8月のお便り(令和6年・123号)

【8月の写経会はお休みさせていただきます】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

『仏教の五輪』

連日、記録的な猛暑が続いていますね。京都も1、2日と39℃の予報が出ています。日中はなるべく外に出ない方がよさそうです。コロナ禍ではありませんが、おうち時間も楽しみましょう。テレビではパリオリンピックが連日放送されていますね。深夜帯が多いので寝不足ぎみの方も多いのではないでしょうか。オリンピックといえば五輪マークがシンボルで、五つの輪はヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアを表しています。

実は仏教にも「五輪」という言葉があります。宮本武蔵が著した兵法書『五輪書』は有名ですが、これは仏教の五輪が由来しています。すなわち五輪とは「地」「水」「火」「風」「空」を指し、万物を構成する五つの要素であるとされます(五大とも)。 それぞれのポイントを挙げると、

地・・・大地や固形物を指し、固定、安定感を表す

水・・・流体物を指し、変化、柔軟性を表す

火・・・エネルギーを指し、意欲、情熱、活力を表す

風・・・動きのあるもの、動力を指し、自由、広がり、成長を表す

空・・・虚空とも呼ばれ、上記の4つを生み出し、包摂する無限の空間

これらが和合しあってこの世の中が作り上げられていると考えられました。五輪は私たちの身体と心を構成するものでもあります。それぞれの特徴を知り、バランスを失わないようにすることが大切ともされます。

また、それぞれに形があり、四角形、円形、三角形、半月形、宝珠形が当てられています。この形が合わさったものはお墓(五輪塔)の形に使われたり、卒塔婆そとばの形に使われたりしています。これら五輪塔や卒塔婆ももとをただせば仏塔に起源があります。仏塔とはお釈迦様の遺骨を納める建物です。お釈迦様の亡き後も僧侶や信者が仏塔を信仰することで、仏教の教えが継承されてきました。そのようなご利益にあやかり、亡き人の追善の為に仏塔を模した卒塔婆が供えられるようになったのです。ちなみに仏塔はサンスクリット語で「ストゥーパ」で、音で漢訳される際に「そとうば」になりました。

お寺では普段何気なく見ているものにも意味が込められているものがたくさんあります。ぜひ卒塔婆の意味を知ったうえでお供えいただければと思います。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年8月限定御朱印(地蔵盆・500円)

①片面「地蔵盆」
地蔵盆は京都で盛んな行事です。地域の老若男女が集い、大玉の数珠回しを行うこともあります。

 

令和6年8月限定御朱印(盂蘭盆会)

②見開き「盂蘭盆会」
盂蘭盆会はお盆の正式名称です。
ご先祖様をお迎えしご供養する大切な期間です。
消しゴムはんこは夏祭りの盆踊りをモチーフにしています。
盆踊りは時宗の宗祖一遍上人が広められた踊り念仏が派生したものとも言われます。

 

令和6年8月限定書置き御朱印(百人一首・鎌倉右大臣・1000円)

③見開き書置き「百人一首/鎌倉右大臣」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
8月15日の「終戦の日」にちなみ、「平和」をテーマとしました。
「世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小舟の 綱手かなしも」
【世の中がこの様に変わらず穏やかであってほしいものだ。波打ち際にそって漕いでいく漁師の小舟が引き綱を引いている様子がしみじみと愛おしいものだ】

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり8月)

④写経奉納限定御朱印

スイカの上に乗る猫とかき氷です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり8月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。