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11月のお便り(令和7年・138号)

~今月の行事~

【写経会:11月22日14時〜】

*写経会の詳細は こちらから

 

【掲示板】

11月 138号 懺悔(PDF)

 

『懺悔(さんげ)』

急に気温が下がりましたが、皆さまご体調いかがでしょうか。私は季節変わり目に弱く、軽い風邪をひいてしまいました。寒暖差には十分気を付けなければなりませんね。

さて、早いもので本年も残すところ2か月となりました。総本山では最大の行事である歳末別時念仏会(一ツ火)が修行されます。「歳末」とありますように、かつては年末に行われていた法要です。この行事の意味合いの一つとして、「自身らを振り返り、一年の罪過を懺悔する」という目的があります。

私たちは知らず知らずのうちに人に迷惑をかけていたり、間違いを起こしたりします。また、ダメだと分かっていても、煩悩、欲に負けてしまう。ついカッと怒ってしまう。これらはどなたにも当てはまることではないでしょうか。けれども、私たちはまた反省し、次に進むことができる心も持っています。単に後悔を引きずるのではなく、前を向くための反省、それが「懺悔の心」です。

ところで「知っていて犯した罪」と「知らず知らずに犯した罪」、どちらがより罪深いと思いますか。法律や常識からすると「知らずに犯した罪」の方が軽い気がします。しかし、お釈迦様は次のようにお説きになりました。

「もし焼けた鉄の棒があったとする。熱いと知りながら握る者と、熱いと知らずに握る者がいたとして、どちらがより手を焼いてしまうだろうか。

どちらも手を火傷するが、熱いと知らずに握る者の苦しみの方が深い。」

このたとえ話では、「知らずに犯す罪」が軽いどころか、むしろ深く苦しむと説かれているのです。様々なとらえ方があると思いますが、熱い(罪)と知っている場合は、その苦しみも理解しているので加減がわかる、という考え方があるかと思います。また知らないというのは、仏教でいうところの「無明(むみょう)」=真理を知らないという苦の根源を指します。「知っていて犯す罪」はまだ、「悪い」という自覚があるだけ救いがあるということです。

懺悔とは、「自らの愚かさに気づき、心を正すこと」であります。焼けた鉄の棒に手を伸ばすようなことをしてしまう――それが人間の弱さです。けれども、「ああ、自分は何をしていたのか」と気づいたその時、心の曇りは少しずつ晴れ、そこに仏様の光が差してまいります。心持ちをリセットするのは、一年の始めと終わりでも構いませんし、ひと月毎、一日毎でもよいかと思います。そこの秋の終わりに、心を照らす懺悔の念仏をともに申してまいりましょう。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年11月限定御朱印(懺悔・500円)

◯片面「光明」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
阿弥陀様の光明は私たちすべての人々を照らしてくださります。それは煌々と輝く月の光のようでもあります。
澄んだお月様が見えるこの季節、月光に仏様のお姿が重なります。
お花のモチーフはガーベラです。

 

令和7年11月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
豊穣の秋、田んぼに稲穂、赤とんぼモチーフにデザインしました。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり11月)

◯写経奉納限定御朱印
運動会とイガ栗が気になる猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり11月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

・晋山記念御朱印

令和7年5月11日の晋山記念の御朱印を授与します

*書置きのみ(和紙の種類はランダムです)
*100体限定です
*授与の日付は入りません

〜 瑞気集門 〜

瑞気とはめでたい気、その気がお寺に集まることを願い揮毫させていただきました。お寺という場所は多くの方の心の拠り所であり、ご縁が結ばれる場所であると思っております。この瑞気は人と人とのご縁により濃いものとなり、それが福田寺の護持発展、ご参拝いただいた方々の幸福につながるものと信じております。

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・5月11日…住職退任式・晋山式

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

10月のお便り(令和7年・137号)

~今月の行事~

【写経会:10月25日14時〜】

*写経会の詳細は こちらから

 

【掲示板】

「10月 137号 月の光」(PDF)

 

『月の光』

朝夕は随分と涼しくなってまいりました。しかしながら気象予報では、10月も日中は暑さが続くようで、真夏日の予報も出ております。秋が短いようで残念ですが、だからこそ一日一日を大切に過ごしたいものです。

