯﨑賢亮先生の「匂いと記憶」についての法話が載っていました。人間の嗅神経は他の脳神経と違い、記憶をつかさどる海馬に直接働きかけるため、匂いと記憶は連動しやすい、つまり、匂いによって記憶がよみがえることがあると書かれていました。ふと香りを嗅いだ瞬間に記憶がよぎったり、懐かしい気持ちになったりするのも、なるほど根拠があるのだなと勉強になりました。

お寺の匂いもお香が染みついた独特の香りがするのではないでしょうか。お檀家さんとお話ししていると、やはり子供の頃によくお参りに来られた方は、お寺の匂いで懐かしい気持ちになるとおっしゃります。おじいちゃん、おばあちゃんに連れてきてもらって、ご先祖さんの話をしてくれて……と何十年も前の事でも思い出すそうです。お墓参りはぜひ節目節目でご家族そろってお越しいただき、ご先祖様の「記憶」をぜひ繋いでいただければと思います。

 

・当月限定御朱印

令和6年6月限定御朱印(青しぐれ・500円)

①片面「青しぐれ」
木々の青葉から垂れる水滴を時雨に見立てた様子をいいます。漢字では青時雨と書きますが、柔らかい雰囲気を出したかったので平仮名にしました。
お花は庭のクチナシ、アジサイがモチーフです。

 

令和6年6月限定御朱印(雨余香・1000円)

②見開き「雨余香(うよかんばし)」
雨あがりに木々が芳しく、美しい様子をいいます。これから蒸し暑くなる梅雨の時期ですが、雨の余韻を楽しみたいものです。
今月も御朱印に隠し彫りがあります。

 

令和6年6月限定書置き御朱印(百人一首・従二位家隆・1000円)

③見開き書置き「百人一首/従二位家隆」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
6月30日の夏越し祓(はらえ)の茅の輪と蛍をイメージしました。
「風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける」
【風がそよそよと楢(なら)の木の葉をゆらしている。ならの小川(御手洗川)の夕暮れは秋の気配であるが、夏越の祓のみそぎの儀式が夏の証しであるのだなぁ】
(旧暦の6月30日は8月上旬に当たります)

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり6月

葉っぱで雨宿りする猫がモチーフです😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり6 月

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

5月のお便り(令和6年・120号)

【5月の写経会は25日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

「非難の風 賞讃の風 揺らぐなかれ 動ずるなかれ」

 

『風吹けども動ぜず』

風薫る気持ちの良い季節になりました。初夏新緑の頃に吹く風は薫風や南風、凱風などと呼ばれ、南からくる温かい風を指します。ちなみに「南風」は「はえ」とも読む難読熟語、「凱」という字は「やわらぐ、穏やか」という意味があるそうです。

さて「風」という言葉は、「順風・追い風」あるいは「逆風・向かい風」という表現があるように、周りや環境が自分にとってプラスかマイナスかを指すこともあります。風は自分の外に吹くものですから、いくら順風を願っても自分の力では風向きを変えることはできません。一方、仏教にはプラスの風にもマイナスの風にも動ずることなかれ、という教えがあります。

禅語に「風吹不動」もしくは「八風吹不動(八風吹けども動ぜず)」という言葉があります。私たちには八つの風が吹くけれども、それに動じない、という意味です。八風は自分の外だけでなく内面に吹く風も表しており、自分にとって都合の良いもの、悪いものそれぞれ4つに分けられます。

【都合の良いもの、願うもの】

①利・・・自分だけにとっての利益

②誉・・・誉れを得ること、名誉

③称・・・称えられること、称賛

④楽・・・楽しみ、快楽

【都合の悪いもの、嫌うもの】

⑤衰・・・肉体の衰えや損失

⑥毀・・・やぶれること、不名誉

⑦譏・・・そしられること、非難

⑧苦・・・苦しみ、苦境

先ほどの順風や逆風と似ていますが、前述のとおり八風には自分の内面、心に吹く風もあります。一つ一つ皆様も具体的な経験が思い浮かぶのではないでしょうか。これらは弱い風ならば影響も小さいでしょうが、大きな風、嵐となって自分に吹けば、人生を狂わしかねないものです。そのような時、もし心に「不動」の教えがあれば、どこ吹く風とやり過ごすこともできるかもしれません。

