11月のお便り(令和6年・126号)

【11月の写経会は16日です】

*写経会の詳細は こちらから

 

【今月の掲示板】

 

 

 

 

『五戒』

紅葉が楽しみな季節になりました。美しい紅葉を表す言葉として「綾錦」があります。まるで山が錦の衣をまとったかのような様子です。木々の紅葉を間近で見るのもいいですが、山々が色づく様を遠くから眺めるのもまた格別の趣ですよね。

さて、先日は衆議院選挙が行われ、与党自民党は「政治とカネ」の問題を念頭に、「ルールを守る」という公約を掲げましたが、過半数割れとなりました。集団や組織には必ずルールがあり、それを破れば罰則があることも少なくありません。これは仏教教団でも同じであり、「戒律」と呼ばれます。戒律、規則というと堅苦しく、不自由に思われるかもしれませんが、「交通規則」がない道路を安心して歩けないように、規則がなければ集団生活は立ち行かなくなります。

実は戒律は「戒」と「律」、それぞれ別のものを指します。「戒」は個人の自発的な道徳的規範であり、「律」は他律的な教団としての規則です。一般社会生活をする在家信者には律はありませんので、5つの戒(五戒)が決められていました。

  • 不殺生戒(ふせっしょうかい) – 生き物を殺さない
  • 不偸盗戒(ふちゅうとうかい) – 盗みをしない
  • 不邪婬戒(ふじゃいんかい) – 道義に反する性関係をもたない
  • 不妄語戒(ふもうごかい) – 嘘を言わない
  • 不飲酒戒(ふおんじゅかい) – 酒を飲まない

どうでしょう、自信をもって全部守れているという方はおられるでしょうか。恥ずかしながら私は「はい」とは言えません。「してはいけない」と理解しつつもコントロールできていないのです。ただ、もし「してはいけない」とも思っていなければコントロールどころか、破滅の道を進んでいくでしょう。「戒」は船の碇のようなものだと思います。停泊している船もフラフラと流されてしまったとき、碇がなければ元の位置に戻って来られません。「戒」を守ることに努めるのだけではなく、破戒を反省し、初心に戻るのもまた仏道だと思います。

宗祖一遍上人は、私たちは皆凡夫であり、戒を守ることもままならず、そのような者がたどれる道は念仏の道しかないと説かれました。念仏の教えの第一歩は自分が凡夫であることを自覚することから始まるからです。凡夫こそ救ってくださる阿弥陀様を感謝し、共に念仏の道を歩んでいきましょう。

合掌

 

・当月限定御朱印

令和6年11月限定御朱印(綾錦・500円)

①片面「綾錦」

綾と錦、上質な絹織物を指すことから、美しい紅葉を表現する言葉として使われます🍁

 

令和6年11月限定御朱印(小春日和・1000円)

②見開き「小春日和」

春の様な穏やかで暖かな天気のことで、春の文字がつきますが、晩秋から初冬の季語です。
秋のぽかぽか陽気は本当に気持ちいいですよね☺️🍂

 

令和6年11月限定書置き御朱印(百人一首・後京極摂政前太政大臣・1000円)

③見開き書置き「百人一首/後京極摂政前太政大臣」
百人一首をモチーフにした和歌御朱印です。
「きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに
衣かたしき ひとりかも寝む」
【コオロギが鳴く寒い霜夜に、むしろの上に自分の衣の袖を敷いて、独り寂しく寝るのだろうか】
作者の本名は藤原良経。奥さんに先立たれた直後に詠んだ歌です。平安時代は男女が共に寝る際はお互いの衣の袖を敷いて枕代わりにしたそうです。

 

写経奉納限定御朱印(500円・月替わり11月)

④写経奉納限定御朱印

サザンカの花と落ち葉から顔を覗かせる猫です😸
お写経を納め、阿弥陀様から「みました」の証を頂いてください。(ホームページから写経用紙も印刷できます)

 

来寺限定御朱印(500円・月替わり11月)

⑤来寺限定御朱印

1月から新たに授与させていただきます✨
「ようおまいり」は関西ではお参りした方にお掛けする言葉で知られています。
*授与は直接ご参拝の方に限らせていただきます

 

 

>「京都時宗道場御朱印巡り」

 


年間行事予定(令和6年)

・通年…京都時宗寺院御朱印めぐり

・毎月第4土曜日14時~17時写経会

・1月14日…総代会

・3月22日14時…春季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

・4月8日…花まつり(釈尊降誕会・法要は1時より)

9月22日14時…秋季彼岸施餓鬼法要(加薬ご飯弁当のお振舞いをします)

 

令和6年限定御朱印(飛翔・1000円)直書き可

空を自由に飛翔する龍にあやかり、飛翔の一年となることを願い授与いたします。
右下のハンコは「辰」の漢字をイメージしています。

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

令和6年限定御朱印・書置きのみ(龍騰・1000円)

朱色と緑色は書き置き限定の御朱印で「龍騰りゅうとう」と揮毫させていただきました。
騰は高く上がる、盛んで勢いがある様を意味します。