さて「中秋の名月」と申しますと旧暦8月15日の満月を指しますが、現在の暦では年ごとに日付が変わり、昨年は9月17日、今年は10月6日にあたります。十五夜というと9月の印象が強いですが、年によってずいぶんと違うものです。また日本には十五夜のほかに「十三夜」という月見の習慣もあります。十三夜は「後(のち)の月」と呼ばれ、収穫への感謝を込めて栗や豆をお供えする風習が伝わっています。今年でいうと11月2日がその日です。十三夜は満月ではありませんが、中秋の名月に次ぐ美しさとされ、古くより十五夜とともに愛でられてきました。どちらかしか月見をしない「片見月」は縁起が悪いといわれたのは、満ちた月ばかりでなく、欠けゆく月や満ちゆく月にも価値を見いだす、豊かな心のあらわれかと思います。考えてみれば、私たちの人生も常に満ち満ちているわけではありません。仕事や暮らしが思うようにいかず、不満を感じることがある。人との関係に悩み、心が欠けたように思える時もあると思います。また、年齢を重ねるごとに体は衰え、若い頃のように自由に動けなくなっていく。こうした経験は、誰もが避けて通れないものでしょう。

しかし、月は欠けてもやがて満ちてまいります。陰で見えない部分も、いずれは光に照らされますし、雲に隠れて見えない時も、光が消えたわけではありません。

宗祖一遍上人は次の歌を詠まれました。

ひさかたの 空にはそらの 色もなし

月こそつきの ひかりなりけれ

空には空自身の色というものはない。一方で、月(阿弥陀仏)は月自身の光を放ち、私たちを照らす。――このように解釈できると思います。私たちの世界は、空と同じで、常に価値観が移り変わります。他のものや人と比べては「足りない」「欠けている」と思ってしまう世界です。それとは対照的に、絶対の存在として変わることがないのが阿弥陀様です。

その光に気づかせていただく道が「念仏」です。南無阿弥陀仏とお称えする時、阿弥陀様がどんな自分でも受け入れてくださることを確かめるのです。

どうぞ今宵、月を見上げる折には、仏様のはたらきを思い出していただければ幸いです。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年10月限定御朱印(光明・500円)

◯片面「光明」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
阿弥陀様の光明は私たちすべての人々を照らしてくださります。それは煌々と輝く月の光のようでもあります。
澄んだお月様が見えるこの季節、月光に仏様のお姿が重なります。
お花のモチーフはガーベラです。

 

令和7年10月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
豊穣の秋、田んぼに稲穂、赤とんぼモチーフにデザインしました。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり10月)

◯写経奉納限定御朱印
運動会とイガ栗が気になる猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり10月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

・晋山記念御朱印

令和7年5月11日の晋山記念の御朱印を授与します

*書置きのみ(和紙の種類はランダムです)
*100体限定です
*授与の日付は入りません

〜 瑞気集門 〜

瑞気とはめでたい気、その気がお寺に集まることを願い揮毫させていただきました。お寺という場所は多くの方の心の拠り所であり、ご縁が結ばれる場所であると思っております。この瑞気は人と人とのご縁により濃いものとなり、それが福田寺の護持発展、ご参拝いただいた方々の幸福につながるものと信じております。

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・5月11日…住職退任式・晋山式

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

9月のお便り(令和7年・136号)

~今月の行事~

【秋季彼岸施餓鬼法要:9月22日14時〜】

檀信徒様向けの合同供養法要です。

 

【写経会:9月27日14時〜】

*写経会の詳細は こちらから

 

【掲示板】

 

9月 136号 六波羅蜜(PDF)

 

六波羅蜜ろくはらみつ

おかげ様をもちまして、お盆のお参り(棚経)を無事に終えることができました。檀信徒の皆様に温かく迎えていただき、短い時間ではありますが、ご供養の時間を共にし、日々のお話などもさせていただきました。「毎月のお便りや公式ラインを楽しみにしています」とのお声もいただきました。励みにもなりますので、お便りのご質問や感想、公式ラインの使い方などどうぞ気軽にお尋ねください。

さて、お盆が終わればすぐに秋のお彼岸がやってきます。彼岸とは西方にある極楽浄土のことであり、太陽が真西に近づくお彼岸(秋分の日を中心に7日間)は、浄土を想うにふさわしいとされています。

「彼岸」とは「さとりの場所」という意味もありますが、決して遠い場所にあるのではありません。彼岸に渡るための「六波羅蜜」=布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)は、日々の生活の中で実践できるものばかりです。

布施波羅蜜見返りのない施しをすること。「与える心」が自分を自由にします。

例)「ありがとう」「お疲れ様」という声かけ。ゴミを拾い、道をきれいにする。

持戒波羅蜜戒めを守り、調和のある生活を送ること。「守る」ことは自他の安心に繋がります。

例)約束を守る。人の悪口を言わない。暴飲暴食を避ける。

忍辱波羅蜜辱めや苦しみに耐えること。忍耐は、心を強くし、怒りや憎しみを鎮める力となる。

例)他人の小さな言動に怒りがわいても一呼吸。思い通りにならなくても「まあいいか」。

精進波羅蜜善行に努め、怠らないこと。一歩ずつの積み重ねが、迷いを超える力になる。

例)使ったものをその日のうちに片づける。少しでも読書、読経を続ける。

禅定波羅蜜心を落ち着けて、散乱することなく定めること。

例)心落ち着く時間を作る。寝る前などにスマホから離れる。

智慧波羅蜜真理を見抜く智慧を養うこと。自分の我執を離れ、物事の本質を観じること。

例)物事を広い視点で見る。相手の立場になって物事を考える。

例に挙げているのは、あえて解釈を広げています。ご自分で一つずつ実践方法を考えるのもよいと思います。私の場合はスマホを触る時間が増えているのと、部屋の片づけがおろそかなところ(もともと苦手ですが…)が最近の課題です。