ところで、この「風吹不動」は「天辺月」と続きます。不動の心は、あたかも地上の風に一切動じない天の月のようであるとの意です。私たちの心は本来、月のように清浄で不動なのですが、現実はさまざまな風に翻弄されるばかりです。そうやって風に吹き流されても、また元に戻って来られる、それが仏教の心、仏道なのではないかと思います。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年5月限定御朱印(登竜門・500円)

①片面「登竜門」
鯉のぼり、菖蒲、お地蔵様(ちぶさじぞう)を押印しています。
鯉が滝を登って竜になったという「登竜門」の故事から、端午の節句には立身出世を願って鯉のぼりを掲げる風習ができたと言われます。

 

令和6年5月限定御朱印(風薫る・1000円)

新緑に吹き抜ける風が気持ち良い季節になりました🍃消しゴムはんこはフジとツバメを押しています。
今月も御朱印に隠し彫りがありますよ🙋

 

令和6年5月限定書置き御朱印(百人一首・小式部内侍・1000円)

③見開き書置き「百人一首/小式部内侍」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
母の日をイメージしてカーネーションで飾っています。
「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立」
【大江山を超えて生野を通り丹後に行く道は遠いので、天の橋立の地を踏んだこともありませんし、母からの手紙も読んでいません】

*和歌の才能が優れた小式部は母である和泉式部が代作しているのではと噂がありました。小式部がある歌合に参加する際に、和泉式部は丹後に行っており不在だったので、藤原定頼がからかって「この度の歌合はどうしますか、お母様に手紙は出されたのですか。手紙は返ってきましたか」と尋ねたのに対し、小式部が即興で詠んだのがこの歌です。「文」と「踏み」、「行くの」と「生野」をかけて見事に切り返し、才能を見せつけたという逸話として残っています。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり5 月)

鯉のぼり🎏と折り紙の兜を被った猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり5 月)

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

4月のお便り(令和6年・119号)

【4月の写経会は27日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

“『父母恩重経ぶもおんじゅうきょう』”

新年度を迎えました。

先月22日の彼岸施餓鬼法要は19名様にご参加いただきました。皆様とお念仏の空間、お祈りの時間を共有でしましたこと、大変ありがたく思います。今年の春彼岸は雨の日が多く、お墓参りができなかった方も多くおられたと思います。経木塔婆(水塔婆)はいつでもお書きいたしますので、お参りの際はどうぞ玄関にてお声がけください。

さて4月8日はお釈迦様の生誕日であり「花まつり(降誕会)」の日です。お釈迦様の母親はマーヤー、父親はスッドーダナというシャーキャ族の王様で、このお二人を縁としてお釈迦様は誕生されました。輪廻を説く仏教では過去世の行いを「因」として、両親を「縁」として私たちは生まれてくるのだと説かれます。

『父母恩重難報経』というお経には両親に対するご恩が10種にまとめられています。

  1. 懐胎守護(母親は子を宿して十ヶ月間様々な苦しみに耐え、我欲を優先せず安産を願う)
  2. 臨生受苦(出産時は激しい痛みと苦しみが襲う)
  3. 生子忘憂(出産後はそれまでの苦しみを忘れて喜ぶ)
  4. 乳哺養育(どんなに疲れていても昼夜問わずお乳を与える)
  5. 廻乾就湿(子供がおねしょをすると乾いた方へ子供を移して、自分は濡れたところに寝る)
  6. 洗灌不浄(いつでも汚れたオムツや衣類を洗う)
  7. 嚥苦吐甘(美味しいものを子供にやり、まずいものを自分が食べる)
  8. 為造悪業(子供のためならやむを得ず悪業も侵す)
  9. 遠行憶念(子供が遠く離れれば帰ってくるまで心配する)
  10. 究竟憐愍(生きている間は子供の苦しみを引き受けようとし、死後も子供を護りたいとと願う)

