~今月の行事~
【写経会:11月28日(土)14時より】
*写経会の詳細は こちらから
【掲示板】
『 白秋 』
秋も深まり、朝晩は冷え込むようになってまいりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。このお便りも「150号」に至りました。いつも拝読いただいている皆様に感謝申し上げます。
さて、現在、福田寺では書院・廊下・御手洗い・庫裏の大修繕を進める準備をしております。書院は昭和3年に改修されて以来、約100年にわたり大きな工事が行われておらず、長い年月の中で傷みも目立つようになりました。
建物を直すとなると、古いものをすべて新しくすればよいというわけでもありません。長い年月を経てきたからこそ生まれる趣や、先人たちが大切にしてきたものもあります。利便性を高めながら、残すべきところは残し、これから先も長く使い続けられるように、と考えております。約半年ほどご不便をお掛けしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
さて、11月の限定御朱印の一つには「白秋」という季語を書かせていただいております。これは秋の異称で、古代中国の「五行思想」に由来します。
五行思想では、万物を木・火・土・金・水の五つの要素に結びつけ、季節や方角、色などを配して考えました。その中で、春には青、夏には朱(赤)、秋には白、冬には玄(黒)が配されています。こうして四季を色で表した言葉が、「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」です。さわやかな春の「青春」、エネルギーのみなぎる夏の「朱夏」、空気の澄んだ秋の「白秋」、厳かな冬の「玄冬」。確かに色の配色もしっくりくるように思えます。
また、四季をそれぞれの色で表すと同時に、人生にもなぞらえられています。若々しく成長していく時期が「青春」、仕事や家庭など、人生のさまざまな役割を担い、力を尽くす時期が「朱夏」、経験を重ね、人生を振り返るゆとりが生まれる時期が「白秋」、そして人生の終わりに向かって静かに歩む時期が「玄冬」と捉えることができます。前にご紹介した古代インドの「四住期」とも似ていますが、やはりアジアの四季を意識した分け方とは少し違いますね。
もちろん、人生は年齢だけで区切れるものではありません。同じ年齢であっても、置かれた環境や経験は一人ひとり異なります。むしろ仏教的には、「青春」や「白秋」の中にもまた「別の四季」がある。すなわち、その時々の感情に四季が巡っているのではないかと思うのです。輝く自分、力強い自分、落ち着いた自分、暗く迷う自分。私たちは人生で様々な自分に出会います。その一つ一つの感情、またそこに至る経験こそ自分を形作るものですから、大事に受け止めたいものです。
自分が今、人生のどの季節にいるとしても、また心にどの季節が巡っているとしても、そこにしか見えない景色があるはずです。その意味を考えながら一日一日歩んでまいりましょう。
合掌
・当月限定御朱印
◯片面「白秋」
古代中国の「五行思想」に由来 する季語です。今月のお便りで解説しております。「白秋」に「拍手」する鹿がモチーフです。
◯見開き「無称光仏」
令和8年は、阿弥陀仏の別号である「十二光仏」を一尊ずつ順に揮毫いたします。十二光仏とは阿弥陀如来の光明の働きを十二の徳としてあらわした尊称です。
宗祖一遍上人は、遊行の旅に携行する最小限の持ち物を「十二道具」と定め、それぞれを阿弥陀如来の功徳になぞらえて示されました。すなわち、日常で身近な道具を使うときにも、念仏の心、仏徳を思い起こすべしとの教えが込められています。
「南無阿弥陀仏。最下の凡夫、最上の願に乗ずるを信ずる心、これ即ち無称光仏の徳なり。」
無称、すなわち言葉では言い表すことのできない、阿弥陀如来の尊い功徳をあらわすお名前です。
十二道具の一つに当てられる足駄(あしだ)は、歩くための履物であり、遠い道のりを行く遊行の旅にも用いられました。
一遍上人は、私たち人間を「最下の凡夫」と表現されています。煩悩や迷いを抱え、自分の力だけでは悟りに至ることのできない、最も低いところにある存在です。
ここには、身体の最も下に履く足駄と、私たち「最下の凡夫」とを重ね合わせた見立てがあります。しかし、その最下の凡夫である私たちが、阿弥陀如来の「最上の願」に乗じて救われるのです。
足駄に足を乗せて歩むように、私たちもまた、阿弥陀如来の本願に身をまかせて歩んでいく。
最下の凡夫を、最上の願いが救い取ってくださる。その計り知れないはたらきを信ずる心こそが、無称光仏の徳にほかなりません。
◯写経奉納限定御朱印
今月の消しゴムハンコは、七五三祝いと本を読む猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)
◯来寺限定御朱印
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉です。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます
・当年限定御朱印
◯慈愛の心
慈愛とは、相手の苦しみに寄り添い、幸福や安らぎを願う心です。
この御朱印を通じて、慈愛の心が自分自身、周囲の人にも広がりますよう願っております。
◯一路疾駆
一路疾駆とは、迷うことなく一途に歩み、目標に向かって力強く進む心を表します。
この御朱印を手にする方が、自分の道を信じ、勇気をもって前へ進めますよう願っております。
金の和紙にて授与させていただきます。
>「京都時宗道場御朱印巡り」
年間行事予定(令和8年)
・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり
・毎月第4土曜日14時~17時…写経会
・1月11日…総代会
・2月6日~3月16日…涅槃図公開(本堂公開日に限る)
・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)
・4月6日14時…花まつり(釈尊降誕会)
・8月…棚経(盆参り)
・9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)