秋分の日、昼と夜が等しくなるように、私たちの心もまた、迷いと悟りが混じり合っています。その心を整え、今日の歩みを少しでも仏様に近づけるよう努めること。それこそが「彼岸に渡る」ことではないでしょうか。  合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年9月限定御朱印(彼岸・500円)

◯片面「追善」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
お彼岸とは、仏様のさとりの世界(彼岸)、浄土へと心を向ける大切な期間です。その実践の道しるべは六波羅蜜と呼ばれます。内容は今月のお便りにて触れておりますので、ぜひご高覧ください。

 

令和7年9月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
長月(ながつき)」は旧暦九月の異称で、夜がだんだん長くなる「夜長月(よながつき)」が略されたものといわれます。
消しゴムハンコのモチーフは月見とコスモスです🎑

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり9月)

◯写経奉納限定御朱印
お月見セットと月見をする猫です
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり9月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

・晋山記念御朱印

令和7年5月11日の晋山記念の御朱印を授与します

*書置きのみ(和紙の種類はランダムです)
*100体限定です
*授与の日付は入りません

〜 瑞気集門 〜

瑞気とはめでたい気、その気がお寺に集まることを願い揮毫させていただきました。お寺という場所は多くの方の心の拠り所であり、ご縁が結ばれる場所であると思っております。この瑞気は人と人とのご縁により濃いものとなり、それが福田寺の護持発展、ご参拝いただいた方々の幸福につながるものと信じております。

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・5月11日…住職退任式・晋山式

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

8月のお便り(令和7年・135号)

~今月の行事~

【8月の写経会はお休みです】*写経会の詳細は こちらから

 

【掲示板】

 

8月 135号 リメンバー・ミー」(PDF)

 

『リメンバー・ミー』

蝉しぐれが響きわたり、夏もいよいよ盛りを迎えました。お盆に帰ってこられるご先祖様もこの異常な暑さには驚かれることでしょう。

さて、皆様はディズニー映画『リメンバー・ミー』をご覧になったことがありますか?この映画は、メキシコの「死者の日」を舞台にしています。日本でいう「お盆」にあたる行事で、亡くなったご先祖様がこの世に帰ってくると信じられています(期間は11月1日・2日だそうです)。家族は祭壇を作り、たくさんの花や料理を供え、大切な人の写真を飾ってその魂を迎えるのです。

映画の内容は、音楽が大好きな少年ミゲルが、「死者の国」へ迷い込む物語で、そこで彼は、亡き先祖との絆や“忘れられること”の意味を知っていきます。実は、この死者の国で暮らす亡き人々はこの世の誰からも忘れられてしまうと、その魂も消えてしまうという設定になっています。つまり、誰かが「思い出してくれている限り」、その人は存在し続けるのです。

仏教には「認識されてこそ存在する」という考え方があります。つまり、私たちがどのように見たり、感じたりするかによって、この世界のあり方が決まってくる、という考え方です。私たちが亡き人々を想うことで心に再びその姿が現れる。それこそが、仏教でいう「縁起」(あらゆるものが繋がっている)という証しです。今の自分は、自分一人の力で生きているのではなく、たくさんの命のつながりの中に生かされているのだと、気づかされる瞬間です。

映画の中で主人公が歌う「リメンバー・ミー(私を思い出して)」という歌には、「思い出してくれるだけで、僕はそばにいられる」といった願いが込められています。これは、故人、ご先祖様の声にも聞こえてきます。たとえば皆さんも、亡くなったご家族の口ぐせや表情をふと思い出すことがあるでしょう。それはただの記憶ではありません。私たちの心の中に存在する「縁起」のあらわれなのです。

お盆とは、亡き方々が“帰ってくる”行事であると同時に、私たちが“命の繋がりに立ち返る”時間でもあります。
宗祖一遍上人は念仏をお称えするとき、この世とあの世(極楽浄土)は一つとなり、分け隔てるものはない、と説かれました。手を合わせて念仏し、思いをはせる供養を、仏さまはきっと喜んでおられることでしょう。   合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年8月限定御朱印(追善・500円)