これら両親の恩は限りないにも関わらず、子供はその恩を忘れがちになるものだとお経には説かれます。そして孝養を尽くすには、「季節の果物などを外で得たら両親に差し上げなさい」、「もし両親が病気になれば他人に任せず自ら看病しなさい」と書かれています。

そして最後に、真の親孝行とは「仏法を伝えることである」と説かれます。美食やよい衣服、良い住居をプレゼントしたとしてもその幸福は限りある儚いものだからです。仏法を知れば未来永劫に幸福を得られるので、最上の親孝行だと言われます。

仮に親が亡くなっている場合でも親子の関係性が切れているわけではありません。お墓参りやご先祖供養、それもまた別の形の孝行でありましょう。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年4月限定御朱印(桜便り・500円)

桜の季節ですね。桜まつりの提灯、お地蔵様(ちぶさじぞう)を押印しています。

 

令和6年4月限定御朱印(花祭り・1000円)

4/8はお釈迦さまのお誕生日、花祭りの日です。
龍王が祝福に甘露の雨を降らせたという伝説があります(誕生仏に甘茶をかける由来)
8日は1時からの法要後に御朱印対応をさせていただきます。
今月も御朱印に隠し文字があります

 

令和6年4月限定書置き御朱印(百人一首・前中納言匡房・1000円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「高砂の をのへの桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ」
【遠く離れた高い山の峰に桜が咲いたようだ。どうか手前の山の霞よ、立たないでおくれ(桜が見えなくなってしまうから)】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり4 月)

花見団子と花飾りをつけた猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり4 月)

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

3月のお便り(令和6年・118号)

【3月の写経会は16日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

僕の前に道はない

僕の後ろに道は出来る

高村光太郎「道程」より

 

“阿留辺幾夜宇和”

春の陽気まであと少しでしょうか。今月は恒例の春季彼岸施餓鬼法要を22日2時より行いますので、お檀家様でご都合のつく方はどうぞご参加いただければと思います。

さて鎌倉期、宗祖一遍上人より少し前に明恵上人という華厳宗の僧侶がおられました。『鳥獣戯画』の所蔵元として有名な栂尾とがのお高山寺こうさんじを開かれた方です。世俗を断った修行を行い、戒律を厳しく守った高僧であると評されます。また、法然上人の浄土思想を批判したことでも知られています。浄土思想において法然上人は、現世でさとりを求める心よりも阿弥陀仏を信じ、極楽往生を願う心を強調され、厳しい修行ではなく、誰でもできる簡易な念仏を勧められました。それは戒律を守りきれない僧侶、修行ができない在家信者には大変ありがたい教えでしたが、持戒を貫く明恵上人にとっては看過できない思想だったのです。

また、明恵上人の法語に次のようなものがあります。

「人は阿留辺幾夜宇和あるへきようわと云(いふ)七文字を持(たも)つべきなり。僧は僧のあるべき様、俗は俗のあるべき様なり、乃至(ないし)帝王は帝王のあるべき様、臣下は臣下のあるべき様なり。此(これ)あるべき様を背く故に、一切悪(わろ)きなり。」

「阿留辺幾夜宇和」は「あるべきようわ」と読み、万葉仮名(変体仮名)なので漢字に意味はありません。人は「あるべきようわ」という七文字を念頭に置くべきであり、それに背くから一切が悪い方向へ行くのだと説かれています。現に一人ひとりが持っている立場や職業、役割において正しい態度をとり、なすべきことをなすように、との教えです。もちろん身分制度を肯定したものではなく、今現状の自分のすべきことを探しなさいという教えだと思います。

似た言葉に「ありのままに」という表現がありますが、これとは少し違います。「ありのまま」は現状肯定であり、自分そのものに価値があるとの意です。一方「あるべきようわ」はより未来志向、意思を大事にする教えかと思います。

まもなく新年度、新たな環境に身を置かれる方もいらっしゃると思います。時に自分の“あるべきよう”を省みることが大切ではないでしょうか。

合掌

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

・当月限定御朱印

令和6年3月限定御朱印(酔春風・500円)

