6月のお便り(令和8年・145号)

~今月の行事~

【写経会:6月27日14時〜】

*写経会の詳細は こちらから

 

【掲示板】

 

雨安居うあんご

梅雨の時期がやってまいりました。皆さま、「雨安居」という言葉をご存じでしょうか。お釈迦さまの時代、僧侶は普段、各地を歩いて修行をしていました(「遊行」といいます)。しかし、雨季になると、三か月の間、一か所に留まり修行を行いました。これを「雨安居」あるいは「夏安居」といいます。インドには日本のような四季はなく、乾期と雨季の二季です。また、雨季はしとしと雨が降るのではなく、バケツをひっくり返したような雨が降るそうです。

この時期、遊行を止め、安居に入るのには大きな理由があります。それは、この雨季には多くの命が芽吹き、草木が育ち、小さな虫や動物も活動が盛んになるからです。僧侶が歩き回れば、知らず知らずのうちに、その命を踏みつけてしまうことがあります。お釈迦様が定められた「不殺生戒」はあらゆる命を慈しみ、大切するという教えです。たとえ小さな虫、植物の芽であっても同じように大切に守ろうとなさったのです。私たちは普段、想像もできないほど多くの「縁」によって生きることができています。道端の草も、小さな虫も、生きている人も、そして亡くなった方も、命のつながりの中にあります。

さて、この雨安居には、実はお盆とも深い関わりがあります。

お釈迦様の弟子であった目連尊者は、亡き母が苦しみの世界にいることを神通力をもって知りました。お釈迦様に指導を仰ぎ、雨安居の終わる最終日7月15日に多くの僧に供養したところ、母親は救われたということです。これが盂蘭盆会(お盆)の供養の始まりです。

考えてみると不思議です。小さな虫を踏まないように過ごした修行の終わりに、ご先祖様を供養する行事が始まるのです。そこには「命の大きさに違いはない」という仏さまのまなざしがあるようにも思われます。私たちは人間関係の中で、つい命にも優先順位をつけてしまいます。大切な人、そうでもない人。目につく命、目につかない命。しかし仏教は、すべての命が互いに支え合っていると教えています。

当山でもお盆には「施餓鬼」のお経をお読みします。自分のご先祖様を偲ぶだけでなく、餓鬼道のような不遇な環境にある精霊や、「三界萬霊」というあらゆる精霊にも供養の心を捧げるのです。

そのように考えると、梅雨入りから「お盆」はもう始まっているのかもしれませんね。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和8年6月限定御朱印(長雨・500円・直書き可)

◯片面「長雨(ながあめ)」

梅雨の時期。和歌の世界では、長雨は「眺め」と掛けられたそうです。風流ですね。私は「長い飴」と掛けちゃいまいました…。

 

令和8年6月限定御朱印(清浄光仏・1000円・直書き可)

◯見開き「清浄光仏」

令和8年は、阿弥陀仏の別号である「十二光仏」を一尊ずつ順に揮毫いたします。十二光仏とは阿弥陀如来の光明の働きを十二の徳としてあらわした尊称です。

宗祖一遍上人は、遊行の旅に携行する最小限の持ち物を「十二道具」と定め、それぞれを阿弥陀如来の功徳になぞらえて示されました。

すなわち、日常で身近な道具を使うときにも、念仏の心、仏徳を思い起こすべしとの教えが込められています。

「南無阿弥陀仏。一たび弥陀を念ずれば即ち即ち多罪を滅するを信ずる心 、これ即ち清浄光仏の徳なり。」

清浄光仏とは、あらゆる罪を除き、清らかに照らす阿弥陀如来の光をあらわす尊称です。 私たちは知らず知らずのうちに過ちを重ね、心を曇らせてしまいますが、阿弥陀如来の光は、そのような私たちを見捨てることなく照らし続けてくださいます。

十二道具の一つに当てられる手巾(しゅきん)は、汗や汚れをぬぐうための布です。
手巾が身の汚れをぬぐうように、「南無阿弥陀仏」の名号は、私たちの罪や迷いを洗い清め、安らぎへと導いてくださいます。

一たび念仏申せば、罪障は滅される。
その働きを信ずる心こそが、清浄光仏の徳にほかなりません。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり6月・直書き可)

◯写経奉納限定御朱印

今月の消しゴムハンコは、サクランボとカタツムリ/長靴に入った猫です😸

お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり6月・直書き可)

◯来寺限定御朱印

「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。

*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

・当年限定御朱印

令和8年限定(1000円・慈愛の心)直書き可

◯慈愛の心

慈愛とは、相手の苦しみに寄り添い、幸福や安らぎを願う心です。
この御朱印を通じて、慈愛の心が自分自身、周囲の人にも広がりますよう願っております。

 

令和8年限定(1200円・一路疾駆)書置きのみ

◯一路疾駆

一路疾駆とは、迷うことなく一途に歩み、目標に向かって力強く進む心を表します。
この御朱印を手にする方が、自分の道を信じ、勇気をもって前へ進めますよう願っております。
金の和紙にて授与させていただきます。

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和8年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月11日…総代会

・2月6日~3月16日…涅槃図公開(本堂公開日に限る)

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)

・8月…棚経(盆参り)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)