◯片面「追善」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
追善とは、追善供養のことです。亡き方の冥福を祈り、この世に生きるものが法要等の善事で供養することを指します。お盆のお参りはその代表的な供養の方法です。お経を読んでもらうだけではなく、自分自身がお念仏を唱えることが大切です。

 

令和7年8月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
和風月名の「葉月」の語源は諸説あり、落葉が進む「葉落ち月(はおちづき)」が略されたものといわれています。夏真っ盛りですが、暦の上では秋を迎えるのですね。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり7・8月)

◯写経奉納限定御朱印 *7月8月は共通のデザインです
浮き輪に入った猫と花火です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり7・8月)

◯来寺限定御朱印 *7月8月は共通のデザインです
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

・晋山記念御朱印

令和7年5月11日の晋山記念の御朱印を授与します

*書置きのみ(和紙の種類はランダムです)
*100体限定です
*授与の日付は入りません

〜 瑞気集門 〜

瑞気とはめでたい気、その気がお寺に集まることを願い揮毫させていただきました。お寺という場所は多くの方の心の拠り所であり、ご縁が結ばれる場所であると思っております。この瑞気は人と人とのご縁により濃いものとなり、それが福田寺の護持発展、ご参拝いただいた方々の幸福につながるものと信じております。

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

7月のお便り(令和7年・134号)

~今月の行事~

【写経会:26日14時より】*写経会の詳細は こちらから

 

【掲示板】

7月 134号 これも修行」(PDF)

 

『これも修行』

一気に暑くなりましたね。湿気でムシムシ、汗はダラダラ。特に外出時は不快感との戦いです。「心頭滅却すれば火もまた涼し」といけばいいのですが、実際はやせ我慢程度にしかなりませんね。

仏教ではこうした「不快感」は私たちの感覚器官から生まれると説かれます。すなわち、眼(げん・視覚)、耳(に・聴覚)、鼻(び・嗅覚)、舌(ぜつ・味覚)、身(しん・触覚)、意(い・知覚)です。

『般若心経』に「げん にー びー ぜっ しん にー」のあの一節です。これらの感覚器官がそれぞれの対象に触れた時に、「快・不快」の反応が起こるです。

“美しいもの、音、よい香り、味”と受け取れば「快」、その逆となれば「不快」と判断します。そこに善悪はありません。

大事なことはこれらの感覚は主観的、かつ一時的なものだということです。自分にとっては心地いいことでも、他人からすれば不快に感じる――そんなすれ違いが家庭内でもしばしば起こりますよね。実は、この「快・不快」という感情こそが、「渇愛(果てない欲望)」に繋がり、さらには執着や苦しみの原因になると仏教では教えます。

“心地いいものに囲まれたい”、“不快なものから離れたい”といった思いはごく自然なものかと思いますが、これらは叶わなければ苦しみとなりえるのです。ではどうすればよいのでしょうか。

私はよく「これも修行ですね」と冗談めかして言うことがありますが、実際、そう考えた方がいいとも思っています。なぜなら、修行は自分が自分のためにすることであって、例え苦しくてもしんどくても、不快とは思わないからです。

スポーツをやっている人、趣味に没頭している人もそういった感覚ではないでしょうか。それは自分が好きでやっている、主体的に取り組んでいるからです。逆に、不快に感じるときは、人から強いられたり、自分が受け身になっていたりする時かもしれません。

いろいろな物事を自発的、主体的に受け入れようと考えられたら、心の平穏に繋がるのではないかと思います(それが難しいのですが・・・)。

逆に「快」は手放す訓練が大切です。宗祖一遍上人が「捨ててこそ」のお言葉を大切にされたように、自分にとって心地よい環境、常識、所有物は、やがて執着の芽となることもあります。何かを手放さなければいけない時も、「仕方なく」というよりは、「自分から進んで」という方が覚悟もつきやすく、心も軽くなるかもしれません。

「快」も「不快」も、いっそ汗と一緒に洗い流せたらよいのですが・・・。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年7月限定御朱印(誓願・500円)

◯片面「誓願」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
誓願にはいくつか意味がありますが、特に浄土系では阿弥陀様が修行時代に発願された、「すべての衆生を救う」という誓いが重視されます。身の修行を完成させる誓い、そして一切の他を救わんとする願い、阿弥陀様はどちらも成就されました。皆さんは七夕に何を願われるでしょうか。

 

令和7年7月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
和風月名の「文月(ふみづき)」は稲穂が実る頃の「穂含月(ほふみづき)」が語源だとする説、七夕に書物を開く慣習から「文披月(ふみひらきづき)」を語源とする説があります。消しゴムハンコのモチーフは七夕飾りです。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり7・8月)

◯写経奉納限定御朱印 *7月8月は共通のデザインです
浮き輪に入った猫と花火です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり7・8月)