陽気な春の風を楽しむ様子です。ミモザとツクシ、お地蔵様(ちぶさじぞう)を押印していきます。

 

令和6年3月限定御朱印(春彼岸・1000円)

今年は17日〜23日がお彼岸の期間です。
芽生えの春をイメージしました。
「悉有佛性」は草木、動物にも仏様の種が宿っているという意味です。
今月も隠し文字がありますよ。

 

令和6年3月限定書置き御朱印(百人一首・小野小町・1000円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
【花の色は虚しく色あせてしまった。春の長雨とともに。私の姿も世の中のことや恋について物思いにふけっていた間に、すっかり衰えてしまった。】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり3 月)

“卒業”とあくびをする猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり3 月)

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は2時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

2月のお便り(令和6年・117号)

【2月の写経会は24日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

「困難の中に機会がある」

アインシュタイン

 

慚愧ざんぎの心”

能登地震より一月が経ちました。被災された皆さまに御見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。宗祖一遍上人が「地獄鬼畜の苦しみはいとへどもまた受けやすし」と仰るように、この世は思い通りにならない苦しみの連続です。それでも私たちは乗り越えるしかありません。1人では難しいことは、仏様の智慧をお借りし、皆で支え合いましょう。私も個人としてお寺として出来うることをさせていただければと思います。

さて、今月3日は節分です。寺社などでは邪気(邪鬼)を払う追儺ついなの儀式が執り行われます。鬼という存在の捉え方は様々ですが、私たちの心にある怒りや妬みの感情の象徴であるとも言われます。仏教では鬼も苦しみに喘ぐ存在であることが説かれますが、人が怒りやねたみで自分自身を苦しめることと繋がりがあるように思えます。

鬼という漢字が入る「慚愧ざんぎ」という言葉があります。自らの過ちを大変恥いるときに「慚愧にえない」という使い方がよくされます。

もともと慚愧は慚と愧に別れており、慚は自らに対して恥じること、愧は他者や世間に対して恥じることであり、ともに仏教では善なる行いとされます。私たちは煩悩に抗えず様々な過ちを犯してしまいますが、仮にそれを恥じずに過ごせば、やがて大きなや過ちを犯してしまうことでしょう。そうならないためにも慚愧の心を意識することが必要です。

仏教は“他者の批判より、自己の反省”を勧めます。他者の批判では成長できませんが、自己の反省は成長に繋がるからだと私は思います。。慚愧は自分の失敗を恐れ、他人に遠慮し引っ込み思案になることとは異なります。むしろ成長を目指す力になり得るものだと思います。

「愧」の心(りっしんべん)を失えば「鬼」が出てくることを忘れないようにしましょう…

合掌

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

・当月限定御朱印

令和6年2月限定御朱印(梅に鶯・500円)

取り合わせの良い組み合わせ、美しい調和の例えです。当山庭に梅もありますが、よく来るのはウグイスではなくメジロです👀
今年はお地蔵様(ちぶさじぞう)を押印していきます。

 

令和6年2月限定御朱印(節分追儺・1000円)

節分に邪気(邪鬼)を払うことを言います。鬼と慚愧について今月のお便りに法話を書かせていただきました。宜しければご覧ください。
今月も隠し文字がありますよ。

 

令和6年2月限定御朱印(百人一首・和泉式部・柄付き和紙、見開き書置き1000円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「あらざらむ この世の外の 思ひ出に
今ひとたびの 逢ふこともがな」
【もうすぐ死んでしまう私のあの世への思い出として、今もう一度お逢いしたいものです。】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり2 月)

涅槃像と涅槃ポーズの猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり2 月)

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は2時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

1月のお便り(令和6年・116号)

【1月の写経会は27日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

 

“辰年に寄せて”

明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。皆々様のご多幸、ご健康を心より祈念いたします。

本年は辰年です。龍といえば仏教を護る存在、龍神として知られます。アジアにおける龍の起源はインドの蛇神、水神である「ナーガ」であるという説があり、仏典に登場するナーガも中国で翻訳された際には「竜」「竜王」の漢訳が当てられています。

