【今月の掲示板】
“追福の意義”
酷暑の季節がやってきました。この時期お盆のお墓参りをお考えの方も 多いかと思いますが、熱中症には十分にご注意ください。
お盆のお参りや法要の起源は『盂蘭盆経』というお経にあります。亡き母親が餓鬼道という苦しみの世界で飢えていることを知った目連尊者が、お釈迦様に相談したところ「安居(籠り修行)が終わった頃、比丘(僧侶)に食事を供養すれば母親は救われる」と言われ、一切の比丘に供養したところ、母親は餓鬼道から救われたという説話です。
亡くなった方への供養は「追善」や「追福」といい、大切な行いであると様々な経典に説かれています。もとは「追福作善」「追福修善」という言葉に由来していて、お塔婆にも書かれることが多いです。亡くなられた方のために、この世で善い行いをして、冥福(冥土での幸福)を祈ることが追福作善の意味です。四十九日や百箇日、一周忌、三回忌・・・と節目節目で法要を行うことが最善であるとされています。
人は亡くなったらそれまでではありません。その方の行いや想いは後の人に残るものです。また、故人と生前とは違った関係が始まるともとらえられます。そこを繋ぐことも追善供養の意義なのです。
法要には3つの「であい」があります。まず、故人との出逢い。亡き人を偲び念じる時、再びお逢いすることができるでしょう。次に、家族や親戚との出会い。家族親族は離れていても一たび会えば安らぎ、懐かしさを感じるのではないでしょうか。そして最後は仏教との出遇い。お寺にお参りし、仏教の教えに触れるということも大変な意義があるかと思います。
法要に限ったことではありませんが、これらの「であい」を大切になされば必ずや福徳が得られるかと思います。それはご先祖様、仏様からの賜りものに他なりません。
合掌
今月は、ひまわりをモチーフにしています。。
モチーフは灯篭流しと線香花火です。追福作善とは亡くなった人への供養をいいます。お盆にあたり、ご先祖様から命を受け継いでいる我が身に感謝し供養をいたしましょう。
「宗尊親王和歌シリーズ」です。親王像の絵は御奉納いただいたものを参考にしています。宗尊親王は当山の開基(創建者)です。史上初の皇族将軍として鎌倉幕府6代将軍に就き、その後更迭されるなど波乱に満ちたご生涯を過ごされました。和歌に非常に長けられ多くの作品を残されました。
夏バテ猫とヨーヨーです。
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。
【8月の写経会はございません】
*写経会の詳細は こちらから
>「京都時宗道場御朱印巡り」
年間行事予定(令和4年)
・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり
・毎月第4土曜日14時~17時…写経会
・1月9日…総代会
・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)
・4月8日…花まつり(釈尊降誕会)
・9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)