◯来寺限定御朱印 *7月8月は共通のデザインです
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

*8月はお盆参りがあり御朱印不可の日が増えます。また気温の上昇でお参りできない方も増えるため、ご希望の方には7月中でも8月の御朱印を授与いたします。なお納経御朱印と来寺御朱印は7・8月共通のデザインです

令和7年8月限定御朱印(露命・500円)

◯片面「追善」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
追善とは、追善供養のことです。亡き方の冥福を祈り、この世に生きるものが法要等の善事で供養することを指します。お盆のお参りはその代表的な供養の方法です。お経を読んでもらうだけではなく、自分自身がお念仏を唱えることが大切です。

 

令和7年8月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
和風月名の「葉月」の語源は諸説あり、落葉が進む「葉落ち月(はおちづき)」が略されたものといわれています。夏真っ盛りですが、暦の上では秋を迎えるのですね。

・晋山記念御朱印

令和7年5月11日の晋山記念の御朱印を授与します

*書置きのみ(和紙の種類はランダムです)
*100体限定です
*授与の日付は入りません

〜 瑞気集門 〜

瑞気とはめでたい気、その気がお寺に集まることを願い揮毫させていただきました。お寺という場所は多くの方の心の拠り所であり、ご縁が結ばれる場所であると思っております。この瑞気は人と人とのご縁により濃いものとなり、それが福田寺の護持発展、ご参拝いただいた方々の幸福につながるものと信じております。

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

6月のお便り(令和7年・133号)

~今月の行事~

【写経会:28日14時より】*写経会の詳細は こちらから

 

6月 133号 晋山式を終えて(PDF)

 

【今月の掲示板】

 

『晋山式を終えて』

一気に夏の気配となりました。梅雨に向かって蒸し暑い日が続きそうです。この時期は体調を崩す方も多いようですので、くれぐれもご自愛ください。

さて5月11日に住職の退任式・晋山式を無事に終えましたことをご報告させていただきます。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

当日は雨も降らず暑すぎずという、願ってもない天候に恵まれました。

庭儀式(行列)では、先導の座検役に続き、錫杖、雅楽、稚児という清めを担う方々に前方を歩いていただきました。その後方を宗内寺院様、新命住職、総代様、檀信徒様が続きました。雅楽はご近所の市比賣神社の雅楽会様にお願いし、清らかな音色を奏でていただきました。稚児役はお檀家様と友人のお子様、そして私の娘にも勤めてもらいました。それぞれ楽しんで参加してもらえたようで、私は周りを見る余裕は全くなかったのですが、後から笑顔の写真を見て安心しました。

本堂では前住職の退任を奉告する十念、新住職の新命に向けた誓いと十念など、様々な次第を行いました。

当日までの準備は想像以上に大変で、「結婚式みたいですね」と言われましたが、そう言われると新郎役と式場プランナーを両方やっているようなものだったかもしれません。

ただ宗内寺院様が一丸となって法要を支えてくださったことやお檀家様の「来てよかったです」というお声がとても心に残り、この日を無事に終えることができ本当に感謝とお礼の気持ちで一杯です。もちろんご参列が叶わなかった方々からも多くのご祝意をいただき、本当に有難く存じます。

先輩住職様からはこれからが本番、始まりだというお言葉をいただきました。前号で申しましたように初心を忘れることなく今後も福田寺の護持発展、皆様のご多幸に寄与できるよう精進していきたいと思います。どうぞご指導、ご支援の程よろしくお願いいたします。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年6月限定御朱印(露命・500円)

◯片面「露命」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
露命とは、人の命の儚さを、今にも落ちそうな露の様子に例えた言葉です。
宗祖一遍上人は、露のように消えやすいこの身命だからこそ、ただ今を大切にし念仏に励むことを説かれています。露が落ちれば、皆すべて阿弥陀如来の大海に溶けこむのですから後生は心配しなくてよいのです。

 

令和7年6月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
和風月名の「水無月(みなづき)」は「水の月」が転じたといわれます。消しゴムハンコのモチーフは紫陽花と和傘です。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり6月)

◯写経奉納限定御朱印
窓際で雨を見る猫とホタルブクロです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり6月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

・晋山記念御朱印

令和7年5月11日の晋山記念の御朱印を授与します

*書置きのみ(和紙の種類はランダムです)
*100体限定です
*授与の日付は入りません
*郵送の方は事前にお問い合わせください

〜 瑞気集門 〜

瑞気とはめでたい気、その気がお寺に集まることを願い揮毫させていただきました。お寺という場所は多くの方の心の拠り所であり、ご縁が結ばれる場所であると思っております。この瑞気は人と人とのご縁により濃いものとなり、それが福田寺の護持発展、ご参拝いただいた方々の幸福につながるものと信じております。