龍は神獣であり、竜巻と共に空へ上り、自由に飛翔し、風雨を操ります。荒々しいイメージの龍ですが、力とともに大いなる慈悲を持ち合わせていると言われます。慈悲とは仏教の最も大切な実践徳目で、「慈」と「悲」に分けられます。慈とは慈しみ、与楽を意味し、相手に楽を与えたいという気持ちのことです。悲は哀れみを意味し、相手の苦を取り除きたいという気持ちです。嬉しいことは一緒に喜び、悲しいことには寄り添って励ますというのが慈悲の実践ではないかと思います。

仏教は智恵と慈悲の宗教であり、その体現者が仏さまです。先ほどの龍の話で言うと、龍の大きな力、飛翔能力は智慧であり、その力を慈悲の心を以て使うことに重要な意義があるのだと思います。私たちも自分に大きな力がないと思っていても、意外と他人に影響を与えているものです。自分のちょっとした言葉や行いは良くも悪くも相手に伝わることに注意しなければなりません。

さて新たな年を飛翔、飛躍の一年に、と思っていらっしゃる方も多いかと思います。ただ、私たちは龍のように一人では飛べません。その飛翔は常に周りの力、支えがあってこそだと感謝することが、肝要ではないでしょうか。

合掌

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰(りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。

・当月限定御朱印

令和6年1月限定御朱印(初詣・500円)直書き可

新年、新たな気持ち出発したいものです。旧年の感謝と新年の抱負をもってどうぞお参りください。
今年の片面にはお地蔵様を押印していきます。

 

令和6年1月限定御朱印(大願成就・1000円)直書き可

本年が皆様にとって佳(よ)き一年となる様お祈り申し上げます。大きな目標や夢を叶えるには、だるまさんのように何度転けても立ち上がることが大切ですね。
今月も隠し文字がありますよ

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり1 月)直書き可

辰の土鈴とみかん箱に入った猫です

お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり1月)直書き可

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は2時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

12月のお便り(令和5年・115号)

【12月の写経会は23日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

“拝む心”

いよいよ今年も残すところあとひと月となりました。年末の大掃除をされる方も多いと思います。良い機会ですのでぜひお仏壇の掃除もしましょう。ただし、お位牌や仏具は傷つきやすいものですので注意が必要です。軽くほこりを払ったり、柔らかい布で乾拭きしたりする程度で充分でしょう。もちろん水拭きは厳禁、金箔の部分は素手で触らないように気を付けなければいけません。お掃除の前後に御本尊様、ご先祖様にきちんと手を合わせることも忘れないようにしましょう。

お仏壇は小さい本堂だと考えてください。お寺の本堂に来たら手を合わせるように、ご家庭の中に手を合わせる場所があるということです。

本堂も仏壇も大きさに違いはあれ、どちらも極楽浄土を表しています。ですから中央に御本尊様を仰ぎ、お仏壇であれば一段下に極楽往生されたご先祖様の位牌を安置します。位牌を見ていただくと台座が蓮の花の形をしていると思います。これは往生した人が浄土の蓮の花に生まれること表しています。

一遍上人は和歌に「南無阿弥陀 ほとけの御名(みな)の いづる息 いらば蓮(はちす)の 身とぞなるべき(「南無阿弥陀仏」の名号を称える息が止まるまさにその時、極楽浄土の蓮の花に生まれる身となるのだ。)」と詠んでおられます。

近年は住宅事情からお仏壇を持たない、持てないというご家庭も増えてきたようです。どのような形であれ、家族が共に「拝む場所」はあって欲しいと願います。なぜなら拝むという行為は、敬意や感謝、謙虚な心を同時に起こすものであり、大変平和的な心だからです。理想を言えば、全ての人が拝み合えばこの世から争いはなくなるはずです。