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

5月のお便り(令和7年・132号)

~今月の行事~

【住職退任式・晋山式:11日 14時より行列開始】

【写経会:24日14時より】*写経会の詳細は こちらから

 

5月 132号 晋山式に向けて(PDF)

 

【今月の掲示板】

 

『晋山式に向けて』

肌寒かった季節はどこへやら、一気に夏日を記録し、夏の気配を感じる頃となりました。近年は5~10月まで夏日になることも珍しくなく、長い夏の始まりとなりそうです。くれぐれもご体調にはお気をつけください。

個人的には、いよいよ5月11日の「住職退任式・晋山式」が迫ってきており、準備に追われる日々を過ごしています。お檀家様の中には「晋山式って何だろう?」と思われた方も多いかもしれません。実は先代、先々代も、当時の状況によりこのようなお式を行っていなかったからです。簡単に言うと「晋」は「すすむ」、「山」は「お寺」を意味し、住職の認可を受けた僧侶が御本尊様、歴代和尚様等へ新任を奉告する儀式です。檀信徒、地域の皆様へ新住職をお披露目するという意味合いもあります。

今年の1月に住職となり、多くの方から御祝と激励の言葉を頂きました。改めて、長い歴史を持つ福田寺を護持するという使命感を感じるとともに、皆様から「お寺のこと、しっかり頼みますね」というご期待もひしひしと伝わってまいりました。

ただし、今のお寺は“若い住職が入ったから安心”というわけにはいきません。昭和、平成、令和と時代が進む中で人の価値観も大きく変わり、少子高齢化、核家族化は寺院運営にも様々な影響を与えています。これからは、時代に合わせて柔軟に変化に対応する一方で、変えてはならないものをしっかりと守るという、両面の判断がますます重要になると感じています。

新たな取り組みとしては、「公式LINE」を大幅リニューアルし、スマートフォンからメッセージや各種お申し込みをいただけるようになりました。ありがたいことに、登録者数も日に日に増え、現在約200名の方にご登録いただいております。より身近にお寺の活動を知っていただき、積極的に関わっていただければ嬉しく思います。

晋山に当たり大切にしたい心は「瑞気集門」です。読んで字のごとく、めでたく良い運気が門に集まるという言葉ですが、この瑞気は「ご縁」によって生まれるのではないかと思うのです。皆様とのご縁を大切にし、気持ちよくお参りいただけるお寺にすることが、福田寺の興隆にも繋がると考えております。

さて、晋山式当日は雅楽の音色に彩られた稚児行列から始まる予定をしております。檀信徒の皆様もどうぞご参列ください。また日頃、御朱印等でご縁をいただいている方々にもご覧いただきたいと思う一方、本堂内の席数の問題で入堂は困難かと思います。ご興味のある方は、堂外から行列などをご覧いただければ幸いです。

大きな節目を迎え、皆様と共に新たな福田寺の歩みを刻めることを楽しみにしております。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年5月限定御朱印(発心・500円)

◯片面「発心」
〈1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています〉
発心とは、全てを阿弥陀様におまかせする心、念仏の道を歩もうとする心です。「南無阿弥陀仏」と称えることがそのまま発心となるのです。
晋山式にあたり、初心に帰る意味も含めこの言葉を選ばせていただきました。

 

令和7年5月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
和風月名の「皐月」は「早苗月」が略されて「さつき」となったとされます。消しゴムハンコのモチーフは鯉のぼりと菖蒲の花です♪

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり5月)

◯写経奉納限定御朱印
母の日にカーネーションを渡す猫、フジとクマバチです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり5月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

4月のお便り(令和7年・131号)

【4月の写経会は26日2時より】

*写経会の詳細は こちらから

4月 131号 お施餓鬼を終えて

 

【今月の掲示板】

 

『お施餓鬼を終えて』

お彼岸が過ぎ、新年度を迎えました。先日の春季彼岸施餓鬼法要は22名のご出席がありました。今回、初めて住職、導師として故人様、ご先祖様のご回向をさせていただきました。法要の最後の挨拶でも申し上げましたが、「施餓鬼(せがき)」の意味するところは「有縁無縁のあらゆる精霊を供養する」であり、もう少し身近に表現すると「あらゆる先人に思いをはせる」という意味になろうかと思います。この法要で使用する「施餓鬼壇」は、明治期に住職を勤めた39世・加納法順和尚の代に作られたもので、100年以上はゆうに経っているでしょう。この施餓鬼壇にはお檀家様の先々代やさらに前の方のお名前が刻まれており、またその方々が供養された戒名等も彫られています。「きっとこの先人の皆様は現代でも手を合わせてもらうことを喜んでおられるかな」などと思いながらお施餓鬼のお勤めをしていました。さらには、福田寺は創建から今年で761年ですので、これまでに想像できない程多くの方々の思いを繋いできた歴史があることを改めて実感いたしました。