「情けは人の為ならず(人に情をかけておけば,それがめぐりめぐってまた自分にもよい報いが来る)」という言葉がありますが、拝むこともまた同じだと思います。何事にも拝む様に敬意を払い、常に感謝をもてば、自ずと自分にも返ってくるはずです。それは亡くなった後も続き、よく拝む人は亡くなってもよく拝まれる人になるでしょう。そうして拝む心が繋がり、受け継がれていくことが何よりかと思います。

合掌

 

令和5年12月限定御朱印(寒花・300円)

寒い季節になりましたね❄️
花は庭のサザンカをモチーフにしています☺️

 

令和5年12月限定御朱印(釈尊成道・800円

12月8日の成道会がモチーフです。お釈迦様がさとりを開かれた(成道)日であり、感謝の念をささげます。
今月も隠し文字がありますよ。

先月はイチョウの葉の蝶々が正解です。

 

令和5年12月限定御朱印(百人一首・紫式部・柄付き和紙、見開き書置き800円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。

今月の作者は来年の大河ドラマの主人公、紫式部です。

「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半(よは)の月かな」
【久しぶりに逢えたのに、それが貴方だと分かるかどうかという程のあっという間に帰ってしまった。まるですぐに雲間に隠れてしまう夜半の月のようです。】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり12 月)

兎と龍の餅つき、雑巾掛けする猫をモチーフにしています。

お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は2時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

11月のお便り(令和5年・114号)

【11月の写経会は25日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

「散ってゆくから 美しいのだ」

坂村真民『一切無常』の一節(全文は下記)

 

“一切無常”

近年はどんどん秋が短くなっているように感じますね。「冬隣り」の季語の通り、本格的な寒さの一歩手前という感じでしょうか。季節の変わり目、体調にはくれぐれもお気を付けください。

さて、京都は紅葉シーズンを迎え、ますます観光の方が増えそうです。当山には紅葉の見どころはありませんが、庭花などに秋の深まりを感じていただければと思います。

今月の月替わり御朱印には赤ちゃんの手と紅葉をモチーフにしました。赤ちゃんの小さな手は「紅葉のような手」と形容されるようで、妻が11か月になる娘の手を見てデザインしてくれました。

一方、散り行く紅葉は、老いや死に連想されることもあります。青葉が自然と色づき、輝きを増しながら散り行く様子は人の生涯のようであるというわけです。

仏教詩人の坂村真民さんの詩に「一切無常」という詩があります。

散ってゆくから

美しいのだ

毀れるから

愛しいのだ

別れるから

深まるのだ

一切無常それゆえにこそ

すべてが生きてくるのだ

もみじが散ることもなく一年中赤々としていれば、誰も美しいとは感じないでしょう。紅葉しかり、桜しかり、日本人が儚いものを美しいと感じるのは仏教の影響であるといわれます。

お釈迦様は「諸行無常」の教え(一切のものは変化を続け、不変なものはないという真理)を説かれました。また、この世は「苦」であるとも説かれましたが、この「苦」は“自分の思い通りにならない”という意味も含んでいます。まさに無常も私たちにはどうすることもできません。命は必ず失われ、大切なものは壊れ、親しい人との別れは惜しんでもやってきます。しかし、限りある命だからこそ今を大事にし、必ず壊れる物だからこそ愛おしみ、別れがあるからこそ出会いが深まるのでしょう。真民さんは“すべてが生きてくるのだ”と表現されています。

一切が無常であると受け止め、時に変化を楽しむことで、生き生きと日々を過ごすことができるのではないでしょうか。

合掌

 

令和5年11月限定御朱印(秋深し・300円)

秋が深まり、冬一歩手前ですね。
木の実を食べるリスをハンコにしました。

 

令和5年11月限定御朱印(色葉散る・800円)

いよいよ紅葉シーズンですね。もみじとイチョウ、赤ちゃんの「紅葉のような手」をイメージしました。今月も隠し絵がありますよ〜。

 

令和5年11月限定御朱印(百人一首・在原業平朝臣・柄付き和紙、見開き書置き800円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。

作者は在原業平朝臣です。

「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」
【(不思議なことが多かったという)神代の昔でさえも聞いたことがない。竜田川が紅葉で紅色に水を絞り染めしているということは。】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり11 月)

ワインときのこを抱く猫です。

お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

 

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は2時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

10月のお便り(令和5年・113号)

【10月の写経会は28日2時より行います。】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

 

“一心不乱”

やはり暑さもお彼岸で一区切り、朝夕は随分と過ごしやすくなりました。読書の秋、スポーツの秋、何かと没頭するにはよい季節ですね(食欲の秋には要注意ですが・・・)。

何か一つのことに没頭する様子を“一心不乱”といいますが、実はこれも仏教用語なのです。乱れない心というのが基本的な意味で、時宗が正所依(最も大切)の経典としている『阿弥陀経』には「人々が阿弥陀仏の名号(南無阿弥陀仏)を聞き、名号を心に保ち、あるいは一日、あるいは二日......あるいは七日、一心不乱であれば、その人が臨終を迎える時には阿弥陀仏や多くの聖者が目の前に現れてくださる」とあります。

七日というのは目安であり、一念一念、その時その時を大切にするのが時宗の教えです。そして、経文の「一心不乱」とあるように、私たちが精神を集中させ、心乱れないようにすることが肝要かというと、そうではないのです。一遍上人は次のように説かれています。

「『阿弥陀経』の“一心不乱”というのは私たちの一心ではなく、名号の一心である。もし名号以外に自力の一心を求めるならば、二心不乱になってしまう。それゆえ『称賛浄土教』には阿弥陀仏が慈悲の心を以て、念仏者の心が乱れないようにする、と説かれているのである。一心は私たちがさも集中して心を統一させているかのような妄念の心ではない。」

一心不乱の一心とは私たちの心ではなく、南無阿弥陀仏の名号の一心だということです。私たちは自力で心を定めることができないので、名号に心を任せきるほかありません。言い換えれば、念仏を通して私たちの心と阿弥陀仏の心が一体となり、往生が叶うということです。一遍上人は「阿弥陀仏の永遠の生命はあたかも大河のようであり、私たちの短い生涯は一滴のしずくのようではある。一滴ではすぐに乾いてしまうしずくも、大河に溶け込めば、永遠に乾くことのない大河と一体となることができる。」とも説かれています。

私たちは皆凡夫であり、常に心が乱れないようにすることは叶いません。しかしそれでよいのです。私たちの思いや計らいと往生とは関係がありませんから、それらを捨てて念仏し、阿弥陀仏に救われていることを喜び、感謝しながら生活することが一遍上人が説かれた念仏の道でありましょう。

合掌

 

令和5年10月限定御朱印(花野・300円)

花野は秋の花が咲く野原をいいます。秋は小ぶりで可憐な花が草花が多いですね。
コスモスと柿をハンコにしました。

 

令和5年10月限定御朱印(豊楽・800円)

豊楽は「ほうらく」もしくは「ぶらく」と読みます。実り豊かで人々が楽しく暮らす様子です。
善い種を蒔き、一生懸命耕せば、よい実りが得られるはずです。

 

令和5年10月限定御朱印(百人一首・凡河内躬恒・柄付き和紙、見開き書置き800円)

百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。

作者は紀貫之と並び称され、「古今和歌集」撰者の一人となった凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

「心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花」
【折るならば当てずっぽうで折ってしまおうか。白い初霜が降りて見分けがつかなくなった白菊の花を。】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり10 月)

読書セットと焼き芋好きの猫です。

お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。

令和5年限定御朱印(柔和の心・1000円)

1月のお便りに書かせていただきました「柔和の心」テーマにしています。

「学べば即ち固ならず(学問をすれば自分の考えに凝り固まることがなくなる)」とは孔子『論語』の言葉です。

令和5年限定御朱印書置きの実(愛敬・1000円)

愛敬(あいぎょう)とは愛しみ、敬うことです。仏様のお顔は柔和で慈悲にあふれており、「愛敬相」といわれます。現代の「愛嬌あいきょう」や「愛想あいそ」もこの言葉から来ています。

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和5年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月8日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は2時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)