現代はご存じのように「墓じまい」や「家じまい」も少なくありません。寂しいことではありますが、時代の流れとして仕方ないことかとも思います。一つ言えるのは、そのような時流であっても、お寺が続く限りご先祖様への供養は続くということです。福田寺という一つのコミュニティは檀信徒という仲間、地域や一般のご参拝の方々に支えられており、逆にお寺は皆様を仏法をもって導き、故人様を供養するという役割があるはずです。お互いに支え合う「縁」であり、この縁を大切にし続けることが、今までお寺を支えてくださった方々への恩返しであろうと思っております。いつまでも皆様のお念仏の声が続くお寺でありたいと願っております。

合掌

~4月8日は、お釈迦様の誕生日です~

本年は6日(日)2時よりお釈迦様の誕生仏に甘茶をかける

「花まつり」の法要を行います。

当日は甘茶の試飲、お菓子の配布、御朱印の直書き

を予定しています。

どうぞお気軽にご参加ください。

 

・当月限定御朱印

令和7年4月限定御朱印(妙華・500円)

◯片面「妙華」
1月より阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫しています。
阿弥陀如来や極楽世界について説かれる『無量寿経』には阿弥陀如来が誓われた誓願があり、この願いが果たされた際は「妙なる華」が天より降り注ぐであろう、と説かれています。また『阿弥陀経』には極楽世界の住人は「妙華」を諸仏に捧げ供養していると説かれます。

 

令和7年4月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
和風月名の「卯月」は卯の花が咲く月というのが有力な説だそうです。8日のお釈迦さまのご生誕日「花まつり」に合わせて誕生仏と桜、無憂樹の花をモチーフにしています🌸🌸

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり4月)

◯写経奉納限定御朱印
花を運ぶ小鳥と入園児姿の猫です。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり4月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

3月のお便り(令和7年・130号)

【3月の写経会はお彼岸の関係で15日です】

*写経会の詳細は こちらから

3月 130号 報身の仏

 

【今月の掲示板】

 

報身ほうしんの仏』

厳しい冬がようやく明けようとしています。また寒の戻りはあるかもしれませんが、暖かい日差しにはホッとしますね。

3月の別名は「弥生やよい」といいますが、語源は「木草弥生月」だそうです。「弥」は「ますます」、「生」は「芽吹き」を意味し、草木が芽吹き、一気に成長する様子を表しています。厳しい世の中、順風満帆とはいかないことが多いものですが、春に芽吹く草木を見ていると、強く冬を乗り越えている姿に励まされる思いです。

さて、仏教においては、厳しい修行を積み、その功徳の報いとしてさとりを開かれた仏様を「報身」とお呼びします。少し難しくなるので順を追って解説します。

もともと、お釈迦さまはさとりを開かれた超人的な“仏”であるとはいえ、身体を持つ“人間”として信仰されました。しかし、亡くなられるともちろん身体は消滅しますので、その信仰のあり方も変化します。すなわち、有限である肉体(生身しょうじん)に対し、肉体が滅した後も残る「お釈迦様の教え(法)」そのものが「法身ほっしん」と呼ばれ、永遠普遍性をもつものとして意義づけられました。また、お釈迦様の入滅から数百年経つと、仏教の教えの多様性や普遍性から、阿弥陀仏や毘盧遮那びるしゃな仏(東大寺の大仏様)といった多種の仏様が出現します。そこで「法身」「生身」の分け方以外に「三身」と呼ばれる「法身」「報身」「応身」の分け方が生まれました。

法身ほっしん・・・お釈迦様の教えそのもの(普遍性はあるが人格性を持たない)

報身ほうしん・・・修行の報いとしてさとりを得た仏(普遍性があり、人格性もある)

応身おうじん・・・人々を救うために限定的に現れる仏(人格性はあるが・普遍性はない)

ご覧のとおり、報身という仏様が他二つの特性をあわせ持つ優れた存在だということが分かります。そして私たち時宗、あるいは浄土教で信仰される阿弥陀仏こそが「報身」の仏様なのです。阿弥陀仏は「すべての衆生しを等しく往生させる」という誓願を立てられ、修行によりこれを成就し仏様となられました。しかも、報身の仏様が建てられた浄土は「報土」と呼ばれ、本来高位の菩薩以上でないと往生できないとされましたが、阿弥陀仏の浄土「極楽世界」に限っては、「南無阿弥陀仏」とさえ称えれば、私たちのような凡夫でも往生が叶うと説かれたのです。なんとお心の広い仏様でしょうか。

このような仏様は他におられませんから、皆で信仰し、皆で往生することを願わずにはいられないのです。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年3月限定御朱印(報身・500円)

◯片面「報身」
1月から阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫させていただきます。
報身とは、誓願を立て修行を成就した報いとして仏となられた存在をいいます。阿弥陀様は「南無阿弥陀仏」と称えるすべての人を救うとお誓いになり、五劫もの長い年月思惟された末、この誓願を成就されました。
詳しくは今月のおたよりに書いておりますので、どうぞお読みください。

 

令和7年3月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
左面は3月の和風月名「弥生(やよい)」を書き入れています。木草弥生月が語源といわれ、草木が一気に芽吹く時期を表しています。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり3月)

◯写経奉納限定御朱印
菜の花と彼岸のお参りをする猫です
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり3月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

 

 

2月のお便り(令和7年・129号)

【2月の写経会は22日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

2月 129号 鬼から電話

『鬼から電話』

少し前、娘が「オニがこわい」と言うようになりました。絵本などで鬼の姿を見たりはしていたのですが、その時はピンときておらず、直接のきっかけは「鬼から電話」というスマホアプリでした。このアプリは子育て界隈には有名らしく、子供が言うことを聞かなかったり、悪さをした時に操作すれば、さも鬼から本当に電話がかかったように動作し、叱ってくれるというものです。あまりに怖いのは可哀想だと思い、初級の優しめの鬼を試したのですが、どうも印象に残ったようで、自分が悪いことをしたと自覚したときには「オニから電話くる?」と怖がるようになりました。次の日は「おにぎり」と言う言葉にも嫌な顔をするほどだったのですが、数日もすれば「オニさんもしもし〜」とおどけていて笑っていました。

さて、このアプリはもちろん大人には通用しません。しかし、侮ることもできないのです。鬼の姿といえば角を生やし、牙や大きな爪を持ち、虎の皮の腰布を着け金棒を持っているイメージが一般的かと思います。一方、その正体は邪の神や邪気、あるいは仏教の煩悩であるとも言われます。いずれにしても目に見え難いものです。鬼の語源が「隠(おぬ)」であるとも言われている通りです。

煩悩とは貪欲(際限のない欲望)、瞋恚しんに(怒りや妬み)、愚痴(真理にうとい)に代表される心の迷いです。私たちは常に煩悩にさいなまれながら、何とか均衡を保っている状態であるといえます。どんなに聖人ぶっても一歩足を踏み外せば、地獄の入り口となることもあり得るのです。ですから鬼に関して言えば、人が怨霊と化し、鬼に変化するというお話も多く残されています。能面の一種である「般若の面」は嫉妬心に狂った女性の怨霊を表しますが、まさに人が鬼の姿をしたものです。また仏教では生前、貪欲心にさいなまれた者は餓鬼道に堕ちるといわれますが、これもまた鬼の一種といえましょう。

大人になると人に叱られることや注意されることも減ってきますが、悪い心は減っているのではなく見えづらく、あるいは見て見ぬふりをしていることもあるかもしれません。浄土教の教えである念仏は、まず自分がそのような凡夫であると真に自覚するところから始まります。宗祖一遍上人は「吾等ごときの凡夫は、一向称名のほかに、出離の道をもとむべからず。」と説かれています。

「鬼から電話」がくる前に気を付けるとしましょう。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和7年2月限定御朱印(凡夫・500円)

◯片面「凡夫」
1月から阿弥陀如来にまつわる用語を揮毫させていただきます。
凡夫とは、聖者の対語であり常に煩悩にさいなまれ、迷いの世界から離れることができない存在です。浄土教では私たちは皆凡夫であり、阿弥陀仏の救いによってのみ迷いから離れることができると説かれます。

 

令和7年2月限定御朱印(弥陀三尊・1000円)

◯見開き「弥陀三尊」
弥陀三尊とは阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を指します。当山では弥陀三尊をご本尊として祀っております。
左面は2月の和風月名「如月(きさらぎ)」を書き入れています。読み方は衣更着や生更木が語源と言われます。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり2月)

◯写経奉納限定御朱印
バレンタインチョコと恵方巻きが好きなネコです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり2月)

◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

・当年限定御朱印

令和7年限定(1000円・心如水)直書き可

水と縁の深い蛇、巳年にちなんで「心如水(心は水の如し)」と揮毫させていただきます。水は身近でありながら、供養に捧げられる「神聖」「清らか」という一面もあります。また、「水は方円の形に随う」という言葉があるように、どのような形の器にも自らを合わせ変化させます。この柔軟性も水から学ぶ心のありようかと思います。

 

令和7年限定(1200円・金運招福)金色和紙/書置きのみ

金運と福を招くと言われる蛇の縁起にちなみ、金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和7年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月12日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)